特許審査官端末講習会に参加してきました | 医療発明を縦軸に:横軸を法律・技術・アメリカ・中国・ヨーロッパ・語学・訴訟等・全てを横断的に解説

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医療関連発明(特許)を中心に、実用新案、意匠、商標、著作権、不正競争防止法等、知的財産全般をカバー。日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国の動向も。権利の取得、訴訟、ライセンスも守備範囲。医療関連の、法律、技術、の英語、中国語(の翻訳等)。特許による収入。

特許審査官端末講習会↓

http://www.inpit.go.jp/data/topic/24fy_01_0001.html

に参加してきました。


I have attended a seminar held by Japan Patent Office regarding the use of Examiner's Search Terminal. (complementary usage is allowed)

我参加了局主审查索机使用法的班。(大家可能免費地使用。)


医療特許の有効利用のお手伝いをする、弁理士・中村彰吾です。


「特許審査官端末」というのは、

特許庁の建物の中の「独立行政法人工業所有権情報・研修館公報閲覧室(特許庁本庁舎2)」にある特許のサーチ端末で、

http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/chouhoyu/chouhoyu2/sinsatrm.htm


に紹介されているように、「無料で!」特許審査官と同等のサーチ端末(16)による閲覧が可能な端末です。


毎月1回、4人限定、という東大より狭き門?を乗り越えて、参加させて頂きました。


弁理士業務は、法律・技術・語学の3つが必須です。

今日のblogの特徴は:

法律関連性**

技術関連性***

語学関連性


参加しようと思ったきっかけは2つあります。


(1)

特許庁の元審査官で、現在弁理士をなさっている、田村誠治先生(blog参照ください↓)

http://ameblo.jp/s-tam1104/archive-201212.html

blogがその1つです。


流石、元審査官だけあって、お客さんから出願依頼があった際に、上記審査官端末を使って、類似技術が無いかをまずサーチし、見つかった場合は、出願は行わずに、サーチ費用だけを請求されている、というご紹介を読みました。


私のような普通の?弁理士が、お客さんから特許出願を依頼されると、電子図書館のDB↓

http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl

で、公報テキスト検索↓

http://www7.ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/tjkta.ipdl?N0000=108

を使って、お客さんの発明を表す「言葉」を組み合わせて、類似技術を探し、お客さんの発明が、見つかった類似技術に比べて、どのような点が優れているか?を説明する文書(明細書)を書きます。


その際、田村先生のような精密なサーチは行っていないのが実情だと思います。


私のようなサーチ自体の専門家でない人間が、余りにサーチに時間を掛けると、それだけでコストも時間も大きくなってしまうので、或る程度の従来技術を発見したら、明細書を書いて、特許庁に出願し、「審査官に精密なサーチは行って貰う」という傾向があるからです。


そこで、田村先生のような高い専門性は無理としても、「はしくれ」くらいの知識は身につけたいと思ったのです。


(2)サーチャの酒井美里先生への質問をきっかけ

 私の今年年頭の「抱負」↓

http://ameblo.jp/shogon46/entry-11443779453.html

の中で、従来の出願中心の知財活動から、調査→特許回避+先使用権+営業秘密保護のルートを研究したい、と大見え?をきってしまったのですが、その中の「調査」で、「FIとFターム」を特に研究したい、とご説明しました。


FIやFタームというのは、日本の特許庁独自に開発した、発明の分類記号です。


これらを使えば、規模の比較的小さな企業の方でも、「調査→特許回避+先使用権+営業秘密保護のルート」に役立てることができるのでは?と思ったのです。


まず、酒井先生が執筆された

「特許調査入門」(発明推進協会)を読み(非常な名著です!)、基礎固めをし、「特許回避」への利用を試みました。


また、

特許検索ポータルサイト↓

http://www.jpo.go.jp/torikumi/searchportal/htdocs/search-portal/top.html

の資料も研究しました。


実際に、特許回避の例を考えて、FIとFタームを使ってみたのですが、余りにも多くのヒットがあり、更に、FI+Fターム+[プラス]キーワードでの検索を行おうと思ったところ、上記電子図書館では、そのような検索は不可能であると分かりました。


厚かましくも、酒井先生にお聞きしたところ、

PATOLIS等の有料DBであれば、そのような検索が可能との答を頂きました。


無料DBであれば↓

https://www.ultra-patent.jp/Search/Search+.aspx

が利用可能(ただし、機能的に、完全ではない模様)。


そして、「審査官端末」を使えば、無料で完全にFI+Fターム+[プラス]キーワードでの検索を行える、とのことでした。


(なお、酒井先生はblogもなさっており

http://blog.1smartworks.com/

、メルマガも発行されております。

https://www.directform.info/form/f.do?id=2036

非常に知見の高いサーチャーさんであるし、それでいて、全く偉そうな点は無く、是非、皆さまにもblogやメルマガの購読をお勧めします。)


(3)纏め

という訳で、講習会に行ってきました。


説明によると、わざわざ韓国や台湾から1週間ほど滞在して検索してゆく団体、名古屋から新幹線でこられる方もいらっしゃる一方、IPDL(特許庁の電子図書館)でweb経由でかなりの検索が可能なため、利用者数は右肩下がりだそうです。


説明を受けた中で、特長は、無料で:

(A)FI、Fターム、とキーワードや審査官のフリーワードとのAND演算ができること;及び

(B)cited及びcitingの文献の調査ができること、

だと感じました。


(A)については、IPDLでは不可能です。ただし、キーワードとANDをとると、必要な文献も落としてしまう可能性があるので、例えば、FI、Fタームで1000件ヒットしてしまった場合、とりあえずキーワードで絞って、文献を読み、次に、別のキーワードとANDをとって、読む、という作業が必要、とのこと。


(B)については、大きな魅力です。IPDLでは不可能だからです。citingで調べれば、自社特許を侵害している可能性のある他社製品(をカバーする特許出願)を「無料で」発見可能です。

PATOLIS等の有料DBであれば可能ですが、「無料」というのは魅力です)

韓国や台湾の訪問者さん達は、これを目的にいらしているのかもしれません。


3人以上集まれば、臨時の講習会も受け付けるそうですので、皆さまも一度行かれては如何ですか?


今日の教訓

審査官端末で:

IPDLでできない検索を行ってみよう!

・自社の特許を侵害している他社の製品を無料で探ってみよう!


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