森林浴も免疫活性を助けるんですよ^^
2005年に、日本医科大学の李卿講師は、ガンを撃退するNK細胞の活性が高まったことを報告しています。
ストレス状態にある東京都内の会社員の男性12名(37~55歳)に、長野県で3日間の森林浴を行ってもらいました。森林浴の前後にNK細胞の活性を調べたところ、NK細胞の活性が増強されていたそうです。
独立行政法人森林総合研究所生理活性チーム長の宮崎良文氏(現・千葉大学大学院教授)は、森林部と都市部それぞれに滞在した際の生理的状態の測定を行っています。
男子大学生12名を6名ずつの2班に分け、1日目は長野県などの森林部、2日目は都市部というように、班を入れ替えて唾液や血液などのデータを採りました。
以下の2つが、実験からわかったことです。
・森林部において、リラックスしたときに高まる副交感神経が亢進し、ストレス時に高まる交感神経が抑制される
・森林部において、代表的なストレスホルモンである唾液中のコルチゾールの濃度が低下した
また、独立行政法人森林総合研究所と日本医科大学の共同研究で、東京都内の大学付属病院に勤める健常な女性看護師13名の協力を得て、長野県で2泊3日の森林浴を行いました。
その結果、以下のことが判明しました。
・森林浴1日と2日目ならびに7日後に、いずれも森林浴前より有意に高いNK活性を示した。森林浴がNK活性を上昇させ、持続効果があった。
・森林浴1日と2日目ならびに7日後に、いずれも森林浴前より有意に高いNK細胞数を示した。森林浴はNK細胞数を増加させ、持続効果があった。
・森林浴によるNK活性増加の機序(しくみ)を検討するために、NK細胞内のグラニューライシン、パーフォリン、グランザイム(いずれもNK細胞が、ガン細胞などを殺傷するときに放出するたんぱく質 )のレベルを測定したところ、森林浴1日目と2日目ならびに7日後に、いずれも森林浴前より有意に高いレベルを示した。リンパ球内抗ガンたんぱく質を増加させ、持続効果があった。
・尿中アドレナリンとノルアドレナリンの濃度が減少。一般的に副交感神経が優位の状態(いわゆるリラックス状態)では、尿中のアドレナリンとノルアドレナリン濃度が減少するといわれている。森林浴によるリラックス効果を実証したといえる。
とのことです。
免疫細胞療法成功日記クンより