三和ラーメン で
ネギ角煮中盛り、餃子、ライスを平らげて、
腹いっぱいになった僕。
この膨れた腹をどうにかしなくちゃね。
そ~だ、確かこの近くに交通公園があったな~。
自分も幼い頃、親に連れられて行ったことがあります。
って、ことで息子と二人で行ってきました、
根岸交通公園
いやぁ~、懐かしいですねぇ~。
交通公園を訪れるのなんて、ん十年ぶりですよ~。
公園内では自転車専用の道路と信号が設置されてあり、
交通ルールを学びながら、
楽しく自転車に乗ることができちゃうんですね~。
ゴーカートなんかもあり、
一般道路で自動車を運転する気分も味わえます。
小学生の頃、ここを訪れるたびに
わくわくしながらゴーカートや自転車を乗り回していたな~。
わが息子は、まだ3歳。
写真にある道路を自転車で走ることは到底無理!!
というか・・・、
補助輪付きの自転車も、まともにこげないってことを
妻より聞いており・・・
よしっ!!今日はパパが特訓だ!!
ってことで、自転車(もちろん補助輪付き)を選び、
幼い子たちが自転車を乗り回している広場へ足を運ぶことに・・・
さてさて、まずは、息子のお手並みを拝見するとしましょうか・・・
えっ!!
自信ありげに自転車に乗ったはいいけど、
全く前に進みませんよ。
そりゃそうです、なんせペダルは逆回転させているし、
しまいには上半身を前後に揺らし、
その反動を利用して前に進もうとしているではありませんか~。
わが息子ながら、その姿を見て少々へこみましたが・・・
まぁ~、教えがいがあるってもんですよぉ~。
ってことで、コーチング開始!!
まずは自転車の走る感覚を体感してもらおうと
自転車を押してみると・・・
なっなんと~、ハンドルを上手に操作できずに
フェンスに衝突です!!
おいおいおい、しっかりしてよ~。
「ハンドルをちゃんと持ってな、もっかい行くぞ~」
って自転車を再度押してみたけれど、
2~3メートルでフェンスに衝突。
息子はそれを面白がりヘラヘラと笑っています。
ならば・・・
ハンドルを持って引っ張っていこう、とするけど
今度はわざとフェンスにぶつかるようにハンドル操作をします。
これには、さすがにぶち切れて
いい加減にしろっ!!
これじゃいつまで経っても一人で乗れないぞ!!
って、怒ってもエヘラ、エヘラ。
勝手にしなさい。
自転車の前輪はフェンスにぶつかったままの状態ですが、
僕はその場を離れ、しばし遠くから傍観することに。
さてさて、どうするか。
息子はハンドルを左右にふって、
なんとか抜け出そうとしているけど状況は変わりません。
息子は遠くにいる僕に助けを求めるようなまなざしを送ります。
うっ、そんな眼で見つめられると
すぐに助けに行きたくなるじゃ~ないか。
でも、ダメダメ。
そんな手には乗りません!!
こうなったら我慢比べです。
どっちが先に折れるでしょうか。
周囲を見渡すと、息子の同年代の子が
スイスイと自転車を乗り回しているではありませんか~。
それに引き換えわが息子は・・・
なんて思ってみていたら、
得意げに自転車を乗り回している子の一人が、
これみよがしに止まっている息子の自転車の横
スレスレに通っていくではありませんか~。
しかも、毎周回ごとに!!
う~、なんか危なっかしいな~。
止まっている自転車が
他のお子さんたちの乗る自転車の妨げになってしまうってこともあるけど、
フェンスにぶつかった状態から抜け出せない息子を
さすがに見ていられなくなり、助け出すことに・・・
はぁ~、結局ガマン比べに負けた僕。
再度、自転車を引っ張ってみました。
今度はペダルを回すことに重点をおいてみました。
当たり前ですが、右のペダルが最高点あるとき、
左のペダルは地面にもっとも近い位置にあります。
この状態で右ペダルを前へ踏み出せば
今度は左ペダルが自然と最高点に達し
自転車は前へ進むのですが、
ペダルが最高点に来たときに
息子はペダルを前に踏み出さずに
後ろに逆回転させてしまうのです。
まずはイメージトレーニング。
上手に自転車に乗っている子の足の動きをみるように伝え、
しばらく周回したけれども、
改善の余地がないのでペダルを僕が手で持って
前へ押し出すことに・・・
しかし、左鎖骨折術後から復帰して間もない僕は
右腕しか使えない状態。
右のペダルを前へ回した後、
左サイドに移動して今度は左のペダルを前へ、
そして。また右サイドへ回り込み・・・
この動きを右腕一本でやるの、かなりハードなんですよね。
しかも、息子は一向にペダルを前に踏み込もうとせず
後ろに逆回転させようと力を入れるのです。
何回やっても、同じ・・・。
あ~、もう止めた。
ダメ、ダメ、ダメ、これじゃいつまでたっても乗れないよ!
って言ったら、
息子は泣き出しました。
そりゃそうだよね。
言ってはならないことを言ってしまったと思ったけど
もう遅かったですね。
いやぁ~、参ったな~。
周りの方が、泣いているわが子を注目しているような・・・
こんなとき周囲の目を気にしてしまう自分が情けない。
冷静になって回りを見渡すと、
僕たちより早く来ていて、
いまだに上手に自転車に乗れない母娘がいました。
それでも、そのお母さんは
娘の自転車を押しながら優しく声をかけてあげています。
うっ~、なんか自己嫌悪・・・。
自分の忍耐力のなさに気が付きました。
考えてみたら、
三輪車もほとんど乗ったことない息子、
簡単に自転車に乗れるわけないか・・・。
息子は火のついたように泣き始めました。
すると今度は僕が握ったハンドルの位置が気に入らないらしく、
「ここじゃなくて、ここ」なんて、
数センチしか変わらない位置にハンドルを握り直させられたりして・・・。
こうなると、もう手がつけられません。
しばらく泣くのがおさまるまで、
ひたすら周回コースをグルグル回りました。
5、6周するとさすがに落ち着いてきた息子。
ここがチャンスと思い、
自転車をとめて息子の目線に合わせてしゃがんで
話しかけました。
正直なんて言ったかよく覚えていません。
ただ、息子をダメと言ったことを謝りました。
親がダメと思ったら、子供ってきっとやる気を
ますます失うだろうと思い、
「お前ならできる」みたいなことを言ったと思います。
時間もないことを伝え、
もう少しだけ一緒に頑張ろうと伝えると
「わかった」と頷いてくれました。
そして、再度、ペダルを前へ踏み出す補助をしました。
すると、なんてことはありません、2~3周もしないうちに
ペダルを上手に回転させることができたのです!!
コツを覚えた息子はゆっくりですが、
ひとりで周回コースを回ってくることができました~!
たかが補助ありの自転車のれるようになっただけじゃん、
って思うかもしれませんが・・・
ちょっと感動していまいました。
自分の子供へ対するマイナスな気持ちが
上達を阻害していたことは間違いありません。
ちょっと気持ちを切り替え、子供にやる気を持たせることで、
こんなにも簡単に子供って成長するんですね。
お前はダメだ、って言われたら
そりゃやる気なくなりますよね。
子供を否定することは、もう絶対しないことにしよう!!
って思いましたが、子供の成長の過程で
きっとまた同じことすると思います。
まぁ~、こんなことを繰り返しながら
子供も親も成長していくのでしょうかね。
そんなときは、この出来事を思い出すようにしたいですねぇ~。
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