読んだ。三鷹寮に住んでいたころ、吉祥寺駅と三鷹台駅を使っていた。なので、大学入学してすぐのころ、井の頭公園がキラキラ光ってたのを思い出して、懐かしかった。三鷹台の駅のすぐのところに、外国系の経営者?、不思議なスーパーがあって、それを思い出した。今はもう、つぶれたらしい。一学年先輩の、たつみんさんという人がそこでバイトをしていたという説があって、その点も不思議だ。
1,2年生のとき、毎日、雨の日も、自転車で駅と寮を往復していたのを思い出して、胸がザワザワした。今から13年まえか。語学選択もあったね。がむしゃらで面白かった。確かに、井の頭公園はめっちゃキラキラしていた。伊勢屋で焼きとり食べた。カシラが一番うまい。たれ。持ち帰りもできる。今は、柳家花いちという若手の落語家が住んでいる街。アパートに行った時、壁に「ピンチからの逆転満塁ホームラン!」という標語のようなものが貼ってあった。こないだHuluの収録の時、「兄さんホームラン打ってくださいね」と励ますと、小さい声で「三振しちゃうよ」とつぶやいていた。
……「女の子と話をするのが苦手なのに、私と話をしているってことは、私は女の子だとみられていないのかしら」などと思わせてはまた失礼になると気がついたので……
イカ東の頭の中を垣間見ることができる。矛盾に気がつかないひとは、矛盾に気づいている人がいることにも、気付かないわけですからね。世界が自明性に満ちていていいですね。個人的にはこの点を注目したい。このウディアレンみたいなことも面白いし、もちろん少女漫画みたいだし、韓流映画や「セカチュウ」みたいな感じもある。トリビアとか、あたらしい比喩とか、フォントを変えたり、漫画のコマ割りみたいなページまたぎの構成など、こう言うの広義の修辞というのかな、読者を飽きさせない仕組みがたくさんあって、へえとなって、面白かった。
たくさんの伏線が論理的に回収される。掛かってるって、いう。いっぱい掛かってる。また、着地も綺麗。オチ。私は、なんにも掛かってない、オチのない新作落語をよく作ってしまいますが。あと、かみさま新聞の時と同じく、死生観が入っている。こんど、図書館で『100万回生きたねこ』借りて来る。
