高尾山遠征(2012/6/14) | 明治大学 植物保護研究部のブログ

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明治大学理科部連合会に所属する「植物保護研究部」
通称『植保』のブログです。
植物をはじめとした生物全般および鉱物に関する記事を書いています。


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高尾山の遠征記録です。

天気予報で「晴れ」の予報が出ていたので、ふらっと高尾山に行ってきました。

梅雨の間の「晴れ」は貴重ですよ~!
この時期にしか採集することができない昆虫も多いですから!!


※実際は曇りでした。残念!最近の天気予報はよく外れますね~(><)

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朝8:50から採集スタート!
ちょうど大学の1限が始まる時間でもあります(笑)

朝乗りを果たした植保をツバメたちが出迎えてくれましたヾ(@°▽°@)ノ

高尾山口駅構内でも、ツバメの巣を見ることができます。
ツバメはカラスなどの天敵に襲われないように、建築物などの中に巣を作ると言われています。
昨年は駅近くにある公衆トイレの中にも巣がありましたよ。

写真にある3羽の雛は結構大きいですね。
孵化した雛は20日程で巣立ってしまうので、次回来た時にまた会えるかな~?というところ。



この日は平日でしたが、多くの登山者の方がいらしていました!

風体が登山者と異なる植保はやはり目立つようで、視線を感じながら一号路を登っていきましたよ(;^_^A

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「ユキノシタ(雪の下)」


ユキノシタ科の代表的な常緑多年草です。
雪が降り積もる季節でも葉が緑色なので、「雪の下」に生えている野草、という印象から名づけられたという説があります。

写真のユキノシタは、一号路の岩壁に生えていました。
本種は半陰性の植物で、湿った岩場などに自生します。

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ユキノシタは山菜や民間薬としても用いられ、その用法は多岐にわたります。

常緑の葉を利用した「天ぷら」や「おひたし」は結構有名ですね。
山菜が売りの旅館などで扱っていることは多いんじゃないかな?

生田校舎内にも自生しているらしいのですが、自分はまだ見たことがないです。
今度探してみようかな。

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登山者をじっと見つめる影を発見!!

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「タカチホヘビ(Achalinus spinalis)」です!!

元「幻のヘビ」、それがタカチホヘビ!!

生息数は少なくないのですが、半地中性・目立たない色・夜行性といった人目に付きにくい生態から、1888年に「高千穂宣麿男爵」が発見するまで認識されていなかったヘビなのであります!

そのような目立たないはずのヘビなのですが、まさか思いっきり目立つ場所に昼間から現れるとは・・・。
しかも草に登っているし・・・。

見つけてくれと言わんばかりの有様です。

本種はミミズ食のヘビなので、普通は何かに登ったりすることはないと思うのですが、一体どうしたのでしょうか?

よく見るとお腹が大きいみたいです。
産卵期にはまだ早いですが、お腹の卵を温める、もしくは食べたエサの消化を早める目的で日光浴をしに来ていた可能性も考えられます。

が、結局、真相はヘビのみぞ知るところなのでしょう。

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「ヤマトクロスジヘビトンボ」


本州で見られるヘビトンボ3種のうちの1種。
よく似ている「タイリククロスジヘビトンボ」とは翅脈の形で区別することができます。

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「カクムネベニボタル」

♂の触覚は櫛歯状になっています。
光らない蛍です。

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「エンレイソウ(延齢草)」

葉柄を持たない3枚の大きな葉が特徴的です。

中央に垂れ下がっているのは果実です。
黒く熟したものは食べられるのだとか。

延齢草の名から想像できるように、本種の根は漢方薬としても使われていて、胃腸薬としての効能を持ちます。

健康は胃腸から始まるとも言うので、延齢というのは中々良くできた名前ですね。
しかし根には毒があるんだよなぁ、コレ。
※全草に毒があると書かれている本もありました。

サポニンというステロイダルアルカロイドで、これには経口毒性があります。
※サポニンには薬理作用もあります。

サポニン自体は、様々な植物に普通に含まれる成分なのですが、エンレイソウには高濃度で存在しているようです。

薬になるからと摂取し過ぎれば、逆に体を壊すことになるでしょう。

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「ツマキヘリカメムシ

触覚の先端が黄色い、焦げ茶色のカメムシ。

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「オオケマイマイ(大毛蝸牛)」

渓流沿いで見られるカタツムリです。
名前の通り、毛(殻の一部が発達したもの)が生えていますね!

4号路の橋の下にある沢(行の沢)に降りたときに発見!
殻だけの死骸は比較的よく見るのですが、これは生きている個体でした。

ラッキーです!ヾ(@°▽°@)ノ

今日は何か発見があるかもしれないと思い、蛇の滝側に沢を下ってみることに・・・。
※天気もあまり良くなかったので、新ポイントの開拓です(苦笑)

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沢はこんな感じです。

「ムカシトンボ」や、フジミドリシジミ」なども飛んでいましたよ!
※写真撮ってないです、すみませんorz


蛇滝近くまで下って見たのですが、特に良さげなポイントは見つからず、引き返すことに…。

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「モミジイチゴ(紅葉苺)」の実

キイチゴの仲間です。
葉の形が紅葉に似ていることから名前が付きました。

今が一番結実している時期のようで、たくさんの実がなっていました。

その実は甘酸っぱく食用になります。
見かけたら是非食べてみてくださいね!

美味しいですよ(^q^)!

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「ヒゲナガオトシブミ♂」


自分は、オトシブミと言ったら本種を思い浮かべます。

実にオトシブミしてるオトシブミじゃあないですか。


本種は雄個体の首が細長く伸びていることが特徴です。

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「アカスジキンカメムシ」

お馴染みの美麗カメムシです。

うん、きれいだな!

羽化不全なのが少し残念。


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山頂手前にある茶屋です。

山頂に近づくにつれて人の密度が上がっていきますね。
なるべく人を写さないように撮るのが大変でしたよあせる

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こういった場所で食べる御飯はさぞかし美味しいのでしょう!

採集のため、食べる暇がないのが辛い・・・。せっかくお店が目の前にあるというのに!!


物価が高いのはご愛嬌です。

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「アサギマダラ」

まず山頂で出迎えてくれたのはこの子でした。

他にもモンキアゲハやミヤマカラスアゲハ、テングチョウ、アカタテハ、アゲハモドキなどが飛んでいましたよ。

さすがに人が多すぎて、山頂で網を振ることは出来ませんでしたけど…。

一般の登山者の前で網を出すのはマナー違反ですからね。

高尾山には、一部の採集者が登山者の目の前で網を振りすぎたせいで、網を振ることが禁止されてしまったポイントがあります。

採集するときは場所をわきまえるようにましょう(*^-^)b

そんな訳で、ささっと奥高尾の方に移動したのでした。

※山頂では、人が居なくなった後でアメイロカミキリを採集。
ホシベニカミキリも飛んでましたが、まさかの電話中で、見逃すという失態…。

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「シロマダラ(Dinodon orientale)」

本州の珍蛇と言ったらこの「シロマダラ」です。

分布は広く、九州から北海道まで生息していますが、個体密度が低いためになかなか見つけることが難しい蛇です。

倒木の樹皮を捲ったところ、急に現れたので驚きました!

タカチホヘビに続いて、本種が見つかったことにより、本州の2大珍?蛇を一度に発見したことになります。
しかも高尾山で…

この日はヘビ運に全ての運を回してしまった気がします(笑)

奥高尾では、他にもヤツボシカミキリミドリカミキリが採集できました。
疲れてきていて写真を撮るのを失念してしまいましたが、どちらも美しいカミキリムシです。

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なんだかんだで夜になりました。
登山者の方の多くは16時前に下山されるようで、このくらい暗くなると人っ子一人いなくなります。

さぁ夜間採集開始だ!と意気込んでみたものの、寒い…(((( ;°Д°))))

つくづく天候に恵まれませんでした(笑)

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「シロヒトモンノメイガ」

ちょっと寒い日でも蛾は活動しています。

これはかっちょいい蛾ですね!
この蛾は灯火によく集まる性質があるため、ライトトラップ採集で見ることができます。

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「アゲハモドキ」

蝶擬態の蛾。
ジャコウアゲハという蝶に擬態しています。

ジャコウアゲハは毒蝶であるので、いわゆるベイツ型擬態というやつです。

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「キマダラミヤマカミキリ」

ビロードの輝きを持つカミキリムシです。

普通種ですが、ミヤマの名に恥じない確かな気品を持っていると思います。

大型のカミキリですが、こいつは気温が低くてもちゃっかり姿を現してくれるので、思うように採集できないときの癒しになってくれるのです。


なにも見つからない時間が長引くと苦しいですからね~。


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「モリアオガエル(Rhacophorus arboreus )」

高尾山登山道入口近くにある池で見つけました。

本来は樹上性のカエルですが、繁殖期になると水場まで降りてきて、交尾を行います。

池の縁には、丸いはんぺん(メレンゲ?)のような卵塊が全部で12個ありましたよ。

しかし写真を撮り忘れるというミス。

またかよ、ちくしょぉ…。

オタマジャクシも泳いでいましたよ~。

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斑紋には個体変異が見られます。

こちらの個体は、前の個体より赤褐色の斑紋が多いですね!

モリアオガエルには無紋型から、物凄く斑紋が多い個体まで見られます。

びっしりと斑紋がある個体は、まるで「イシカワガエル」のようでさえあります。

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「ゲンジボタル♀」

同じく、登山道入り口付近の池で発見!
一個体しか確認できませんでした。
これは一番乗りの子なのかな?

もうホタルの季節なんだな~。
そろそろ誰かにホタル観察会の企画を立ててもらいたいところです。


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ゲンジボタルの♀は第6腹節に発光部があります。
よってこの個体は♀だとわかります。

♂は第6腹節と第7腹節に発光部があるほか、♀より小さいことが特徴です。

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「アオグロハシリグモ」

大型のハシリグモの一種です。
水辺に生息するクモで、水面を歩いたり、水の中に潜ったりすることが得意!
水の中を泳いでいるオタマジャクシを捕まえて捕食することもあるとか。

本当に大きいです。高尾山のコアシダカグモよりも一回り大きいサイズでした!
大きい生き物を見るとテンションが上がってしまう自分です(笑)


この日はぶっ続けで15時間ほど山を登ったり下りたり、沢を下ったり登ったりしていたのでさすがに疲れました。
しかし、高尾山は毎回のように新しい生き物と出会えるので、何べん行っても飽きませんね~!
これからも高尾山記事の続編を書き続けられたらいいなぁ。


今度は一年生の皆さんも一緒にどうでしょうか?


文・写真:田崎

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