こころの旅は次のステップに移り、
「悪魔」になります。
暗い闇の中央に浮かぶ悪魔の姿は
蝙蝠の羽根とヤギの角、鷲の爪を持ち、
鎖につながれた男性と女性の頭にも角、
2人の尻尾の先には炎と熟した果実があります。
悪魔の正体は、堕落した天使ルッシファーで、
かつて美しかった天使は、醜い姿をさらしています。
悪魔の鎖につながった男性と女性は、
全裸で、頭に角、尻に尻尾を持ち、
理性を失い本能のままに生きる
獣のような姿に堕ちています。
注目すべきはこの2人の
首に巻きついた鎖はゆるく縛られており
本気になれば解くことができるはずです。
悪魔にコントロールされている2人ですが、
最初から悪魔がこのような醜い姿で現れれば、
2人は警戒して近づかなかったことでしょう。
聖書にこのような言葉があります。
「しかし、驚くには及ばない。
サタンも光の天使に偽装するのだから。」
(『新約聖書』コリント人への第二の手紙)
オウム真理教や他のカルト集団は
最初は善意の人のように近づきますが
誘われた人は次第に反社会的な活動に手を染め
自力で集団から抜け出せなくなってしまいます。
カルト集団の特徴は、
集団への絶対的忠誠心が求められ、
本人自身の思考が停止することにより
集団への批判的な言動ができず
排他的、独善的な方向へ向かうとともに
集団の中には一体感が生まれます。
その集団の中では確証バイアスにより、
集団にとって都合がよい情報のみを集め、
不都合な情報を無意識に排除しがちになります。
本人自らも何かの縛りを求め集団に入っており、
不安や孤独感から逃れ、集団の帰属意識を得て、
集団からの称賛や承認を受けることで、
自己評価を上げようと望んでいます。
宗教や主義、あるいはある個人を
絶対視することは危ういことで、
自分自身を盲目にします。
本来宇宙と一体であったものが、
個となり地上に生まれたときに
人は一体となる対象を求めます。
何かを信じ絶対視することは
自身を鎖につなぐことになり、
そこに留まろうとする自意識も高まり、
集団以外の者を蔑み敵視して
独善的、排他的になります。
そのうち自己を正当化することのみを目的とし、
あらゆる手段が正当化されるようになります。
人は決して完全なものでなく
とかく誤ることもある存在ですので、
特定の何かを絶対視することは危険です。
常に自身を謙虚に省みて、
どこかで留まることなく
様々なものを受け入れながら
真理を探究することが必要です。
タロットこころの旅は
次の「塔」に移ります。
『 心任せの色彩 』
熊谷香希 展
2025年4月3日(木)~4月27日(日)
11:00~18:00 ※最終日17:00まで
定休日 : 月・火・水
gallery&cafe空のいろ(福岡県うきは市)
☆無料メール占いを行っています。ご希望の方はこちらからお願いします👇
☆その他鑑定の依頼はこちらからお願いします👇