神とエイズとゴミ拾い(統一協会) | しょむ研 泡沫ブログ(しょむ系政治勢力研究会ブログ版)

しょむ研 泡沫ブログ(しょむ系政治勢力研究会ブログ版)

http://www.youtube.com/@shomuken 各種選挙のしょむ系候補(諸派・無所属のミニ政党・泡沫候補・インディーズ候補)観察,共産趣味(極左・市民派観察),極右・カルト宗教観察,評論・ルポ・ノンフィクション系同人誌製作,動画配信等. shomuken@ymail.ne.jp

(少し古い文章ですが、安倍晋三元首相銃撃事件を受けて緊急アップ致しました。)

 

○序章

 ある日学校内をぶらついていると、「エイズ問題や性問題、生き方について考える」という目的を持ったサークルに遭遇した。丁度薬害HIV感染訴訟支援運動等に参加していたこともあり、このサークルに非常に興味を持ち、取り敢えず説明会に参加することにした。

 説明会は外部から講師を招いての「エイズ教育プログラム」みたいなもので、内容は難しく分かりにくいものだったのだが、全体的に真面目な雰囲気のサークルだったので加入することにした。幸いにも(?)、部費は不要だった。しかしこの入部が悪夢の始まりであった…。

○「部長」の不可解極まる言動

 「部長」は自然科学系の大学院生であった。そして何度か雑談する機会があったのだが、妙に言動が不可解なことに気付く。

「この世界は絶対的創造主が創られたという『学説』が最近発見されてねぇ~…。既に論文として出版されてるんだよ、ホラ。」

 オカルトめいた表紙の新書の本を差し出されながら、そんなことを言われた。自然科学を学ぶ者としてはかなりトンデモな発言だ。ここで、筆者は彼が何らかの宗教の信者なのでは、と思うようになる。しかし「この説を『科学』呼ばわりするのはついていけんが、『思想・信教の自由』は尊重しなくては。」と余り気にしなかった。

○運動に誘ってはみたものの

 表向き学習サークルのはずだったが、実際は「奉仕活動」(ゴミ拾い等)が中心だった。う~む、これはこれで意義のある活動とは思うが、当初の目的とはちと違うなぁ…。一応「エイズ問題を考える」サークルなのだからと思い、「部長」を「HIV訴訟を支える会」地方支部に思い切って誘ってみた。何度かは顔を出してくれたのだが、数回で来てくれなくなってしまった。誘っても「一体君たちは何を目的にしてるんだ!?」と攻撃的な態度をとってくるようになった。学外スタッフも多く、特にとある若い男性スタッフ(以下「某氏」)は常にイヤホンを耳に着け何かを聞きながら活動に参加しており、ひときわ異様な雰囲気を醸し出していた。

○資料で分かったその実態

 どうもサークルの方針に疑問を抱き始めた自分は、彼らが最初の学習会で配った「資料」をもう一度読み返すことにした。そこで「光言社」という出版社の書物が参考文献に使われていることを見つける。どこかで聞いたことあるこの出版社について、「雑誌新聞総かたろぐ」(メディア・リサーチ・センター)をはじめとする出版社紹介の本などで徹底的に調べた。すると、何とこの会社は統一協会(世界基督教統一神霊協会、統一教会)の機関紙「中和新聞」の発行元ではないか!更に、最初の学習会の講師の身元を洗ってみることにした。「WFWP支部会長」という肩書きだったが、「WFWP」とは「世界平和女性連合」の略称であることを知る。そして「世界平和女性連合」は統一協会のダミー団体との事であった。ヤバい!コイツら間違い無く統一協会だ!

 統一協会は教祖文鮮明を「キリストの生まれ変わり」と主張し、経典は聖書ではなく「原理講論」という独自の書物であり、キリスト教とは全く関係無い。更に合同結婚式や悪徳商法、募金詐欺など、数々の犯罪行為に手を染めているカルト集団である。そんな連中の片棒を担がされてはたまった物ではない。

 一応「部長」の直接の後輩である部員に確認を取ってみると、彼は

「ああ、学外スタッフの某さんは統一協会の信者らしいですよ。オレは『部長』と他のサークル(運動部)で知り合いだから、付き合いで入ってるんですけど。」

と発言。あ~、決定的だ!これはすぐにでも離れねば!いや、それだけじゃなくてこのサークルを亡きものにせねば!!!取り敢えず連絡先を知っている部員に片っ端から連絡し、このサークルの関係者に一切近づかないように訴えた。他の部員はサークルが統一協会関係だということを全く知らず、一様に驚いていた。

「連中と一緒に飯も食っちまったこともあるよ。どうしよう…。」

と困惑する部員もいたが、とにかく毅然とした対応をするよう呼びかけた。そして、自分も次の集まりのときに脱会をアピールしようと決意した。

○脱会の日

 脱会宣言をしようと決めた日、その日も「奉仕活動」として駅周辺のゴミ拾いをやった。学外スタッフの某氏は、いつも通り耳にイヤホンを着け何かを聞きつつ活動していた。そして何故かその日は自分に頻りに声を掛けてきた。

「いや~、僕は韓国に非常に興味があってねぇ。」

「性退廃の問題って矢張り深刻だよねぇ。」

(統一協会は教主の許可無く性交する事を禁止する「純潔主義」を貫き、性教育に反対している。反エイズなのも「エイズ=性病=反純潔・退廃」という発想のため。時々街頭で「純潔キャンディー」なる飴玉を配り、性の抑制を訴えている。)

あああ、統一協会信者の典型的発言だ。今まで気付かなかったオイラって相当鈍かったかもしれん。

 ゴミ拾いが終わり、近くのファーストフードショップで食事しながら雑談することに。自分は脱会宣言をするタイミングを伺う。何しろ他の部員は自分の脱会勧告によって活動には参加していない。周りはほぼ全員が統一協会の息のかかった連中、何をされるか分かったもんじゃない。慎重に慎重に…。

 話題が丁度オウム真理教(チベット仏教系のカルト教団)の起こした事件に飛ぶ。これはチャンスだ!連中の化けの皮を剥がすのは今しかない!!

(以下会話再現)

統一協会員某氏(以下「某」)「オウム事件ってホントにひどいよね~。矢張り思想的に間違った狂信者集団だから。」
筆者(以下「水」)「あ、でも狂信的なカルト教団と言えば、統一協会は外せませんよ。」

某「(怪訝そうな顔をしながら)…何?その統一協会って。」

水「キリスト教をトンデモに解釈した韓国生まれのカルト教団ですよ。『純潔主義』を言いながら『血分け』という性交を介した儀式をして教組が逮捕されたり。」

「部長」(以下「部」)「…つまり『淫教』って事?」

水「ですね。他にも一般市民をマインドコントロールして『合同結婚式』や『霊感商法』で壺や印鑑などを売りつけて法外な金を取ったり、珍味や高麗人参茶、あと「メッコール」っていう怪しい飲み物を売り歩かせたりして社会問題になってる集団ですよ。元歌手(桜田淳子)が信者だったり、元スポーツ選手(山崎浩子)が脱会の記者会見やったり、苦情も多くてTVのワイドショーなんかで結構取り上げられてますから、メチャクチャ有名ですよ。本当に知らないんですか?」

 周囲の表情がみるみる変わっていく。怪訝そうな顔をする者あり、悲しげな顔をする者あり。世界平和女性連合支部会長の女性は明らかに敵愾心を剥き出しにこちらを睨みつけている。しかしここで怯んだら全てが終わる。恐怖感を必死に押し殺して、構わず自分は以前このサークルで配布された文書をテーブルに叩きつけ、畳み掛けるように話を続ける。

水「学習会で頂いたこの資料の参考文献にやたら出てくる『光言社』って出版社、統一協会系の会社じゃないですか。あなた方統一協会なんですか?もしそうなら僕は二度とこのサークルには関わる気はありませんし、そうでないというなら、こんな団体との関係は即刻絶って下さい。」

部「でも思想の自由があるから…。」

水「何言ってんすか!悪徳商法とか行動が明らかに反社会的でしょうが!それが問題になっとるのに思想云々なんぞ関係無え!」

 思わずテーブルを叩き叫んだ。全員黙り込む。決定的だ。もはやこれ以上の会話は不要、いや、むしろ危険である。何かされる前にとっとと退散する事にした。店を出る際振り向きざまに、某氏を指差してとどめを刺すように、

「某さん、あんた統一協会の会員なんでしょ。」

の捨て台詞を残して。

○その後

 その後も性懲りもなく、一度だけ学習会を開いていた。取り敢えず自分も潜入し、隣になった下級生と思しき人に、

「彼らは統一協会だから、もう近づかない方が良いよ。」

と注意を促す。しかし彼はヘラヘラ笑いながら、

「何それ~?」

と能天気な声で一言。糠に釘だった。どうやら自分を除いては「動員」された連中だったようだ。それ以降も部員募集ポスターは貼ってあったものの、幸いにも学校内では一切表だった活動は無くなった。但し、今も地下に潜って蠢いてるかもしれない。

 学生に知的好奇心は必要不可欠だと思う筆者だが、注意深く事実を見極める目という物も養わねばならない。何とか命が助かった今回に限っては、「立派な目的を掲げてる団体だからといって、立派な団体とは限らない」という事を知ったので、「良い教訓」だったと勝手に思っている。

○補記

 余談ではあるが、統一協会は右翼団体「国際勝共連合」「スパイ防止法制定促進会議」「全国大学原理研究会」「世界平和教授アカデミー」「世界平和統一家庭連合」「日韓トンネル研究会」などを組織し、機関紙「思想新聞」、機関誌「世界思想」(出版社・世界思想社とは全く無関係)、準機関紙「世界日報」「宗教新聞」「東大新報」(東京大学新聞とは全く無関係)、準機関誌「知識」(宮塚利雄山梨学院大学教授らも寄稿)等を発行している。初代名誉会長は「右翼の大物」として名高い笹川良一(日本財団元会長、元国粋大衆党代表)。又、豊富な資金力や組織力を使い、保守政党の右派系議員を「勝共推進議員」として推薦・支援している。

支援対象の議員(順不同)としては、

麻生太郎(首相、元麻生セメント社長、元日本青年会議所(JC)会頭、信子親王妃の兄、明仁天皇の従弟、カトリック信徒)
町村信孝(自民党町村派会長、元官房長官)
中川昭一(元財相)
中川秀直(元自民党幹事長、元日経新聞記者、中川俊思の養子、中川俊直の父)
安倍晋三(元首相、岸信夫の兄、平沢勝栄は元家庭教師)
佐藤静雄(元国土交通副大臣)
津島雄二(自民党津島派会長、元厚相、弁護士、太宰治(津島修治)の娘婿、津島恭一の親戚)
額賀福志郎(元財相)
丹羽雄哉(元自民党総務会長、元厚労相、元読売新聞記者)
船田元(自民党総務会長代理、元経企庁長官、作新学院理事長、畑恵の夫)
村井嘉浩(宮城県知事、元宮城県議・自民党県連幹事長、元松下政経塾生、元自衛官)
村井仁(長野県知事、元国家公安委員長)
河村建夫(官房長官、田中文夫の兄)
与謝野馨(財相兼経済財政・金融担当大臣、与謝野鉄幹・晶子の孫)
細田博之(自民党幹事長、元官房長官)
古賀誠(自民党選挙対策委員長、靖国神社総代、日本遺族会会長、崇教真光と関係あり)
高村正彦(元外相、弁護士、高村正大の父)
鳩山邦夫(元総務相、鳩山太郎の父)
山崎拓(山崎派会長、元自民党副総裁)
玉澤徳一郎(元防衛庁長官、元農水相、玉澤正徳の父)
鈴木俊一(元環境相)
武部勤(元自民党幹事長)
菅原喜重郎(元自民党代議士、統一協会・世界平和超宗教超国家連合共同議長)
愛知和男(元防衛庁長官、元環境庁長官)
坂本剛二(自民党組織本部長、元経産副大臣)
小坂憲次(衆院議運委員長、元文科相)
保岡興治(元法相、弁護士)
原田義昭(自民党筆頭副幹事長)
伊藤公介(元国土庁長官、元新自由クラブ政策委員長)
萩山教嚴(自民党人事委員長)
木村義雄(自民党財務委員長)
長勢甚遠(元法相)
古屋圭司(元経産副大臣)
伊吹文明(元財相、元自民党幹事長)
大野功統(元防衛庁長官、関谷勝嗣の義兄、関谷水の伯父)
関谷勝嗣(元建設相、大野功統の義弟、関谷水の父)
柳本卓治(衆院拉致問題特別委員長)
藤井孝男(参院懲罰委員長、崇教真光と関係あり)
中山太郎(衆院憲法調査特別委員長、元外相、中山正暉の兄、中山泰秀の伯父)
中山正暉(元建設相、元拉致議連会長、中山太郎の弟、中山泰秀の父)
左藤恵(元法相、浄土真宗大谷派僧侶、弁護士、大谷学園理事長、左藤章の舅)
牧野隆守(元労相、牧野治郎の舅)
村田敬次郎(元自治相兼国家公安委員長、後継は山本明彦、鈴木政二・杉田元司は門下生)
鈴木恒夫(元文科相、元新自由クラブ所属、後継は鈴木馨祐)
石川要三(元防衛庁長官、元青梅市長、後継は井上信治)
小泉純一郎(元首相、小泉孝太郎・進次郎の父)
森喜朗(元首相、元産経新聞社員、森祐喜の父、岡田直樹の親戚)
武藤嘉文(元外相、武藤容治の父)
亀井善之(元運輸相、元農水相、亀井善太郎の父)
中曽根康弘(元首相、中曽根弘文の父)
小渕恵三(元首相、小渕優子の父)
佐藤孝行(元総務庁長官、佐藤健治の父、収賄罪で逮捕・有罪)
伊藤宗一郎(元衆院議長、伊藤信太郎の父)
高橋一郎(元衆院逓信委員長、高橋一実の父)
尾身幸次(元財相、尾身朝子の父)
中山利生(元防衛庁長官、中山一生の父)
小林興起(元財務副大臣、元新党日本・国民新党役員、倉田麗華は門下生)
小沢潔(元国土庁長官、清水清一朗の舅)
稲垣実男(元北海道・沖縄開発庁長官、詐欺罪で逮捕・有罪)
島村宜伸(元文相、元農水相、日本会議・神道政治連盟に関わる)
久間章生(元防衛相)
粕谷茂(自民党都連最高顧問、元北海道・沖縄開発庁長官)
相澤英之(元経企庁長官、弁護士、司葉子の夫、相田翔子の舅)
谷川和穂(元法相、元防衛庁長官)
桜井新(元環境庁長官)
石橋一弥(元文相)
松永光(元蔵相、元検察官)
石渡照久(元代議士、保守党所属)
山谷えり子(元首相補佐官、元サンケイリビング新聞編集長、カトリック信徒、佛所護念会教団・神道政治連盟と関係あり)
杉山憲夫(元衆院運輸委員長、沼津学園理事長)
坂井隆憲(元総理府総括政務次官、元経済企画総括政務次官、政治資金規制法違反・詐欺罪で逮捕・有罪)
原健三郎(元衆院議長、元「月刊現代」編集長)
奥野誠亮(元法相、奈良大学理事、奥野信亮・奥野正寛の父)
竹下登(元首相、竹下亘の兄、DAIGO(内藤大湖)の祖父)
橋本龍太郎(元首相、橋本大二郎の兄、橋本宙二・橋本乾三の甥、橋本明・橋本宏の従兄弟)
池田行彦(元外相、池田勇人の養子、寺田稔の叔父)
柿澤弘治(元外相、元自由党党首、柿澤未途の父)
三塚博(元蔵相、「幸福の科学」からも支援を受ける)
越智通雄(元経企庁長官、越智隆雄の父)
御法川英文(元自民党国対副委員長、御法川信英の父、みのもんたの親戚)
中西啓介(元防衛庁長官、保守党所属)
越智伊平(元農水相)
佐藤敬夫(元保守新党国対委員長、元日本青年会議所会頭)
前田正(元郵政政務次官、元改革クラブ国対委員長)
井上喜一(元防災・有事法制担当相、元保守新党政調会長)
加藤六月(元農水相、元保守党総務会長、加藤勝信の義父、加藤武徳の弟、加藤紀文の叔父)
粟屋敏信(元衆院地方行政委員長、無所属の会所属)
古賀正浩(元通産政務次官、元新生党・新進党)
虎島和夫(元防衛庁長官、違法献金疑惑で政界引退)
松岡利勝(元農水相、右翼団体「大日本愛国党」と関係あり)
渡辺美智雄(元副総理、元読売新聞記者、税理士、渡辺喜美の父、阿部令子は秘書)

鳩山由紀夫(民主党代表、元内閣官房副長官)
鹿野道彦(民主党元副代表、元農水相)
羽田孜(民主党最高顧問、元首相)
渡部恒三(民主党最高顧問、元衆院副議長)
藤井裕久(民主党最高顧問、元蔵相)
石井一(元労相、石井一二の兄、石井健一郎の伯父、石井登志郎の義父、崇教真光と関係あり)
古賀一成(民主党両院議員総会長、檀一雄・檀ふみ・檀太郎・檀晴子の親戚)
簗瀬進(民主党参院国対委員長、弁護士)
上田清司(元埼玉県知事、元新自由クラブ・新生党・新進党・民主党所属、後継は神風英男)
中野寛成(元民主党幹事長、元新党友愛代表、元民社党書記長)
神田厚(元防衛庁長官、元民社党国対委員長)
綿貫民輔(国民新党代表、元衆院議長、神主)
亀井靜香(国民新党代表代行、元建設相)
自見庄三郎(国民新党副代表、元郵政相、医師、自見英子の父)
鈴木宗男(新党大地代表、元北海道・沖縄開発庁長官)
平沼赳夫(元経産相、日本会議国会議員懇談会長、生長の家・霊友会と関係あり)

等が挙がっている。

 著名な信者としては桜田淳子(歌手)等がおり、藤岡弘、(俳優)等、愛國的発言をするタレントや評論家等も信者と噂されている。山崎浩子(元体操選手)や飯星景子(タレント)等は脱会。山崎は、脱会時の記者会見で「マインドコントロール(洗脳)されてしまった」と語っている。