こんばんは。
最近の研究では、分子標的薬か低用量抗がん剤且つ単剤で標準治療は受け、
とにかく免疫細胞を抑制させないことです。
キャンサーのT-reg細胞の放つインターロイキン10で免疫抑制されやすくなる上に
強い抗がん剤を2~3剤併用しようものなら、
免疫細胞はそれはくたくたですよ。
強い抗がん剤で一瞬、キャンサーセルが縮小しても
とどめをさす、免疫細胞がヘニャヘニャに弱っていては、
またすぐ大きくなります。
その上、身体は抗がん剤で弱っているし、
しびれもあるし、髪は抜けるし、
そりゃQOLも落ちます。
そこで、わかってきたことは、
適度な薬剤を長く継続できることのほうが、
治療経過がいいことが分かってきたようです。
つまり、LONG STABLE DESEASE状態か、
少しずつ退縮していくほうが、
どうもいいことが分かってきたようです。
そういう標準治療を受けながら、
免疫細胞療法、特に樹状細胞ワクチン療法+活性化委自己Tリンパ球移入療法を
併用していくと、素晴らしい経過になる症例確率がアップします。
以下、樹状細胞ワクチン療法について、抜粋文献です。
ご参考下さい。(これは以前も書いたことがありますが、また敢て書きますね)
樹状細胞ワクチン療法の特長は三つあります
1.副作用がほとんどない
2.手術・放射線療法のように局所だけに抗がん効果を示すだけでなく、全身に転移したがんに対して効果を示すことができる
3.患者さまのがんの特徴(顔つき)を体の中の免疫細胞に記憶させておくため、再発したときも監視・防御を続ける事ができる(ワクチン効果といいます)
標準治療の選択肢がなくなってしまった患者さま、標準治療を希望しない患者さまだけでなく、標準治療と併用することにより高い効果を期待する患者さまにとって、多様ながん治療を希望される患者さまにとって、樹状細胞ワクチン療法は、科学的エビデンスに基づく信頼性の高いがん治療選択肢になるといえます。
セレンクリニックのがん治療をお知りになりたい方は、無料医療相談にお越しください。
なお、紹介状と医療情報(血液検査、画像検査)を持参いただければ、より詳細な情報が得られます。是非ご相談下さい。
肺がんに対する免疫化学療法【症例】
転移があり胸水貯留がみられ、標準の抗がん剤が副作用のため使用できなくなった進行した第IV期肺腺がんの患者さまに対して、副作用の少ない経口(飲み薬)の抗がん剤に変更、樹状細胞がんワクチン療法を行ったところ、良好な治療効果を得ることができました。
Case
60歳代、男性
診断名:肺がん(腺がん、StageIV)、両側肺門リンパ節転移、胸膜転移、肝転移、骨転移(椎骨、仙骨)
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
現病歴:上記診断のため手術適応なし
2007年9月~ 化学療法(TS-1+カルボプラチン+パクリタキセル)を3セット
2008年1月~ TS-1+カルボプラチン → 副作用のため経口(飲み薬)抗がん剤TS-1のみに変更、腫瘍マーカーの減少を認めるも、CTにて腫瘍増大、多発性に転移を認めた。
2007年3月~ 人工抗原を用いた樹状細胞がんワクチン療法を1セット(5回投与)施行した。
同年6月に撮影したCT画像にて、肺がんの著明な縮小を認めた。
同がんは、PET検査において「生きたがん細胞は認めず、瘢痕である」との所見が得られた。
さらに、胸水消失、肝転移も消失し、リンパ節転移、骨転移は著明に縮小した。
免疫細胞療法成功日記クンより