ご飯1杯と味噌汁1杯と漬物が2切れあればいいんじゃわあというのが信条の幸男さんは家族のためにそういう食事をしていると私に言った。本当はお酒だけでいいんじゃがあというのが本音だった。
「コンビニもスーパーも3割くらいは捨ててるわな。ワシを飼ってくれれば、コンビニの脇に住むんやけどな。」
◆未来の社会を創る前提条件ー食の効率化
食は不可欠なだけに、効率化のポイントである。食を楽しみとしている人は食の効率化が必要と言われてもピンとこないかもしれない。しかし、毎食を家族のために準備する人や買い物に負担を感じる人にとっては食の効率化は優先順位が高いかもしれない。速く、安く、健康にいい食事がとりたい人にとって、現代の食事には相当な改善の余地があるということだろう。特に、高齢者にとっては、食事の準備、食器の洗浄、体調管理、献立検討、さらにその費用、作業負担など高齢者には解決が必要な課題である。
外食産業や家庭でも、食品の3割は廃棄される。近年、家畜のえさとしてリサイクルされる場合も増えているが、この状況は改善が必要である。カロリー、栄養、費用、体調管理等検討し、流通や輸送も含めて効率化すれば、廃棄は1割以下にすることも可能だ。
また、そうなると、小売も合わせて効率化されるし、農業や漁業も効率化されるだろう。
2ー高さがどれも微妙に違う階段を下って、上って、それを感じる足の裏にはコンバースローカットの靴底が適している。
45ー階段の水平面と垂直面の面積比が大きいとき、ちょっと品がない。
美味しいものはどんだけでも食べられるのがリリーの信条だった。「調理や購買活動の非効率化は、コスト当たりの品質低下になるんだから、皆んな給食を食べてればいいのよね。まあ、高価な食材や料理と廉価な食材や料理にはっきり分かれるんだろうけど。安い料理や食材はほぼ工業製品みたいに大量生産し、長期保存が可能。まあ、当然ながら、栄養価は低下するんだろうけど。頭も体も使わないんだから、カロリーも要らないわよね。うん、食べなきゃいいのよ。」
75ー正面から絵にしようとすると案外難しい。というか絵の上手い人はそもそも階段を正面から描かないのである。実は。
図.29 食の効率化ー食材と環境影響
現在
→未来?
環境影響が大きい
→ 環境影響が小さい?
牛肉 10~20
鶏肉 1~3
豚肉 3~6
米 2
トマト(ハウス) 0.9
→
鶏肉 1~3
米 2
トマト(露地) 0.3
[単位;kg-CO2/kg]