最近色々と格安航空会社なるものが増えて来たのですが、LCCといってローコストキャリアという背名称であり、既存のエアラインのおおよそ半額以下の運賃で登場出来る航空会社のことです。
元々は1970年代にアメリカで運航を始めたサウスウエスト航空をはじめ、海外では古くから一般的な存在のようですビックリマーク

そして、日本においても今年の春頃から相次いで参入してきておりニュースでもみかけたりすることもあったと思います。
2012年は日本のLCC元年Cloudyだといわれています。

さてさて、このLCCビジネスとは薄利多売が基本的戦略になるわけでして、唯一の収入源である運賃を大幅に下げることで、なぜ儲ける事が出来るのかを解説していきましょうニヤ

実は簡単な理由で、徹底的にシンプルなビジネスモデルを構築しているのです。
航空ビジネスにおけるコストは、一席あたりの価値に集約され、席のコストは燃料費や乗務員の給与や各種機内サービスから本社の人件費広告費に至る全てが含まれてるわけです。
そこで、LCC経営のポイントではこれらのコストを可能な限り徹底的に抑えつつ飛行機一機あたりの発着回数を増やして出来るだけ多くの座席を提供することが使命なわけです。
つまりは、「低コスト×高搭乗率=高利益」というのが勝利への鉄則ですね。。。
努力と苦労なくしては絶対に経営出来ないのです…ガァ~ン

これを実現するためにLCCでは業務に関わるあらゆる要素をシンプルに組み立てられているようです。
まず、使用する飛行機は一種類のみとして、乗務員の訓練費や設備費を最小化しています。
飲み物や食事などの機内サービスも省略して必要な人だけに有償で提供しています。
都市間の単純往復だけを一日で何度も繰り返す短中距離を高回数にすることで機材や人的資源をロスなく有効に使いきっていることも特徴です。
複雑な乗り継ぎではなく、シンプルでそのルートで安く行ける、何がなんでも安く行きたいという消費者のニーズを狙い撃ちするわけですね。

搭乗券の販売に着いても既存の流通経路を使わずにインターネット上の自社だけでダイレクトに販売しているのも特徴です。
極端に安いキャンペーン価格を設定するのもLCCならではなのですが、安さ自体が十分な魅力として各媒体でも話題になるのでテレビコマーシャルを流さなくても、高い宣伝効果を得る事が出来るのです。
ニュースなどで「格安航空の〇〇が日本上陸!〇〇空港から〇〇空港まで何千円でいける!」などというのは結構印象に残ります。
結局低コスト戦略の一環なのです。

いらないサービスが多いのは結構あちらこちらであったりするので、それを単純化してしまって、本当に必要なサービスであるかどうかを考えて、必要ではない部分は必要な人だけ有料で提供するという、利用する側も提供する側もどちらも得するシンプルな事はどの経営についても大変重要な事だと思います。

安全性についても不安を持つ人はいるとおもいますが、航空機の安全基準は国が定めた法律に基づいて管理されている以上は整備に手を抜く事は絶対不可能です。
特に小規模なLCCにとって事故なんてのは致命的であり、むしろ業務がシンプル化されているので安全と考えてもいいと思います。
海外の統計を見てみてもLCCと大手エアラインでは事故率に違いは無い事が確認出来ます。

ファーストクラスやビジネスクラス以外の利用者にとっては路線があればLCCを選ぶケースが増えるのは確実であり経済合理的なシンプルさが空にも求められて来た時代がもうすでにやってきたのです。

逆に言うと、これからの全日空や日本航空等のLCCや他エアラインとの差別化についても期待したい所でありますショボーン