がん再発を防ぐ 活性化自己リンパ球療法
関根暉彬 著
幻冬舎メディアコンサルティング
定価1,260円(税込)
本書は、元国立がん研究センター研究室長であり、
免疫細胞療法の第一人者である著者によるがんの再発予防に焦点を当てた解説書。
本書ではまず、がんはどのように発生し、
再発はどうして起こるのかがやさしく説明されている。
次いで、分子標的薬やホルモン療法、陽子線など、
がん再発予防に関する臨床の現場の最新情報を織り交ぜながら、免疫療法の1つである活性化自己リンパ球療法の有効性をアピールしていく。
活性化自己リンパ球療法は、人体に本来備わっている免疫を活性化させてがんと闘う治療法。
体への負担が少なく、また副作用もさほどない。
抗がん剤などの薬物治療などとも併行して行うこともできる。
この治療法の患者実績が3000例以上にも及び、
「手術のみ」に比べ再発率が18パーセント低下するなど、
具体例を挙げながら解説しているので、説得性がある。
新たな再発予防法として、期待感が持てそうである。
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