「機会ロスほど痛いものはない」 | 小規模店オーナー【店繁盛と家族幸福度を上げる秘訣】

小規模店オーナー【店繁盛と家族幸福度を上げる秘訣】

店舗の理想の売上を達成しながら、オーナー自身の自由な時間も確保することで、
オーナー家族が一緒に過ごす時間を増やし、連帯感を強め、
家族全体の幸福度をいかに上げるかを日々追求しています。

 
{今日のテーマ}
「機会ロスほど痛いものはない」
 
昨日は
「商品はあればあるほどいいに決まっている。」
をテーマに書きましたが、もう少しこれを掘り
下げてみたいと思います。
 
 
お客さんが店に来て、買う商品がないと悲しむ
状況とそれによる店の損失を、俗に「機会ロス
(チャンスロス)」と言います。
 
 
逆に商品が溢れかえっていたために、販売期限
(消費期限)が迫り撤去~廃棄となってしまう
店の損失を、「廃棄ロス」といいます。
 
 
どちらも損失ですから、どちらも店にとっては
痛いには違いないですが、どちらのロスがより
痛いロスでしょうか?
 
 
僕は迷いなく「機会ロスの方が痛い」
と考えています。
 
 
考え方は個人個人で違っていいと思いますが、
よくある議論としては以下のようなことが
あります。
 
 
廃棄ロスは毎日金額(数字)としてはっきり出るし、
実際商品を捨てる作業をしているとほんと虚しい。
実際の痛みを相当感じるから、廃棄ロスの方が断然
痛いんだと。
 
 
機会ロスは数字としては出てきにくいし、そもそも
用意していた商品をすべて売り切った訳で満足する
状況ではないのだろうかと。
 
 
一方でこんなことも考えられます。
 
 
廃棄はその時点で出た損失金額も痛いし、環境にも
いいことではないので辛いが、来てくれたお客さん
に買って頂く商品が豊富にあった=お客さんには
満足頂けたのではないか。
 
 
満足頂けたお客さんはまた来てくださる、と期待で
きる・・・。
 
 
機会ロスを発生させてしまうと、お客さんから店へ
の期待や信頼を失ってしまう。そのお客さんに次
来てもらえることは望めない・・・。
 
 
さらに廃棄ロスはお客さんの期待を裏切らないという
意味やまた来てもらえるということにつながるという
意味で、損失ではなく、将来への投資として考えるこ
とができる。
 
 
一方で機会ロスは将来へプラスの影響はない。
 
 
以上より僕は機会ロスと廃棄ロスをこんな感じで
結論づけて、日々商売に励んでいます。
 
 
廃棄ロスは継続的に出さないと機会ロスを発生させる。
機会ロスは顧客を失う一番の理由であり、できる限り
機会ロスを起こさないような店舗経営をすることが
望ましい。
 
 
僕の日々の店舗経営は機会ロス撲滅運動といっても
過言ではありません。その位機会ロスが嫌いです。
 
 
機会ロス撲滅への関心は業績のいい店ほど真剣に
取り組んでいます。小売業の基本であることは確か
です。
 
 
明日に続きます。