春の一枚



日米安保か、それとも愛国心か?



腑に落ちないような言い方に聞こえてしまうかもしれないが



日米安保は、日本国民が強い愛国心を持てれば不要になると思う。継続しなくても良い。



逆に、日本国民が大して愛国心を持てないとしたら、日米安保は日本にとって必要である。アメリカがどれだけ法外な費用請求をしたとしてもだ。



で、現在、日本はそういう状態のように見える。


ご同意頂けるだろうか?



第二次大戦の際、ナチスのドイツ軍に攻め入られたデンマークは、あっという間に白旗を上げた。しかし、一方で、国民は占領したドイツ軍の兵士に嫌がらせを続けた。ドイツ軍が連合軍により敗れて、デンマークは元に戻った。



つまり



日米安保がなければ、日本は中国軍や北朝鮮軍により攻め入られるかもしれない。その時、すぐに白旗を上げるのは賢明な判断だろう。しかし、強い愛国心があれば、日本は元の日本にいつか戻れる。中国や北朝鮮の一部になることはない。



逆に、現在のように、愛国心がさほど無ければ、侵略により、中国や北朝鮮の一部になるかもしれない。侵略により日本という国家は消失するのだ。



愛国心という言葉は右翼のものではないと思う。



最近、国や政府は、結局は国民のためなのだから、国民に少々嫌われても仕方がないというように見えることがある。国のために働いているのだから、接待受けてもいいじゃないか、とか、桜を見る会で選挙基盤を強化してもいいじゃないか等。そういう国民が国や政府を嫌いになるような風潮を見せている。



もちろん、国民に迎合する必要はない。


だが、国民が国を好きになるような政治や制度がもっとあってもいいんじゃないだろうか。もっと、国民が日本のことを好きになるようなことを政治家は目指す必要があるのではないだろうか。それは、単に良い顔をすることではない。本当に国民のことを一所懸命に考えることだ。また、日本国民が日本のことを好きになるような政策も実施することだ。それは、国民に通じると思う。



日本国民のことを真面目に考えている政治家や国家公務員は、あんな接待なんかしたり受けたりしている時間はないように思う。



日本列島は中国の至近に位置しており、日米安保でアメリカに護衛してもらうのは、地政的に考えても無理がある。効率的ではない。逆なら判るが


日本が国際的な競争力を維持するためにも、日米安保からの脱却は検討課題だと思う。



極端な話のように聞こえるかもしれないが、愛国心は最も安い軍備だと思うのだ。