教育と個人の責任

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この間ドイツ人の友達から久しぶりに電話がありました
彼女はフランス人と結婚して4人の子供がいます
私とは長男が同じ歳で同じ学校に行っていたのでそれを機会に仲良くなり、子供が大きくなってからも時々電話でやりとりしています

電話の内容は
16歳の長女がタバコを吸い始め、家にも帰って来ないし、学校の成績もガタガタでどうしたらいいかわからない
という事でした

私の息子もワンパクで高校生の時からタバコ、アルコール、そして学校から

あなたの息子は何処にいるの?

と電話が毎日かかってくるような息子でした
学校から連絡がある度に慌てて息子に電話して

今何してるの?

と聞くと

県庁の前のカフェでコーヒー飲んでる

と呑気な答え

余りにも頻繁に高校から電話があるので息子に

高校は義務教育ではなくてあなたの意思で行くと決めたんだから、あなたのせいで大人の私が怒られるのはおかしい
学校に行かないなら行かないで自分でちゃんと学校に説明して欲しいし、行かないなら授業料を払いたくないから止めて働いて欲しい

と言いました
ちなみに息子は私立にいたので授業料がかかります
フランスは公立だと授業料は無料です

それから電話がかかってこなくなったので、学校に行くようになったのだと思っていると、高校卒業前になって息子から

ある時から学校から電話がかかってこなくなったでしょう?
ママの電話で高校の番号を受信拒否にしたからかかってこなくなったんだよ

2年も騙されてた!!

私は不覚にも笑ってしまいました

そういう息子に今回の友達に娘の事で相談してみると

ママ達は何にもわかっていないね

の一言
どういう事か説明して欲しいと言うと

僕も、タバコ吸ってたけど止めたよね
それは自分で止めるって決めたから止めたんだよ
自分で止めるって思わないと、いくら健康に悪いからとか、まだ子供だからとか言っても絶対止めない
彼女も一緒
彼女の親が何を言っても自分が止めると思わないと止めない
逆に止めてと言われるともっと吸いたくなる
それに対して親は何も出来ないよ
勉強でも何でも同じこと
自分が本当に目的を見つけて勉強したいって思わないと勉強なんてしない

愕然としました
でも、彼が言ってる事は良くわかるんだけど、親としては言わずにはいられない
何度も繰り返していうことで、今じゃなくても、ずっと後になってでもいいから、いつかわかる時がくると、そう思わないと子供に教育なんてできませんよね?

個人の責任が大きいフランス
団体の責任が大きい日本

ここでは躾は家庭で、学校は勉強する場所
という枠がはっきりとしていて、学校の先生は勉強を教える人

例えば学校の中でタバコを吸うと停学になることはあっても、学校を1歩出ると個人の責任
学校から1歩出たら先生は先生でなくなる
だから生徒が学校から1歩出た時点でそこでタバコを吸っても先生は何も言わずに横を通り過ぎる

そう言えば、次男のクラスでイジメが発覚した時にイジメられた子供の両親が最初に取った行動は直接、警察に連絡をするという、私の想像範囲を完全に超えた行動でした
警察という事は事件として扱われ、記録に残ります
加害者の子供はその名前が一生、記録として残るのです
日本のように管理する学校、もしくは担任の教員ではなく、それをやった子供に直接、責任を追及する

日本で30歳まで過ごして、海外生活23年目
30年の歴史はしっかりと自分の中に刻み込まれていて、それを基本に子供を教育しようとすると、ここの社会の教育方針に合わなかったり、海外で生まれ育っている子供達と全く意見が合わなかったり

よく初めて会ったフランス人に家族のことを聞かれ、子供達がフランス人と日本人のハーフだと聞くと

どっちが強い?

と聞かれるけど、

うちの子供達はしっかりフランス人だなぁ、、、