2022年11月12日(土曜日)
緩和生活5日目。
昨日兄に差し入れてもらった
韓国のアワビ粥があまりに
美味しかったので絶賛したら、
早速第2弾が運び込まれてきた。
今晩は伊勢海老スープのつもりだったが、
サムゲタンもうまそうやなぁ。
松竹一郎。
特設緩和ルーム籠城5日目。
久し振りに真面目なネタを提供しようと思ってたんだけど、モルヒネのせいか妙に躁状態が続いていて、なんかアホらしくなってきた。
たしかに一週間前、私は病院で薄いみそ汁1杯と、とても口に合わない茶碗蒸しのゼリーを毎食出されて、それすら完食できず、爺さんたちの雄叫びに囲まれてまさにあの世の入り口に立っていた。
それが事務所に逃げ込み、緩和ルームをみんなに設えてもらって、食べたことのないものを片っ端から口にして、実は食べられるということを発見した。
極めつけが昨日兄が持ってきてくれた韓国アワビのおかゆで、それが美味すぎてあっという間に完食してしまっていた。
そのことを早速報告するとたいそう喜んでくれて、わざわざ大阪のコリアタウン鶴橋というところまで買い出しに行って兄嫁と一緒に追加の品を持ってきてくれた。
本場のキムチやらも買ったらしいが、辛いものや刺激の強すぎるのはどうかと、ソフトなものを選んでくれた。
テーブルの上が、韓国ミニレトルト物産展になった。
本当は伊勢エビスープを予定していたが、サムゲタンがあまりに美味しそうなので晩ご飯はこれに決定だな。
それにしても、目先をちょっと変えるだけでこれほど食欲が改善されるとは・・・。
ビックリを通り越してちょっとショックです。
【クスリの小分け作業】
オキサリプラチンの副作用で相も変わらずシビれまくっている我が指では、クスリをパッケージから一粒取り出すのも一苦労。これがけっこうな問題でした。
そこへ元相棒の大西さんが来てくれて、朝昼晩用を全部仕分けしてくれました。
助かった〜!ありがと〜!!
【ディープインパクト】
午前中はこれを観て。
アルマゲドンよりこっちの方がわたしゃ好き。
【本日の抗がん剤】
・まず寝覚めにコーンスープを1杯
・朝はバケットで溶けるチーズトーストとガーリックトーストとシジミのみそ汁?を作って食べて
・昼はダメ元で牛すじ煮込みをチンして、嫁が野菜を食べろとうるさいのでカット野菜にオーロラソースをまぜまぜして、ぜんぶ食った。
このあとさらにバケット2枚食べて、ビスコも食べちゃった
・夜は韓国のサムゲタン。これもメチャウマ。
せっかくだから韓国のりをアテにマッコリでも飲んでやろうとコンビニに行ったが売ってなかった。しょうがないのでスパークリングワインを購入。
アルコールは札幌のみちよさんと道頓堀のうどん屋で一緒に飲んで以来。
さすがに目が回った。
心なしか腹に肉が戻って来始めている。
なんと優雅で脳天気な緩和生活。
腫瘍マーカーやCT画像に振りまわされていたのがアホみたい。
どうせ死ぬ身の人踊り。
好きなようにさせてもらおう。
お腹が一杯になると何故か脳も活性化されるみたいで、今や私のアタマの中はやりたいことであふれかえっている。
まずはこの緩和ルームを大改造してイベントスペースに替える。
ここにシェフやら寿司職人を呼んで、キャビアの暴れ食いやマグロの解体ショーをおこなう。
ここでがん患者のみんなの生前葬を毎日開催する。
生前葬ができるのはがん患者だけだ。
本当の葬式に本人はいない。
やらない手はない。
資金は棚ボタの障害年金を投入する。
抗がん剤のこと、緩和のこと、いろんな話をみんなとしてみたい。
さいわいこの老朽化した6階建てのビルには私しか住んでいない。
夜中中どんちゃん騒ぎしてもなんの問題もない。
もちろん元民謡歌手の私も一曲披露する。
本物のプロの歌を聴いて腰を抜かすが良い。
そこで息が止まったら私も本望だ。
眠たくなったらベッドはあるが、寝ることは私が許さない。
ここにはモルヒネもたんまりある。
坊さん代わりに、阪大の佐藤太郎教授にも当然何回も参加してもらう。
最初の主治医も紹介しよう。
参加できない人はズームで一緒にはしゃごう!
セッティングはzuzuyoさんがしてくれる。
死ぬことばっかり考えて、落ち込んで自己陶酔に浸るのは勝手だがそれはアホのすることだ。
生きてる限りはギリギリまで楽しみたい。
俺はすべて実行する。
時間もあまりないので急ぐよ。
みんなついておいで。
今日はここまで、タリラリラーン!♬♪
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松竹一郎。
私のがんは消えている。
(俺は奇跡のラッキーマン!)
ツイてる。
消えてる。
うれしい。
たのしい。
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