世帯の自室では、大小便につき定期的にモニタリングが行われる。また、毎朝、洗面所の鏡で舌・目・顔色等もAIで診察され、適切な運動やケアや必要な栄養素(料理)等が示される。異常時にはクリニックに通報される。また、ウイルスもモニターされ、必要に応じてUV殺菌が実施される。自室のデータは居住者の健康管理に寄与する他にタワー内居住者全体での感染症等管理が実施される。感染症対策はAIで警報等のアラートを出し対応する。


 健康に重要な役割を持つ飲料水は、これまでの塩素殺菌を止め、オゾン殺菌に変更すると共に、飲料水を常時モニターし適切なオゾン処理を行う。


 スーパー・レジリエント・シティでは、食料やエネルギーをほぼ自給するが、産業も自給を目指す。つまり、スーパー・レジリエント・シティが経済的にも自立できるように産業や農産物や学習や労働や行政等を50万人の住民の自治で判断する。そのための検証結果が見えるようにして、政治的判断を全ての住民で検証する。行政機関や企業での労働従事者の成果も居住者が判断する。そうして、他のスーパー・レジリエント・シティより効率的で幸せなスーパー・レジリエント・シティを目指す。


 また、それぞれのスーパー・レジリエント・シティはほぼ同じ規模とし、協力し、競争する。また、スーパー・レジリエント・シティやグループや州はそれぞれの行政権を担うことで効率化される。そこで、行政職員数や議員数は効率的な人数や費用となる。スーパー・レジリエント・シティが日本に200あるとして、その首長が1名とすれば、市長が200人となるし、仮に、首長が国会議員を兼ねる場合には、国会議員も併せて200名で済む。現状から大幅な議員数は削減される。


 さらに、スーパー・レジリエント・シティでの学習や就労の仕組みを見直し、生涯学習化・生涯就労化(もちろん若年の就労は除く)の流動化、経験集積化を行い、個人化・流動化を行うことでスーパー・レジリエント・シティ全体として知識高度化・労働効率化・高度化を図り、競争力を育てる。タブレットはスマフォサイズで共用でき、個人所持は不要であり、様々に必要な情報は各個人に迅速に提供される。SNS上の暴力などはAIにより矯正される。緊急時には共用タブレットを使い、救助支援等が行われ、人命救助に資する


 以上のように、スーパー・レジリエント・シティを建設するということは、ヒトが全世代において幸せに安全安心して生涯を過ごすこと、健康を維持する診察データを収集し解析しながら、運動や食事が可能となる。シェルターであり、天守閣であり、城下町であり、観光資源として叡智を結集して建設する。日本の最先端技術の集合体であり、かつ、平和を目指す諸外国に輸出する製品となる。移動というムダを極力排除し、ムダなエネルギーを削減し、効率的な生活を提供するだけで無く、将来の日本の独立に向けて必要な防衛力を備え、日本の持つ孤独や少子高齢化社会やジェンダーギャップ解消にも貢献すると考える。


 これまでの自動車や不動産や道路建設ではなく、多くの公務員や国会議員の国家ではなく、未来の日本は、スーパー・レジリエント・シティを作る技術を開発し、全員参加で政治を行い、競争力を高めるために遊び、学び、働く独立国家になれる。