Ⅰ 今年の合格確率

 正直、今年の司法は短答128でもあの再現では厳しいし多分10%くらいだろう。このまま勉強を続けても来年今年の刑法商法のような問題が出てDEを回避できる自信がない。

 

そして、合格者のうち1回目で合格している人の割合は約90%くらいである(去年1781人中1584人が1回目合格)。2回目以降になると10%くらいしかチャンスはなくその10%の合格の枠に入れる自信は正直ない。しかも司法は初受験とはいえ、勉強期間を考えればベテ受験生で更に不利である。

 

 今回の準備としてローで、弁護士や教授に答案見て貰っているけどそれでもダメだった。教授や弁護士も伊藤塾の答案ですら細かいところまでつっこんで批判し採点実感まで批判するような80点取らせる指導なので合格点を取れないような人間がこの先受けても効果はないと思う。

 普通の思考ができる人なら効果があるがそれすらできず変なことを書きまくってしまったり皆が当たり前にできることができない。

 そこで思考のズレを直すため、個別指導の先生に見て貰いズレを解消するしかない。そこで個別指導の講師を今探している。

 

 Ⅱ 誰に依頼すべきか

 注 あくまで私の価値観で語ります。~を悪く言うつもりではなく~であっても、一人一人に合う指導者はいると思います。

 

 基本的に個別指導の講師はクソである。何故なら論点主義に陥りすぎている人が多かったり試験の本質を掴んでいる人が少ないからである。

 (1)立川弁護士に依頼すべきか

  ア 成果

 2年前に立川弁護士に初回面談以前してもらって文章の整理の仕方やナンバリングのつけ方を学びR4予備論文直後の2006位から890位代まで順位を伸ばせた。

 

 

 

 イ 問題点

 (ア)自力でどうすれば問題点に気付けるかの視点が少ないこと

 R5予備では1000位以内に入ったものの、違うことを書いている頻度が高かったためFだらけで落ちた。結局大枠を組み立てる段階で苦戦し項目ごとのナンバリングがどうしてもできない。文章の整理以前での思考のズレが大きく、どうしても自力では何とかならない

 この段階になれば、自力で気付けるかどうかというのが一番大事だと思う。その弱点を克服する必要があり、そこが厳しいと思いその点についての指導ができる人に依頼し直すべきだと思うがこの先生はその視点が薄いと感じた。

 その理由として、この動画で質問者の方が的を得ていると思ったからである。

 

 

 

 

 この人の指摘は一番正しいと思う。文章が下手くそであろうと正しい位置で作問者が求める問題意識について平均的受験生が気付ける部分につき三段論法して書けば合格できるはずである。

 試験では、相手の求めていることを書かないと点数にはならない。「上から書かず大枠を確定して下さい」と言われても文章が整ってようが、大枠を考える段階で失敗し全然違う大枠になっていれば話にならない。

 どうやったら作問者が書いて欲しいことに気付けるのかを考えるのが一番大事ではないか。

 先生は初回面談で「それに気付けるにはどうすればいいか自分で考えないといけない、相当センスが分かれる。多分詰まるのはそこができないから、丁寧にやるしかない」と言っていた。

 私も初回面談でここ気付けなかったことの相談したら「予備の短答受かっている人がここ気付けないはずがない、所詮思い込み。できないと思い込んでいる、あなたの場合。H27予備の民法の共有持分権も書かせているんだよ、論文では書き慣れていないと思う。しかし短答ではやっているはずなんだよね」と言われた。

 半分は当たっていると思うが、知識があるのとそれを事案で使いこなすのには大きな段階の差がある。知識があってもその論点に気付ける、それをここで書くということに気付けるとは限らない

 そこをちゃんとどうすればできるか言語化できそうな人でないと指導受けても意味がないと思う。

 普段のライブ配信で先生の指導方針で納得する部分は多いが、この質問者のように問題点に気付けるためにどうすればいいかという視点が少ないと思う。

 この質問に対して先生は「採点実感とかは合格者と不合格者のFの頻度が違う人間の答案を見てこれはダメだと言っているから見ても意味が無い。受験生としてなんでそんなFの頻度がズレるか普段の勉強から考え直さないといけない、最終的には採点実感とかをリスト化する必要があるのかもしれないが受験生じゃなく教育者がやるべきことだと思う」と言っていた。

 合格者であろうとFは致命的な答案であるためFの頻度を低くするヒントとして見るべきではないかと思う。特に自分のような要領の悪い人物ならやらかしのリスクを減らすため「不良の水準」や「優秀の水準」などを見て悪い答案の特徴になっていないか、いい答案にするにはどうするか参考答案見ながら分析深くしないといけないのではないか。そうすれば相手の求める答案に近づくのではないか。

 上の質問者は、ライブ後に「問いに答えるとかその次元で説明できない答案が多い」と早稲田大学ロー入試の出題趣旨を出して弁済と相殺の審理の順序が聞かれているのに処分権主義、弁論主義を大展開している人が多いことを説明した。先生は「それを言ったらキリがない。そういう人は何度も短答に通りません。ロースクールはそういう人がいくところです。私が指導したいのは知識が一定以上あるのにも関わらず文章が整っていない人向けです」と言っていた。

 結局自分もその次元で説明できていない答案になっている。短答と論文は頭の使い方が違うし、短答では「~について以下の中から正しいのを一つ選べ」という組み合わせ問題が多く問題点に気付けないことはまずない。だからその論点を深く理解してなくても知識さえあれば解けることが多い。しかし論文は「この論点とこの論点を書いて下さい」とは明示されず書き方+相手が求めている問題意識に自力で気づき正しい位置で書くこと+加点事由で文章力が求められる。そして、短答とは異なり去年の民事実務の法定追認のような全体が見えていないと解けない問題が出たりする。

 先生が指導している人で何年も予備試験でEF答案が出ている人がいるが「なんでこれを書いたの?」と質問すると「やったから、これ勉強したから」と口を揃えて言っている。僕もそれに近いがその論点を理解していない、出題者の意図を理解していない、事案から法律構成をナチュラルに導く能力、国語力が不足しているところが大きいと思う。

 Aランク論点をどこまでを理解すべきかや出題者のメッセージを読みつつ、問いに必要な法律構成、事実を持つ意味を考える際の視点がかなり大事だと思う。

 司法上位合格者の意見ではあるが、ここが不足しているから上手くいかない人が多いのだと思う(特に民事系は条文理解していないと解けない問題が多くその側面が大きい)。先生は伊藤塾以外の教材に一切手出しせず(学生でもないから教科書を読んだりもしていない)ゲームしながら短期で合格しているため、相当の天才である。自分も伊藤塾だけでやってきたが解説が少ないのとナチュラルに導く能力が少ないから苦戦していると思う。

 

 すぐ上の発言は、予備ルートからの司法そこそこ上位の合格者であるが、立川先生は「天才」に当たる。自分はそうではないから地道に深くやるしか方法はない。しかし自分の場合、単に繰り返すだけでは意味がない。自分の状態を見透かしている先生は「問題を繰り返すと言ってもできあがったナンバリング覚えるだけになってしまいそうなんだよね」と言っていた。

 自分も何周もやったが難しい問題の場合にはどうしてこう繋がるかがわからないケースが多く予備校の解説講座の殆どもできあがった参考答案をいきなり読み始めるからどうしてその構成になるのかがわからない。

 自分の場合は解説がしっかりしている参考答案例を読むしかないと思う。

 本人は「感覚で躓かずにいけたし、受かっても自己肯定感上がらなかった、むしろ周りが苦労している中、自分はゲームとかしていたのに受かったし罪悪感すらある」と言っていたことから、「気付けない理由がよくわからん」という感覚になるはずだし困っている人の気持ちが理解できない感が強い。

 だから論点の気づき方、思考のズレの視点が薄いと感じた

(イ)指導力

 先生は、別の配信ライブで「10年くらい私の指導受けている人がいて、本当に要領が悪くて毎回キツいなと思って見ているが楽しんで勉強している、楽しめないならやめろよ。と思う」と言っていた。

 法律を楽しむ云々はともかく、楽しんで正常なメンタルで挑んでも10年も結果が出せていないのは指導力に問題があるのでは?と思う。そもそも要領が悪く自力では受からないと判断し、個別指導の依頼をしているのであって、その要領が悪い人にアドバイスして合格可能性をできる限りあげるのが指導者の仕事ではないか。この人の詰まっている理由が理解できないから合格に導けないのではないか。

 同じロー生で今年300位以内で合格出来るであろう優秀な人は試験後「論文でどのように活かすかという視点でインプットしてきた、百選の解説をどのような形で論点が派生するかということを考えて読んだ、一つ一つの論点を構造化することを理解した、論証の理由付けでも長くても自分の口で相手を納得できる形で説明出来るレベルまで仕上げる必要がある」と言っていた。

 自分が感じたことであるが条文から離れずに検討する、条文のどの文言との関係で問題となる論点なのか整理する、論点の問題となる具体的事例を記憶する、判例の理由付けが事案に妥当するか考える、こういう実質的なことを言っていない。

 無料だから一律に案内していないのかもしれないし有料指導で言っているのかもしれないし、先生の性格的に言葉だけ言っても伝わらないから敢えて言わないのかもしれないが、こういうことろで詰まっている人が多いと思うし、感覚で上手くいっている人だから上手く指導できないのでないかと感じた。

 これ言うと先生は「こんなに難しく考えるか、普通」といいそうだけど。

 (ウ)結論

 この先生に依頼し直すのはやめることにした。他の多くの(上位合格者の論証集を販売しているような)指導者よりは本質に近いが、自分では成長できる見込みがないし金の無駄になりかねない。

 ちゃんと、論点抽出や事案分析ができるかどうか、出題者が求めていることを読み取れる訓練ができる指導者を探さないといけないと思った。

 (2)武藤先生

 そこで一番いいと思った指導者を先日見つけて応募した。

 

 
特に共感した部分↓

 

 

自分と同じ症状の人がいて、その人は5振したけど一発で予備試験上位合格出来た。

 

 

 

ローの教授に答案見て貰ったときもこの人と同じく、「身に着けた知識や判例の考え方を答案に活かせていない」と言われた。この悩みを相談しても、繰り返しやっているうちにできるようになりますとしか言われなかった。この指導者であればどうすればできるか言語化できそうである。

 こういう悩みは立川先生では上手く解決できないと感じた。

 この指導者なら自分の悩みにつき心身に寄り添ってくれそうで詰まっているところや試験の本質を理解している人なので1通20000円払っても受ける価値があると思い、昨日早速応募してみた。しかし現在募集やっていないらしい。

 

 Ⅲ 結局

 今の自分にとって一番大事なのは正解筋に乗ること。たしかにこういう意見もある。

 

 

 間違ってはいないと思う。しかし、答案の向こうの自分が見られていると言われても、思考が根本的にズレている人が外せばどうなるか、一目瞭然だと思う。「なんでこんなこと書くの?」となり点数が入らないからである。

 この人が労働法で1位取れたのは正解筋を合わせるのがかなり難しく複数解釈があり得る問題だからである。

 自分の場合、皆ができるところで失敗したり、難しい問題で「そういう考えにならないやろ」という風な感じでおかしな方向に走ってしまうため正解筋に乗れる確率上げるしかない 。

 そもそも司法試験、予備試験では配点表がしっかり細かく定められているとローの教授は述べている。そして、それを外したときは0点になるのが普通である。しかし皆が0点なら救済せざる得ない。

 そこで外しても点数取れるかは救済措置と捉えた方が自分にとっていいのかもしれないし外して点数取れたとかは結果論だから正解筋に乗れる確率を普段の勉強からあげるほかない。そもそも、書き方云々というよりズレたこと書いている。

 自分の場合、書けている部分は本当に書けていたりし、筋合ってスカスカは少ない。

 体系、論点の理解、思考のズレ、事実→どの条文に対応するのかの判断、事案分析力 これらを直すことが急務だと思ってる。

 武藤先生のような指導者はいないだろうか…