新型コロナ対応、財政、南海トラフ地震の備え、地方の過疎、年金の原資不足、米国との安全保障、中国との外交、環境問題、教育問題、少子高齢化など。問題はどんどん増えて大きくなっているのに、その解決スピードは全く上がらない。

単純に問題解決のスピードアップが必要だと日本国民全員が感じていると思う。


その通りである。


政府による施策を国民は理解できず、また、実行スピードも遅く、国民は不満がある。

逆に、政府も施策を進めにくいと感じていると思う。だって、国民の理解が得られていないのだから。

政治家も自分が実施したい政策を進めることに苦労しているだろう。なぜなら、党内の理解を得て、党のトップのOKが出て、党戦略と整合して初めて、政策を提案できるのだろうから。

政治家と国民の関係も希薄である。冠婚葬祭とSNSくらいでしか繋がりはない。


そんな感じなんだろう。残念ながら。



日本の政治を活性化して、諸問題をサクサク解決していかなければ、ジリ貧だ。

状況は悪くなる一方だろう。



イデオロギーや党利など一切無視して、政治を活性化してはどうかと思う。



1、政策を最速で進める仕組みを作る


2、その仕組みを運用できるメンバーで政府、議会を構成する


3、国民はそれを支援する仕組みを作る



以上の3点を念頭に、仕組みを作ってはどうか。



具体的なイメージは、以下。(一例です)



政治家、行政機関、政党関係者、マスメディア、学者、希望する市民などにより、議員の立候補者に対する政策フォーマットを作成する。

このフォーマットには、全立候補者は全部の政策課題に対するアイデアや課題認識を入力させるようにする。国民はこの共通の政策フォーマットの入力内容を見て、その立候補者が何を課題と考え、何の政策を実行しようとしているか、また、どういうアイデアを持っているかを知ることになり、投票を決めるようにする。

また、その回答内容と当選者の実績は半年毎に国民のチェックを受ける。さらに、実績が伴わない当選者は、国民により交代させられることもあるようにする。

このようにして、投票と政策のすり合わせを頻繁に行うことで、議員は政策を実施しやすくし、投票する国民は政策の実行と選んだ議員の活動を監視する事ができるようになるだろう。

国民が政策や課題を認識しておくと、いざ政府が政策を実行する際に国民は政策の理解ができているし、政府も国民の意思を認識できていると思う。

議員毎の政策や課題に関する意思を明らかにしておくことで、いわゆる「お飾り的な議員」や「党利党則に従うだけの議員」を排除し、しっかり考えて、行動する議員の率を高めることになる。


また、政党の組織化を見直したい。

ご存知かと思うが、アメリカは共和党の党首が大統領選に出るわけではない。だから、トランプさんのような方も大統領になれたのだ。

日本の場合、政党がまるで会社組織の社長、専務、平社員などのようにピラミッド型になっていて、一人の議員が政策を実行できるまでのプロセスが長過ぎるように見える。

フラットな組織で、スピードアップを図って欲しい。

極端に言えば、今、国民にとって、政党は不必要である。イデオロギーも要らない。今は、そんな猶予はないように感じていると思う。


また、二世議員は認めない。

地盤や看板はない方がいい。議員も国民も政策に注目すべきである。求めているのは、政策の実行能力だけである。二世が出てくるとややこしくなる。政策の実行スピードに悪影響があるからである。


さらに、投票は義務化する。

投票することで政治に参加しているとみなし、投票しないことで政治に参加していないと定義する。よって、投票すれば認められる税控除を規定し、投票しないものは控除や生活保護を受けられないようにする。目標とする投票率は90%以上だ。



以上の施策で、今とは段違いに政治への関心は高まり、政策の議論が増え、政策の実行スピードが上がると思う。今の日本の課題を民主的に解決しようとしたらこういうことが必要だと思う。