・17時の三々五々 ーヒトと組織
優秀なヒトほど組織のために働きがちであり、その象徴が財務省、裁判所、テレビ局、新聞、雑誌社、学校、役所など多くの組織で見られる。永く勤めているヒトは一般の業務知識より、特殊な業界慣習や昔の言霊で仕事をしている。これでは、業務の生産性が向上することは望めない。
組織を守るための行動はその組織外から見ればない方が良いものだ。組織で証拠記録を廃棄するのは、組織を守るためには必要かもしれないが、社会をより効率的にしようとすればまさに逆行している行為だろう。
組織や職種が変わっても業務ができるようにするためには、業務と個人それぞれで基本となる部分が共通化・標準化されていなくてはならない。国際的な競争力を念頭に置いて、生成AIによるシステムや個人に対する教育をベースとして改良されるべきだろう。個人の教育で言えば、文系と理系の区分を無くし、両方しっかり学んでおくことが必要だ。明治時代以降、日本の教育は工業化社会での従業員を育成するために、数学と理科が詰め込み過ぎとなっている。全てのヒトにとって、もっと実用的な考え方や基礎を学び理解するように教育を見直すべきだろう。
さらに、生成AIやアバターなどの最新の技術により、窓口業務や転勤や出張や雑業務は大きく見直すべきである。一人ひとりが自分の経験や感じ方を述べ、意見を交わし、アイデアを磨き上げる訓練を行い、その成果を極力簡単に速く社会実験できるような環境を準備すべきだろう。
