薫習と昇格考試(2名の拳士が少拳士二段に合格しました) | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

12月7日は年内最後の昇格考試

我孫子道院からは、2名の拳士が少拳士二段を受験し、

見事合格することができました

 

武道を学んでいる人は、とりあえず初段、黒帯をひとつの目標にしている人は多いのですが、初段を允可されるとそこで一区切りとして、道場から足が遠のいてしまう人も少なくありません……

 

正確なところはわかりませんが、初段から二段まで修行を継続する人は、初段允可者のうち10人にひとり、あるいは20人に一人といったところではないでしょうか?

 

しかし、初段の「初」とは初心の「初」

武道の本当の修行は、黒帯になってからはじまるものなのです

 

「薫習(くんじゅう)」という禅語があります

「薫習」とは、布に香りが染み付くように、

時間をかけて教えが相手に伝わること

 

お寺のお香の香りが自然と周囲に染み込んでいくように

いつもそばにいる人、師匠や仲間、道場の気風が伝わり、

その影響を受けて、気が付かないうちに自分の行動、思考、習慣が変わっていくという教えです

 

 

しかし「薫習」には時間がかかるのです

初段になって、黒帯を締めても、その真新しい黒帯はまだ無臭

そこからさらに稽古を積んで、帯に香りが染み込んでくるのは、

ようやく二段ぐらいになってからでしょう

 

今回、少拳士二段に合格したN拳士とK拳士も

まだまだこれからですよ!

 

そういうわけで、修行にゴールはありません

二段になっても歩みを止めずに、励んでくれることを期待します

 

もっとも、良い友人や尊敬する人と付き合うことで、自分も感化され、成長するのが、「薫習」の教えですが、

同時に、いつもそばにいる人の影響を受けるのも「薫習」ですので、師匠のいい面だけではなく、悪い面も弟子に伝わり、移りやすいので用心・用心!

 

ちなみに二人の合格祝いは、地元で贔屓にしている焼肉屋さん

 

 

こちらは煙がモクモクで、髪の毛や上着にたっぷりニオイが染み込んで大変なことに(滝汗)

(味はとっても美味しいのですが……)

 

焼肉のニオイは簡単に染み込んでも、

少林寺拳法の教えや技法が染み込むのには時間がかかるのです!

 

とりあえず、合格おめでとう
乾杯!!!

 

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109』