鎌倉を走る〜源氏山公園の源頼朝像〜 | 湘南雑筆堂~本と美味いもん日記~

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湘南(?)に暮らし30年近く経ちます。30年も住んでいると、いろんな発見をするもんです。 
 そんなちょっとした湘南の発見を自分の読んだ本に絡めて皆様にお伝えできればなと思います。
 

北鎌倉駅を8時15分頃出発、

まだ人通りのない浄智寺をやり過ごし、

源氏山のハイキングコースを走りはじめました。

急な上りの階段が続いたかと思ったら、

すぐに下ったりとアップダウンの激しいコースを経て

源氏山公園へ8時半頃に到着。


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頼朝像、初めてみたかも。

最近、司馬遼太郎の『義経』を読了。

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義経って、年末のスペシャルドラマぐらいでしか

観たことなかったんですが、

小説の『義経』は時代的な背景が詳細に盛り込まれており、

平家追討に活躍した義経がなぜ兄・頼朝との間に

あれほどまで確執が生じたのかがよく理解できました。
流人であった頼朝が鎌倉に幕府を開くまでになったのは、

武士の心を掌握する政治的感覚の鋭敏さによるもの、

一方義経は兄・頼朝に認めてもらいたい、

その一心で行動し、数多くの武功をたて、

京では英雄として扱われるが、実は法皇の手のひらで転がされて、

自分が兄・頼朝の対抗勢力に仕立てあげられ、

義経の存在そのものが頼朝を脅かしていることに気がつかない。
情により行動する義経の純粋さ、

そして悲劇的な最期が日本人に愛され続けてきた所以なんでしょうかね。
腰越状で有名な満福寺にも足を運びたくなってきました~(^o^)/