41ーカイダンエリマキズグロコナムシ
42ーいつか、いつの日か、持っている階段の数や上ったことのある階段の数で人が評価される時代が来るかもしれない。かつてそういう時代があったという記録は大英博物館には保存されていない。
43ー階段そのものがアートと呼ばれている時代があった。それだけである。
44ー階段話って、本当に怖いらしい。(笑)
45ー階段の水平面と垂直面の面積比が大きいとき、ちょっと品がない。
46ー渋過ぎる話だが、階段から落ちた人だけが階段を好きになるらしい。
47ー実際、私は、10歳の時、一直線に3メートルの階段を転げ落ちた。
48ー20歳の時、アパートの階段を滑り落ちた。捻挫して私のサッカー人生は一区切りとなった。
49ー40歳の時、北陸のある駅のホームで階段を転げ落ちた。両手いっぱいにお土産袋を持っていた私はまさに絶体絶命であったが、瞬時に柔道の受け身をとって、ホームでぐるりと回って着地した。全くの無傷であった。
50ーおそらく、80歳の時、階段で転げ落ちて、私は死ぬ。そんな気がする。算数の問題のようだが。数列である。


