幸手の中心商店街ですっかりおなじみなのが~
横丁鉄道
(トロッコ)でございます~
街角軌道とも呼ばれているようですが…。
さて今回の舞台は福島県鏡石町。車で走っていると・・・
【福島交通のバス停・岩瀬牧場、そして入口には「トロッコに乗ろう」と
】
牧場 トロッコ
果たして・・・
ここは岩瀬牧場
という非常に歴史のある牧場(伊藤博文内閣で宮内省直営指定)で、日本で初めての西欧式牧場
なんです。
旧宮内庁御料牧場になっているんです。
【入口近くにあるご案内看板にはトロッコ
表記がありませんが…
】
約10万坪の広さがありますが、一番奥にあるカントリーハウス(旧牛舎)
を目指します
ハウスは東側と西側(画像)に2つの牛舎
があり通路で結んでいます。
【渡り廊下のような両舎を結ぶ通路に2本のラインが
】
セメントで固められた地面に線路を発見しました
これが明治から昭和まで使用されていた牧場用・運搬トロッコです。
【かつて両脇には牛が頭を内側に向けて並んでいたんです
】
干草をいっぱい載せたトロッコ
が、給餌
の度にここを通っていたんでしょう
線路が西牛舎
の奥まで続いています
【折返しという最近っぽい文字がありますが】
実は約40メートルを復活させここを往復しているんです
廃線になったトロッコの復活です。取材時は終了していまして、運転(&乗車)してみたかった…
よ~く見ると線路が直角
になっていますが…。
ターンテーブル跡がないので、恐らくもう一つのトロッコに積み替えていたんでしょう。
【さらに線路が奥まで伸びています】
暗くて奥まで行けませんでしたが、この先は動態保存ではないようです。
かつては、この牧場
から
東北本線・鏡石駅
までの約2キロの距離を、小さなトロッコ軌道(762㎜)がありました(大正2年~昭和14年まで)。
もしかして、この奥から駅まで線路が伸びていたかもしれません。
その完成品を駅までトロッコ
で運んで出荷していたんでしょうね
【暗くて中まで入れませんが、奥にトロッコ台車が】
東牛舎は元牛乳加工場
だったようで、搾乳したものをすぐに牛乳
にしていたのかもしれません。
トロッコも復活し、さらに長く残して欲しいものです
なお、そのトロッコの終点が明治44年開業の鏡石駅
【当然ながら、トロッコ廃線跡はありませんが…
】
岩瀬牧場
の玄関口ということで、うし
がたくさんいます(いすぎ…)
この駅は簡易委託駅なんですが、実は委託先が鏡石町商工会
。
隣にある建物が商工会館なんです。 ブログ(こちら
)で紹介した矢吹町商工会
も併設でしたね。
鉄道ファンの職員にはたまりません・・・
【駅前に小学唱歌・牧場の朝のまちを大々的にPRしていますが】
実は岩瀬牧場
が牧場の朝のモデルとなった牧場
なんです。
この街&駅は、まさに牧場とともに歴史を刻んできたのです