2022年11月16日(水曜日)

 

昨日夜更かししたせいで、

スタートダッシュが大いに遅れた。

食べることも大事だけど、

早寝早起きして、

一日のリズムを安定させることも

大事だと痛感しましたよ。

 

松竹一郎。

 


 

特設緩和ルーム籠城9日目。

(訪問者3名)

ちなみに本日の体重は54.5キロ(172センチ)

 

【朝から差し入れ届く】

結局夜更かしのせいで、今日は一日の大半を台無しにしてしまった。

時計を見るととっくに10時を過ぎてる。

別に今から電車に乗って仕事に行くわけでもないので、もはやどうでもいいんだけど、ここは日当たりが悪く、電気も消しているので朝やら夜やらよくわからない。

 

クスリを飲むために何か口に入れなければならないが、さっぱり食欲がない。

食べたものを毎回嫁に報告しているのでモトモタもしてもいられない。

とりあえず、冷蔵庫をゴソゴソしてたら、ごま豆腐と、納豆と豆乳青汁が目に入った。

こんな時に気の利いたスープでもあればいいのだが、あいにく全部飲んでしまっていた。

とりあえず写メに取って嫁に送る。

「なんか豆ばっかりやな」

「まぁ、たんぱく質は大事やからしっかり食べとき」と返事が返る。

 

こんな時、暖かいスープがあったらなぁ・・・。

と、入り口になにやら人の気配が。

案の定大きな会社のお偉いさんが大きな袋を下げて立ってる。

私のパトロンおじさまだ。

「おーい!生きてるか〜!?」

「あいにく、まだ生きてまっせ」

「スープ持ってきたぞ、そろそろなくなってるのと違うか?」

全くその通りでございます。

どれもこれも、コンビニや普通のスーパーでは見かけないものばかりだ。

にしても、今日はスーツ姿でピシッと決まってる。

「今から遠方へ行かなあかんねん」

わざわざわずかな時間を割いて、買い物までしてきてくれた。

ありがとうや、申し訳ないや、すんませんの感情はとうの昔に使い切っている。

「俺が死んだら、いの一番に改めて枕元にお礼を言いにいく」

「それだけはやめてくれ」

さっそくお昼に温めて飲んだ。

やっぱり美味しかった。

 

【オキシコドンの話】

おじさまとの話が続く。

「それにしても退院以来元気やな。というかハイな状態が続いてるな」

「やっぱり麻薬のせいか」

「多分。食欲だけではここまで改善しないと思うよ」

「怖いクスリやな」

確かに怖いクスリなのは言うまでもないが、効く以上手放す道理がない。

緩和とモルヒネは間違いなく相関関係にある。

大麻のようなダウナー系の麻薬は心を沈め、落ち着かせる作用がある。

インドの爺さまたちはコレを日柄水たばこにして、ぼんやり過ごしている。インドでは大麻のことをガンジャと呼ぶ。

音楽家や芸術家が創作活動にかこつけて、つい手を出してしまうのもわからなくはない。

しかしオキシコドンはアッパー系の覚醒剤だ。どちかかといえばアンフェタミン(シャブ)に近い。

がん患者には快感こそ感じないが、どうしても躁病気味になってしまう。

何年も続けられるようなシロモノではないだろう。

 

【病院へ電話】

今日は病院は消化器のケモ日なので主治医がケモ室にいるのはわかっているが、バタバタしてるのはわかっているので、あえて外科外来に電話を繋いでもらった。

「おはよう!松竹だよーん!」

「あら松竹さん!今日は先生はケモ室ですよ」

「わかってるよ」

「その後、大丈夫ですか?」

みんな私の状況は知っているし、2週間前に救急車で運ばれてきたのも目にしている。

「なんかお元気そうですね、よかった」

「とりあえずそのことだけを伝えてもらおうと思ってね」

「ご飯も食べてるし、元気にしてるとだけ伝えておいてね」

どのみち主治医とは来週顔を合わせる。

嫁と娘と兄と同伴で。

どんな話をするかは知らないが別に採血をするわけでもないし、針を刺される予定もない。

ともかくワンクッションだけいれておきたかった。

 

自分でいうのもあれだが、今日はここまで真面目に書いてるな。

まっ、こんな日もたまにはイイヨねぇ。

 

【まいどおおきに食堂】

昼過ぎに兄からLINEが入る。

「晩メシ行くで。6時半に迎えに行くからね」

これで3日連続の外食決定。

どこに行くのかは教えてくれない。

で、ついたのがココ。

「まいどおおきに食堂かぁ」

「ここなら食べれるものあるやろ」

「あるある。」

大阪発祥のまいどおおきに食堂は昔懐かしい大衆食堂を今風にアレンジした社長直筆の手書き看板で有名なお店だ。

社長の藤尾政弘氏と私とは3つ4つ離れているが、同世代には違いない。

私の記憶ではどちらかといえば、大衆食堂のオヤジというより「ベ平連(ベトナムに平和を! 市民連合」の元活動家のイメージが強い。間違えてたらゴメンね〜。

最近は昔の喫茶店をイメージした「ピノキオ」というレトロ風喫茶店の展開に思いっきり力を入れている。

ちなみにこの「まいどおおきに食堂」のネーミングは2年前までワッタンのワタナベコーヒー1号店のチーフが名付け親だとワッタンから聞いた。

へんなところで縁が繋がってる。

兄夫婦と一緒に店内に入る。

私はほとんど入ったことがない。

ほぼ初めてに近い。

厨房の様子。

鮭のカマの部分を店内で焼いてもらって、コロッケとみそ汁をオーダーした。

ごはんはほんの少し兄嫁に分けてもらい、卵焼きも兄の分を少しもらった。

コレが全部食べられれば私の勝ち。

ごはん以外はほぼ完食(汚くてすんません!)

 

胃に負担も少なそうだし、鮭はもちろん、コロッケも普通に食べられた。

緩和抗がん剤の役目は十分に果たしてくれたに違いない。

「次はびっくりドンキーやで」

「もう次の予定まで考えてるんか!?」

立場は違えど、私の兄は新しい抗がん剤の開拓者の地位を固めようとしている。

 

 

【本日の抗がん剤】

・朝はごま豆腐、納豆、豆乳青汁

嫁のいうとおり確かに豆、豆、豆になった。

 

・昼はにんじんスープとガーリックトーストとマスカット3粒。

バケットは100円ローソンで購入、ハサミで切って食べてます。

バケットはちょとだけ日持ちするし、値段も安いので大変重宝しています。

 

抗がん剤選びの参考になれば幸いです。

ありゃありゃ結局今日も11時や。

今日は12時までに寝たいけど、だんだん調子が出てきたぞ。

 

何はともあれ今日も元気でヨカッタヨカッタ。

普通に生きてます。

 

では今日はここまで、あ〜りが〜とさ〜ん!♬♪

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松竹一郎。

 

 

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