ナウシカの宮崎駿氏の漫画原作を読み始めた。
Youtubeで久石譲氏によるテーマ曲のオーケストラ演奏も見た。
もののけ姫のテーマ曲も見た。
魂でものを作る、表現する人たち。
自分にもそれに共鳴する魂がある…。
そこを軸にしたい。
しっかり生きたい。
ここで涙が出るのは、日々の生活の浮き沈み、不満、うわっとうちで燃え上がる静かな怒り、不条理感…が、渦中にいる間とは違って見えてくるから。本物、誰かの魂の働きに触れると、自分の魂の動きも照らされる。そんな魂に寄り添ってありたかったんだなあ…日々の怒りは悲しさが別の形をとって表出しているんだな…。
久石氏の作る曲は、母との記憶を思い起こさせる。
仕事の掛け持ちで忙しいのに、手間のかかる誕生日のごちそうを作ってくれたこと。
母に怒られて、全身で泣いて、声で、歩みで、母を求めたこと。
安心したいんだなあ…。
そして、恐れと不安に支配されずに、内からの何かを表現したいんだなあ…。
宮崎氏の絵コンテ。微妙な、悲しく、こわばり、でも生きるすべとして戦うことを選んだ敵の女王の表情。眉毛の千一本で、その複雑な内面の葛藤を描いてしまう。彼が理解する大きな宇宙がこの眉毛の線一本に詰まってる。
宇宙が、久石氏の弾くピアノから、バイオリンを抱く奏者の全身から、もののけ姫を歌う米良美一氏の声を通って、広がってくる。