『浦賀の渡しにのり、
東叶神社へ行った僕たち御一行。
幼い子供を引き連れながらも、
東叶神社境内裏の山を登りきり、
勝海舟の断食の碑などを拝んだのち、
疲れて歩けなくなった息子をおんぶし、
なんとか下山。
さて、帰ろうと皆がしていたとき、
社務所裏の「勝海舟の井戸」の看板につられるように行くとそこには、草を刈る初老の男性が…
その男性に許可を頂き、勝海舟の井戸を撮影。
「歴史好きなんですよね~」
僕がポロリと言うと、それをきっかけに
おじさんとの会話が広がりました。』
ここまでが前回のまでのお話
「いやぁ~、境内裏の階段長いですよね~」
「境内脇から、中断までの階段を恵仁志(えにし)坂、中段から、頂上までの階段を産霊坂(むすび)坂、縁(えにし)があって、むすばれると言う、大変縁起のよい坂(階段)なんじゃ~」
「へぇ~、あの長い階段にはそんな意味があったんですか~」
「どっからきたんじゃ」
「横須賀の○○町です」
「そうか、三浦一族には興味あるか?」
「ええ、衣笠城址の三浦大介義明の碑 は観にいったことはありますが……」
「満昌寺は行ったことはあるのか?」
「あれですよね、大介義明のお墓があるところですよね?まだ、行ったことはないんですよ~」
「そうか、じゃ先に大矢部の清雲寺に行ったほうがよい」
「清雲寺ですか?」
「満昌寺の向かいにある。
そこには三浦為通、為継、義継の墓がある。
あそこの住職は礼儀にうるさいからのう。気をつけるのじゃぞ~。フォフォフォ」
そんな話をしているところへ、ちょうど僕の父が現れました。
「もっとお話したかったのですが、人を待たせているので、また、お話を聞かせてください」
「ああ、いつでも来なさい」
う~ん、是非またお話を伺いたいですね。
いいですよね~。
歴史という共通の興味があれば初めて会う方ともお話ができるのはなんとも楽しいです。
ただ、自分にはまだ、あの人とお話しするだけの知識がまだまだ足りなそうです。
こちらでも読んで、まがりなりにも
地元の歴史の知識を蓄えて行きたいなぁ~。
歴史に興味を持ち始めたのは年をとった証拠なんて、周囲からは言われます。
ただ、こんな本が一冊あれば、
今までは関心もなかった石碑や寺社などを
違った角度でとらえることができ、
散策の楽しみができます。
僕の場合は子供も巻き込んで散策しているので、
ゆっくりと散策できないのが難点ですが・・・
自分の身近にこんな歴史と深く関係することがあったんだって発見があるとたまりませんね~。
なにより、あまりお金もかからずにできますからね。
ご興味のある方、休日の暇をもてあましている方、こちらを片手におでかけしてみれば、いつも退屈に思いながら歩いている道が、きっと違ってみえますよ。