私自身(9年遅れ)は現在年間200例くらい手術を執刀医、指導医という立場で行なっています。

なので可能!と言えるでしょうか。

しかし私は可也ラッキーだったと思います。私の入局時及びそれ以降数年の母校耳鼻科は、恐怖政治医局長のせいで微々たる入局者でした。おかげでライバルがほぼいない状態で下っ端がやる手術や処置を思う存分やらせてもらうことが出来、また数少ない下っ端だったので上の先生によーく教えて頂きました。(良い意味でも悪い意味でも)4年目で手術症例が極端に多い病院に外勤で出られたのもラッキーでした。私の基盤はそこで作られたと言っても過言ではありません。

現在のマイナー人気の世の中ではとてもこうはいかないでしょう。1年目でやる手術を1年目で習得出来なければ、その次の年はその手術は後輩に割り当てられます。かと言って2年目でやる手術をそいつが出来るとは誰も思いませんので、「あいつは手術しない耳鼻科だ」と段々なっていく訳です。

たまに5年目でも意地汚く1年目の手術症例を奪い取って「出来た!出来た!」と喜んでいるバカがいますが、何をかいわんやですね。 

 

さて、手術ができる再受験になるためには、環境の選択が大事になっていく訳です。出来れば1年目で始める手術(例えば扁桃摘出術や気管切開術)を3年目までやれる環境にあるところを選択すべきです。症例豊富でチャンスがありそうな病院、言うは易し探すは難しですね。一見そんな病院を見つけても、医局の先生は優遇され手術症例を多く与えて貰えるが、外様はその間外来でずっとお留守番という病院もいっぱいありますね。勿論その差別は学歴のみならず、可愛げとか年齢とか色々なものがありますね。

大事なことは「手術大好き」オーラを出すことですね。「手術やりたい!」と上に言って、「ダメだ!」と言われることは多分滅多に無いです。「おうおう、見所がある奴だ」と思われる方が多いでしょう。自分の限界を作る人も手術には向いてないです。勿論安全に手術は行わないといけないのですが、効果がない手術は意味がありません。「どこまで攻められるか」を常に考え、その境界線を少しずつ圧していくのが手術治療の醍醐味だと思います。その手段が自分の技術の蓄積だったり、新しい手術器械の導入だったり、未知の術式の導入だったりするのです。

 

耳鼻科は頭頸部を除けばそんなにブラックではないと思いますが、本物のメジャー外科はもれなくブラックです。朝7時前に出勤、夜11時定時が普通です。週に2回は当直ですかね。手術よりも術後管理が大変そうです。これに耐えるのは正直再受験には厳しいかなと思います。耐えられれば、外科医は減ってますので、手術できる再受験になれることでしょう。

メジャー外科でも心臓血管外科なんかは症例の奪い合いなので再受験は厳しいです。消化器外科はきついですけど、良いでしょう。整形外科はいっぱいいるので、これも奪い合いになりにくいところを狙うしかない。眼科は飽和、形成も飽和、耳鼻科はもう少しで飽和、泌尿器は知らないが耳鼻科と状況は似ているかも。

 

ということで、再受験に手術は可能だと思います。(私なんぞがやってる訳なので)