リーマンショック後、ドル円は底とも言われる70円台で推移し、輸出産業は大打撃を受ける中で、格安で輸入される商品は止まらぬデフレを生み出しました。

かと思いきや、一転し、総選挙が終わって自民党政権が復活すると円相場は一気に円安に触れ、今度は一気に90円台まで駆け上りました。
日経平均株価は上昇を続けて高値を記録しています。

結果論的に、ドル円チャートを見ると総選挙後はFXでもやれば大儲けだとも思えそうなのですが、細かく見てみると背筋が寒くなる瞬間が何度もあります。

一直線に駆け上がっているように見えるドル円チャートも、マクロに見れば何度も反発しています。
80円台や、90円台に突入する瞬間や先進国が急激な円安に不快感を表明すると急激な反発を見せています。

とはいえ、ついにドル円は日本政府がG20の説得にも成功したことで95円も見えるところまできました。
いよいよ天井知らずの様相が見えてきた円相場。
今後はどこまで進むのか注視が必要だと思います。

円安は既に身近な商品にも影響が出始めています。
ガソリンやパソコンパーツなどの輸入商品の値上がりが顕著です。
円安の影響かは定かではありませんが、値下げをしたはずのAppleのMac Bookも一部機種を除き日本では値上げをしてます。

経済回復のためには積極的な消費が必要ですが、消費者としては円相場を見据えた賢い買い物もしたいところです。