岩手県盛岡市、ここに従業員十数人の小さなクラフトビールブリュワリーがあります。
ここの特徴は、普通のビールよりかなり多い量の麦芽を使った、飲みごたえのあるビールです。
当初は売り上げも伸びず、大変だったといいますが、顔が見える場所に出て行くことを心掛け、
盛岡市内の商店街の市に出店したり、県内の主だった町のイベント会場に出店するなどして、だんだん名前が知られてくるようになりました。
2011年3月11日、このブリュワリーの造ったベアレンビールを満載した車は、海辺にある山田町のイベント会場に向かっていました。
しかし歴史に残る大震災の起こったその日、車は山田町に到着することはできずに、戻ることになりました。
やがて会社では、支援物資として町にビールを届けようというプランが持ち上がったそうです。
しかしためらいがありましました。
社長は振り返ってこういいます。
「震災直後なので、生活必需品とか、生活物資がメインだった。生きるか死ぬかという時に、ビールというのは…
無力なものだなぁ、というのを実感した。」
― でも、ビールには、人を励ます力もあるはずだ。
5月8日、会社のみんなが意を決して、町にビールを届けました。
小高い丘の上で、届けられたビールを、集まった町の人たちがみんなで飲みかわしました。
誰もが声をそろえていいます。
― 力をもらった。元気が出た。
町の人には、忘れられない1日になったようでした。
当時、そこでビールを飲んだ人が再び丘に立ち、当時の思い出を語ってくれました。
”楽しい1日だったという記憶は残っている。
いろんな人がきて、みんなで励ましあって。
助かった命なんで、これからかんばっていくぞォ、っていうのに、一番最初になった時かもしれない。
気持ち的に、ビールに救われた部分というか、感謝だった。”
社員に残業させないために、一人早朝出勤している心優しい社長もいいます。
「同じ場所で、同じビールを飲むことで、話がはずんだりとか、新しい知り合いができたりとか、
そんなことが、もしかするとビールの本当の役割かなっていう、
ビールの持っている力だなっていうふうに、今思っている。」
しかし、人を結び付けるもの。
それがなぜビールだったのか。
日本酒やワインではいけなかったのか。
たまたまビールを造っている会社とかかわりがあったからでッしょ。
という乾いた意見もあるかもしれません。
でも、アル中ル氏は、ビールだからできたと思っています。
ビールの持つカジュアルさ。
日本酒は、おっさんの酒のイメージが付きまとい、
ワインはやや敷居が高い感じがして、お年寄りや若い人は気軽には来にくい。
Gパン姿や作業着姿でも酌み交わせるビールだからこそできた、小麦色に輝やく記憶。
いまも人々の心に強く残っているのは、ビールの持つ力だと思います。
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