はぁ…はぁ…はぁ…。
たどり着きました。ようやく。
記憶としては一番新鮮で、現在地が自分にとってとても幸せであると自分自身に証明できた作品。
まさかなことが起こり続けた人生に刻まれた作品。
猪突猛進第3弾、いってみましょう。
トローチ第七回公演『 夜明けのジルバ 』 ~漫画喫茶殺人事件~
無事に閉幕いたしました。
この作品にご声援を送り続けてくださった皆様、本当にありがとうございました。
経験として、体験としてやったことがないことってまだまだ世の中にたくさんあるのは知ってる。
けどまさかこんな急に、しかもある意味ミッション的にやってくるなんて誰が想像しただろうか。
だから人生は、この生き方は面白い。
まず、1年半に一回というペースで上演するこのカンパニー。
僕の知るところでしかないけども、毎回作、演出を変え、出演者も劇団のお四方以外は違う人間で作る。
そんな団体にまさかまさかの2連続で出演させていただく。
前回の経験を糧に様々な経験をしてのびのびと、さらに愛を持って演じ続けられた今回。
まず1stサプライズ。
そこで与えられた役はミュージシャンとして生きる国枝という役。そう、ミュージシャン。
音楽を生業としてる人間。ギターと歌に人生かけてる人間。
つまり舞台上での生弾き語り。もちろん手から流血するくらいには人生で1番ギターを触った数週間。
音楽と芝居に出逢える人生でよかった。
これが2ndサプライズ。
稽古が進んでいく中本当に惜しくも体調不良の方が降板、そしてキャスト変更という中で突き進む。
しかも残された時間はあまりにも少ない。だけどなぜか全く不安はない。
キャプテンこと東地さんを筆頭に目の前に迫ってる初日めがけて邁進し続けている劇団の皆様。
新しく出演が決定したお二方も含めて真摯に真摯にとにかく真摯に稽古していく皆様。
そう、ここには最強の表現者たちが集っているから。
以上3rdサプライズ。
今北産業的バイヴス(全然3行じゃないけど)でまとめるとこんなモーメントがありました。
ざっと振り返ると凄まじい期間を過ごしたんだなと感動すら覚える今作。
全てに共通しているのは表現の場を前に進むには愛と情熱が必要不可欠であるということ。
前回「熱く、沼る」でもひしひしと感じた、舞台上で生きる人たちはそれを標準装備している格好良さ。これがトローチには溢れていると再確認。
やっぱりこのカンパニーは無敵である。
ここに再び呼んでもらえて、新しいことに挑戦させていただいて、最高の表現者を目の当たりにして。
「生きてる」って実感できて。
この「生きてる」って僕的に超重要でして、ここがすべての核であると信じてる。
普段愛してる音楽がこんなところで結びついて沢山の人と共有できる。
普段生きてる表現の場がやっぱりこうでなくちゃと感動を与えてくれる。
普段から指標にしてる「生きる」ことが最大の幸せであるとアートが教えてくれる。
今作も、コメディでありミステリーではあるけども太田さんから与えられた言葉たちがとにかく「生きてる」。
舞台上で「生きてる」と実感させてくれる。
「生きてる」って最高だなって思わせてくれる。
そして何より
どんな状況にあろうと前に進むのをやめないトローチの皆様。
というか表現に対する姿勢はたとえ順調にいっていたとしてもいい意味で変わらないんだと思う。
シチュエーションに左右されない強靭な表現の年輪。
(祝ってもらっちゃった)
1年半前にプログレッシブな集団と称した団体はそれだけの月日が経とうが変わらずプログレッシブで、きっと今までもそしてこれからもプログレッシブなんだと思う。
前に進み続けるんだと思う。
この団体に出逢えたことは僕の演劇人生での幸運の一つ。
だからここで得た経験や感動は大切に大切に育てていかなきゃ。
偉大な先輩方と同じ景色を見るためには花開かせなきゃ。(新八さんに並ぶにはあと40年現役を続ける必要もありますし)
でもあくまで僕らしく。僕なりに。楽しいの匂いがする方向めがけて。
それがきっと僕なりの最強のなり方なんだと思う。
改めて、本当にありがとうございました。
それじゃ、またね。