2017年10月12日

 

事前にクリニックの院長から預かっていた紹介状を手に、私は市立病院に向かった。

 

市立病院は昭和32年に開設された15科、約400床の市内最大の総合病院で、現在の建物は昭和58年に建て直されたものだ。

 

とは言えすでに40年弱の歴史を経ているので、それなりにくたびれてはいるが、レンガ造りの外観は威風堂々としている。

 

CTについては、事前にネットで調べておいたので、それなりに理解はできていた。

 

ただ閉所恐怖症の私が、狭い装置のトンネルの中でパニックを起こさないかだけが気がかりだった。

 

病院の受付で諸続きをおこない、診察券を発行してもらう頃には気持ちは落ち着いていた。

 

もらった病院内部の地図を頼りに私はCTの検査室を目指した。

 

病院内部は広く、ワンフロアーにほとんどの「科」が集結しているのは上下移動がなくて有り難いのだが、その分やや迷路っぽい作りになっている。

 

地図がなかったら迷子になりそうだ。

 

 

 

CT室を無事探し当てた私は、家で事前に書いておいた「検査の同意書」を差し出し、代わりそのコピーを受け取った。

 

コピーと一緒にもらった順番シートを持って、通路の長椅子に座って15分ほど待っていたら、担当のナースがやってきた。

 

そこでCTについての簡単な説明を受けたあと、CT室へ招かれた。

 

入口のドアに貼られた、バックトゥー・ザ・フューチャーで見たのと同じ放射能を表すマークが不気味だ。

 

中に入ると中央に検査装置が鎮座ましている。

 

ちなみに、CT検査で金属類はNGだ。

 

めがねや時計はもちろんのこと、ピアスや入れ歯ももちろんNG。

 

腰にピップエレキバンを貼っていたのを直前に思い出した私は、気づかれないようにそーっと剥がした。危ないところだった。

 

ちょっともったいないけど、そんなことをいってる場合ではない。

 

準備が整い検査装置に仰向けに寝転んだ私は、技師の指示に従い、トンネルの中で息を吸ったり、止めたりを数回繰り返した。

 

長く感じたが、実際は10分もかかっていなかっただろう。

 

「はい終了です。」という声にあわせるように、私はフーと息を吐き出した。

 

「MRI」と違い、トンネルの長さも短いので息苦しさを感じることもなかった。

 

「これがCTか。」

 

「どうか変なものが写っていませんように。」

 

初めてのCTはともかく無事に終了した。

 

 

 

 

本文ここまで、明日に続く。

 

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「CTとMRIのに違いについて」

 

 

 

外観の違いはトンネルの長さ(MRIの方がちょっと長い)くらいで、大変よく似ています。

 

検査部位や諸条件に鑑み、どちらを使用するのかを医師が判断します。

 

以下にそれぞれのメリット、デメリットについて説明します。

 

 

CT(Computed Tomography )

 

コンピュータ断層診断装置のことで、X線検査と同様のX線を利用して使用して体内を断面像として撮影する装置です。

 

○メリット

 ・検査時間が短い(約5~15分)

 ・動作音が静か

 

●デメリット

 ・X線を使用することから放射能被曝します。

 

 

MRI(Magnetic Resonance Imaging)

 

磁気共鳴画像診断装置のことで、強い磁石と電波を利用して体内の状態を断面像として撮影する装置です。

 

○メリット

 ・X線を使用しない(磁気を使用します)ので放射能被曝はしません。

 

●デメリット

 ・検査時間が長い(約15~30分)

 ・ペースメーカーを装着している人は利用できない

 

 

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◎大きな声で話す。

 

そんなことを言うと「私は普段声が大きいと言われる方だがそれでもがんになった」と言う人が現れそうです。

 

かく言う私も普段から声が大きくいつも家族から「やかましい!!」と言われております。

 

しかしそのおかげで「ステージ4」に届かず、「3」でとどまることができました。

 

「ステージ4」の人は、声のおかげで命拾いしたと考えましょう。

 

逆に普段話し声が小さい人はこれを機に「大きな声で話す」癖をつけてください。

 

「ひそひそ話」は「政治家の先生」にお任せすればいいんです。

 

「大きな声に」は「元気」が宿ります。

「がん」は「陰気」は好みますが「元気」は嫌いです。

 

家族に怒られようが気にせず「大きな声」で話しましょう。

 

「大きな声で話す」癖を付けることで「がん」の進行はさらにもう一段緩みます。

 

 

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