1回の充電での電気代が安く、
エンジンバイクと比べると燃費が
良いと言われる電動バイクですが、
実際のところの燃費のコストパフォーマンスを
検証してみたいと思います。
ここでは50ccの原付バイクと600W未満の電動バイクの比較を行います。
どれくらいの距離を走ったときの燃費を比較するかですが、
原付バイクそのものの寿命
(細かい部品の寿命は無視すると)はかなり長いです。
走行メーターが何回転もしたと言う人もいれば、
かれこれ20年は同じバイクに乗っていると言う人もいます。
さすがに20年間も乗る人はまれだと思うので、
ここでは毎日10kmを5年間乗り続けたときの燃費、
走行距離で言うと18,250km走ったときの燃費を考えます
(エンジンの磨耗等による燃費の劣化は無視します)。
まず、原付バイクの場合、燃費はだいたい約30km/リッター
と言われているので、608リットルのガソリンが必要です。
ガソリンの価格を¥130/Lとすると、
原付バイクでかかる燃費は¥79040-となります。
次に、電動バイクの場合、1回の充電でかかる電気料金は
¥10~30ですのでここでは¥20とします。
1回の充電で走れる距離はだいたい40km~50kmなので
ここでは40kmとして456回の充電が必要となります。
よって電動バイクでかかる燃費は¥9120-となり、
原付バイクの約1/8と非常に安くなります。
しかし、忘れてはならないのがバッテリーの寿命です。
機種によって違いますが、バッテリーの寿命はだいたい
500回~600回の充電で取替えの時期です。
2日に1回充電の計算、また経年劣化を考慮に入れても
3年に一度は交換する必要があります。
バッテリーの交換費用はメーカーによって大きく違いますが
¥40,000~70,000くらいで、別途工賃がかかります。
仮にバッテリー交換費用が¥60,000とした場合、
燃費にかかる費用は約¥69120-となり、
ざっと¥10000-ほど、変わってきます。
それと、ご年配の方から良くお聞きしますが
セルフになった、ガソリンスタンドに行く手間が
はぶけるなどの点もあります。。
ただし、バッテリーの寿命はすぐに使えなくなるわけではなく、
航続距離が70%くらいまで落ちてしまうということなので、
1日10kmくらいであればがんばれば5年間は乗り続けられると思います。
また、原付バイクのエンジンの劣化による燃費の悪化と
オイル交換、バッテリー交換を計算に入れると、
コストパフォーマンスについては
やはり電動バイクの方が上だと思います。