さよならの洗濯機。 | ひさもとみきしょうじ

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連続ブログ小説「ケータイサラリーマン橋ユキヨ」[あらすじ]東京にある架空の商社「ひさもとみきしょうじ」で新規事業の"ケータイコミック"サイトのコンテンツ営業をする橋ユキヨの明日なき戦いを描く物語?!


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毎朝我が家では弟が洗濯機を回していて、今朝も早起きして、洗濯物を洗濯機に入れて、液体洗剤を入れて、スタートスイッチを入れて

 
一時間ほど経って、洗濯機が終了のブザーを鳴らすあたりに弟が私に「洗濯!」と言って。いつも脱水まで終わって洗濯物をベランダに干すところまでちゃんと弟がやるのですが、たまに干すだけ私にやらせる事もあるので、今日も眠たいのかな、なんて思いながら洗濯機を見に行くと
 
洗剤の入った水が入ったまま止まっていて。
 
ご存じとは思いますが、本来洗濯機は「洗い→すすぎ→脱水」と進んでいくので、最後まで行けば洗濯槽の中に水が残っている事は無いはずであって、水が入っている、しかも濁っているとなると、洗いの段階で止まってしまったと思われ
 
…よく見ると洗濯槽が外れて斜めになっていて。
 
その時ちょうど(?)ケータイで話していた小百合さんには「この洗濯機、平成元年とかに買ってるから壊れても仕方無いよ。」みたいな事を言ったのですが、それは間違いで。近所の商店街の電気屋さんに電話して…確かその電気屋さんに電気(室内照明)の面倒みてもらってたよなと思って、洗濯機と、仏間の電気が切れたままになっていたので、この際両方助けてもらおうと思って。すると洗濯機も電気屋さんが平成22(2010)年に納品しましたと教えて下さって…よく見たら洗濯機のボディに書いてありましたが(苦笑)、31年も壊れず使えるわけがないのでしょうが、でも
 
9年も頑張ってくれてたのかと思って。
 
弟が使い慣れている洗濯機なので、治るものなら治して欲しいと電気屋さん伝えると見てみないと判断出来ないという事で、程なく来て下さって、洗濯機を見てビックリされて。洗濯槽が外れて斜めになっているという話がにわかに信じられなかった様で…洗濯槽を支える金具が錆びて脱落して、結果斜めになってしまったそうで。保証期間は7年…これもボディに一緒に書いてありましたが、ですがパナソニックさんの製品は部品が残っていれば治せるとの事

しかし脱落した金具は洗濯機本体と一体になっていて交換出来るものではなく、ドライバーで上部を開けて錆びた脱落部を見せてくれたのですが、ネジ部も錆びて駄目になっていて開けるのもひと苦労で…結局買い替える事になったのですが、電気屋さんがいる間は何とか耐えたのですが、何だか悲しい気持ちになってきて

電気屋さんが帰った後号泣してしまって。

洗濯槽の中の水を出しておかなきゃと風呂桶ですくって出したのですが全部は出し切れなくて、で電気屋さんが来てやはり「水が残ってるな」と脱水のスイッチを押すと水が排水されて

つまり金具の脱落以外、勿論電源は入るしきちんと動く…だから電気屋さんも「お役に立てず…」と申し訳なさそうに言ってくれたわけですが

排水した時にガタガタと言って、洗濯槽が外れているのにそれでも動かそうとしていて、まるで「私まだまだやれるよ!」と言っているみたいで…或いは母の最期の姿に重なったのかも

この記事の最後にこの洗濯機の写メを載せましたが、本当にゴミが溜まりきっていて、不快に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけ頑張ってくれた洗濯機の労を労いたい気持ちと、父が亡くなってから9年後に母は亡くなったのですが、父が亡くなった時点で母の人生もまた終わっていたのだなとつくづく思って

勿論胃潰瘍になるまでの4年程は普通に頑張っていたと思うのですが、そんな中でもだんだん料理をしなくなり、掃除をしなくなり…私が朝ご飯作りを引き継いだ時には実は結構台所が荒れていて、だから洗濯機がここまで汚れてしまったのもやはり父の死がきっかけだったのかなと…私が仕事にかまけて母の喪失感に寄り添う事もすぐに家事を分担する事もしなかった、弟から見てもそうだと思いますが、私は父の代わりにはなれなかった、父は我が家の守護神だったのだな

洗濯機が私に色々考えさせてくれました。