2022年12月5日(月曜日)

 

昨日はあまりにも

時間が早く流れすぎて、

何がなんやら訳わかんなくなってた。

名誉館長3名は本当にすごかった。

もうバケモノどころの

話ではなかったヨ。

 

松竹一郎。

 


 

がん罹患から今日で5年と63日経過。

ココベン。籠城28日目。

(訪問者4名)

 

体重:53.5キロ。

血中酸素濃度:100!

体温:36.0℃

血圧:上149 下87

 

夢のような日曜日が過ぎた。

結局興奮しすぎて朝まで目が冴えて、なぜか狂ったように朝まで掃除してた。

クールダウンってやつか。

おまけに今日は多めの荷物の発送があって、20個近く出した。

もっとも私にできるのはラベル貼ることぐらいだけなんだけど・・・。

とにかくヨタヨタしてるのでどうにも危なっかしい。

 

そろそろ昨日の話に戻りますか。

 

がんに打ち勝つために必要なのは、運であったり、免疫力であったり、いい医師と巡り会えるかどうかだったりと思っていたが、それだけじゃやっぱり勝てないんだな。

 

3人に共通していたのは神々しいばかりの優しさだった。

そしてそのなかに恐ろしいばかりの極太の芯が通ってた。

 

ものすごい一日だった。

 

ステージ5の私を除けば、もちろん全員ステージ4。

とくにエールさんは私をともかくステージ4に引き戻そうと躍起になってくれた。

戻らなきゃ殺されちゃいような迫力だった。

 

●改めてバケモノ3人衆のご紹介

左から、ウイッグの女王、札幌のみちよさん。

松竹一郎。

ハイパーサーミアの鬼、福岡のエールさん。

がん罹患から13年、東京のレジェンドzuzuyoさん。

 

それにしてもがん仲間って最高だよなぁ・・・。

みんな初対面なのに何の違和感もまったくナシ!!

ハグハグのやりっぱなし!

こんなことってあるのかな?

初対面と言うよりむしろ旧友再会。

 

細かい話は書ききれないので、淡々と当日の様子を。

まずは札幌のみちよさんから・・・

 

【ウイッグの女王、札幌のみちよさん】

ケモ開けにもかかわらず、副作用の残る中札幌から来てくれた。

私とは2度目のご対面。

2015年の大腸がん罹患から現在7年目。

ご主人亡き後も札幌でワインと洋食の店「ガブ」を一人で経営。

TS-1とイリノテカン、アバスチンのレジメンのみでがんと闘っている。

松竹同様、抗がん剤を全く変更しない一穴主義的治療のパイオニア。

今日の金髪は一段とド派手で、ベルサイユのバラみたい。

今にも踊り出しそう!

この見た目にだまされるとけがをする。

中身は極太。

 

【闘病ブロガー界のレジェンド、zuzuyoさん】

2011年のS状結腸がん罹患から現在12年目。

5度の手術と化学療法で12年引っ張るまさに奇跡のがんサバイバー。

がんと12年も向き合うなんて、想像もつかない。

当たり前だが、がんや抗がん剤の知識もピカイチの存在。

治験にもやたら詳しい。

お会いするまではちょっと怖い人かなと思っていたが、当のご本人はほんわりホカホカのメッチャカワイイ人。

アービタックスの皮膚障害が痛々しい。だがこれは私が治す。

もちろんこの人も見た目とは裏腹に中身は極太。

 

【ハイパーサーミアの鬼、エールさん】

4人の中では最年少の48歳。

食道・胃接合部がん。もちろんステージ4。

がん罹患からちょうど2年を迎える。

エゲツないのはその内容。

いきなりの腫瘍マーカー(CEA1000)から、いち早くオプジーボと温熱療法(ハイパーサーミア)の併用療法に挑戦し、なんとCEAを基準値内まで引き戻したこれまた奇跡の人。

ブログでは愛犬と一緒に海沿いの神社でひたすら仲間のがん患者のために祈る、ただただいい人に思われているかも知れないが、トンデモナイ話。

一言で言えば、プロのがんサバイバー。

えげつない量と質のがん情報をこのツンと立ったアタマの中に持ち合わせている。

チックショ〜!俺のこと師匠だなんて言いやがって。

師匠はそっちのほうやんけ〜!

 

【この日の美味しい抗がん剤(たこ焼き)】

●たこ焼き発祥の店「会津屋」の大将に無理を言って、急速冷凍品を当日に間に合わせてもらった。

左から元祖たこ焼き・ネギ焼き・元祖ラヂオ焼き。

 

みちよさんにも「美味し〜い!」っといってもらえてヤレヤレ。

 

たこ焼きや、いろんなものをつまみにワイワイガヤガヤが続く。

みなさん、思いのほか元気でこちらも安心。

私自身、この日に限って大した倦怠感や痛みに襲われることもなく、ふつうに椅子に座り続けることができた。

当然と言えば当然。

最強の抗がん剤たちに囲まれているんだからな。

 

【この日の美味しい抗がん剤(出前館)】

だんだんあたりも暗くなってきて、美味しい抗がん剤夜の部は出前館に頼むことに。

ちょっと迷ったが、やっぱりお好み焼きは外せない。

時間差で届いたので、来たのから順番にみんなでやっつけた。

 

ちょっと汚くてスンマヘン!

 

●くら寿司

最初にくら寿司が到着。

 

 

●続いて大阪鶴橋の名店風月のお好み焼きとミックス焼きそば

 

 

●最後にロイヤルホストのステーキとサラダ

 

もう無茶苦茶な組み合わせだが、モルヒネのアタマではこれが限界。

多いのか少ないのかもさっぱりワカリマセン。

もちろん私も参戦。

 

午後7時過ぎ。

そろそろzuzuyoさんの帰る時間が近づいてきた。

zuzuyoさんは8時の新幹線で東京へ、他の二人は大阪でお泊まり。

 

zuzuyoさ〜ん!

お疲れ様でした〜!

レジェンドのパワー、しっかりいただきました〜〜!!!

 

みんなでzuzuyoさんを見送り、ワイガヤの続きが始まるのかと思いきや、みちよさんがカバンからA4版の紙を5、6枚取り出し、テーブルに置いた。

 

【緊張の時間】

 

「じつはがん患者さんに向けたメッセージを自分なりにまとめようと思って、書いてきたんだけど、お二人に是非忌憚のない意見を聞かせてもらおうと思って・・・。」

出た!!ウラの顔。

どっちがウラかオモテか知らないが、みちよさんは札幌では看護師さんや、がん患者さん向けのセミナーや講演会をけっこうな数やっている。

 

さっきまでお好み焼きや寿司を突っついていたエールさんと私には戸惑いが隠せない。

みちよさんはメチャ真剣。

まるで詩を朗読するように、一言一句噛みしめるようにゆっくりと話し始めた。

二人とも思わず、座り直す。

 

「私は札幌に住む○○みちよと言います・・・・・」

自己紹介から始まるそのメッセージは、若くしてお母さんを自分と同じ大腸がんで亡くしたこと、今のようにまともな抗がん剤などなかったこと、さらにご主人を亡くされた直後、今度は自分ががんになってしまったこと、そして絶望の淵から前向きに生きることを決めたこと等々、20分続いた。

途中私はお尻が痛くなったフリをして隣の部屋でたばこ吸ったりしたが、エールさんはピクリともしなかった。

「・・・・以上です。」

 

ぜひ、お二人の感想を聞かせてください。

 

エールさんが静かに声を発した。

手元を見るといつのまに取り出したのかノートにびっしり文字が書き込まれている。

3人のこの時のやり取りは文字で書き起こすことはひかえるが、とにかくゾッとするほど真剣でお尻の骨が痛くなった。

それにしても何者なんや、!こいつら・・・。

 

時計の針が10時を過ぎた。

いくらなんでもこれ以上引き留めることはできない。

 

エールさんはココベンから10分ほどの距離のホテルを取っていたのでもうしばらくいてくれるとのことなので、大急ぎでタクシーを手配して二人で見送った。

 

みちよさん、お気をつけて!

今日のことももちろん今までのことも決して忘れません。

 

 

【エールさんという人】

 

みちよさんを見送り、にぎやかだったココベンもエールさんの私の2人になった。

食べ物が残るテーブルに改めて2人で向き合うと、エールさんのほうから口を開いた。

 

「松竹さん、放射線やりませんか?」

「放射線?」

エールさんは化学療法や温熱療法だけではなく、放射線治療に関しても並の医者以上の知識を持っていた。

もちろん自身も放射線治療を何度も経験されている。

「やってみる価値は充分あると思います」

私の現在のPSを承知のうえで、ここに来るまでずっといろんな手段を考えて続けてくれていたのだ。

 

私自身は緩和に舞台が移ったことで、正直いわゆるがん治療に対する興味をなくし始めていた。

どちらかと言えば緩和を楽しもうという意識に完全に傾いていたが、現実は大きくなった頸部のがんの影響で発作的に現れる肩の痛みに手を焼いていて、せめてコイツだけでもなんとかできないものかとの思いは日に日に強くなっていた。

 

「せめて頸部のがんだけでも小さくしましょうよ」

「それがきっかけでほかのがんも小さくなるかも知れない・・・」

 

話はより具体的かつ専門的になり、こっちはついていくのが精一杯だったが、エールさんの話は続いた。

 

「10日後、病院でしたよね。ぜひ主治医を説得してください!」

「わかりました。約束します」

 

さらにエールさんはそれまでの応急処置として、手で触れる場所にあるがんを直接温めることを提案してくれた。

「とりあえず小型のホカホカカイロで暖めてみましょう。」

お灸やらなんやら色々アイデアを出しあったあげく、ホカホカカイロをジャック姉さんにもらったミニマフラーの間に挟み込む作戦でやってみることに決まった。

マンガみたいな話だが、昨日の夜からやっているが今日もまったく肩が痛くならなかった。

当然オキノームの出番もない。

マジかよ。

 

エールさんのおかげで、私はステージ5の緩和患者から再びステージ4のがん患者に逆戻りする可能性が出てきた。

 

もう少しで日付が変わる。

私はエールさんと一緒に宿泊先のホテル目指して歩いた。

さすがにホテルまでついていく体力はないので途中で思いっきり手を振って別れを告げた。

 

ブログをやり続けて良かったと何故か思った。

 

 

【俺は絶対忘れはしない!】

 

中に入ってすぐのパーティションにこれを貼ってる。

結局私はコレを貼りたいだけのためにココベンを作ったのかも知れない。

でも会わないよ。

誰とも。

忘れはしないが会いはしない。

もう決めた。

 

 

あ〜あ〜、また一時過ぎちゃった〜

 

では今日はここまで、あ〜りが〜とさ〜ん!♬♪

明日も更新するよ〜!

コメント、メールちょうだいね。

真夜中でも返事するで〜!

 

いつも最後までお読みいただきありがとうございます。

いいね!やコメント感謝しています。

フォローしてくれてありがとサン。

 

みなさんどうぞお大事に。

 

松竹一郎。

 

 

私のがんは消えている。

(俺は奇跡のラッキーマン!)

 

ツイてる。

消えてる。

うれしい。

たのしい。

ありがとう。

 

近況を更新しています → 松竹一郎のTwitter

もっと笑えます。 アップ アップ アップ

 

いつでもなんでもどうぞ → 松竹一郎直通メール

俺はあなたと話したがってる。

 

コメ返できるところまで掃除しながらやります。

本日は当然松竹エールが担当します。