こまばアゴラ劇場主催公演「ウィルを待ちながら」に文化庁の劇場・音楽堂等機能強化推進事業として文化庁文化芸術振興費補助金がつきました。そこでチラシを以下のように、デザイナーの恒松建次さんにお願いして一新して頂きました。

シェイクスピアの全40作品から何かしら必ず使うことにしました――先日、何回目かの読み合わせのときに「『タイタス・アンドロニカス』が入ってないんじゃない?」と言われて、ドキッとしましたが、もちろん入っていました――ので、シェイクスピア好きの方にはぜひ観て頂きたい作品です。早川書房『悲劇喜劇』7月号(6月7日発売)に掲載の台本には、40作品のどこがどう入っているかすべてわかるように書きましたので、チェックもできます。もちろんただ台詞を並べただけでは芝居にはなりませんので、副題が示すようにメメント・モーリ(死を思え)をテーマにしました。現代は個としての生活形態が進んだために、「死」を実感しにくくなっているように思うのですが、しっかり生きるためには「死を思う」必要があると思うのです。もう一つ、盛り込んだのは「演劇への愛」。

 

 

 

9月公演「お気に召すまま」も文化庁の現代舞台芸術創造普及活動として認められましたので、こちらも文化庁ロゴ入りのチラシを、出演者でもある荒巻まりのさんにお願いして作成中です。こちらもすてきなチラシができそうですので、お楽しみに!

『お気に召すまま』の訳業は、『オセロー』よりも大変。どこか一行でひっかかると、そこでずっと停滞する。苦しくなって先行訳を参照しても解決にはならない(まあ、それで解決するなら新訳を出す意味ないわけだけど)。だけど、そんなことも言っていられなくて、入稿の〆切りが迫ってくる。『ウィルを待ちながら』で「時間切れなんだよ。人生も芝居も」という台詞を書いたけど、まさにそんな感じ。

 

ほぼ日の学校スペシャルのチラシもできました!