中飛車 先手超速▲3七銀 対 後手ゴキゲン中飛車△3二金型(菅井流△2四歩)04 | 将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~
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オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

現代振り飛車ナビ の二歩千金さんをゲストに迎え、
最新のテーマ図について喋っていく、対談形式のシリーズです。

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初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲4八銀 △5五歩 ▲6八玉 △3三角 ▲3六歩 △6二玉
▲3七銀 △7二玉 ▲4六銀 △8二玉 ▲7八玉 △7二銀
▲6八銀 △3二金 ▲7七銀 △5六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲6六銀 △5一飛 ▲5五銀右 △4二銀 ▲5八飛 △2四歩
▲同 歩 △同 角 ▲2八飛 △2三歩
(下図)

01~03では、上図から▲5八飛の変化を見てきました。
本記事では▲5四歩を見ていきます(下図)


「▲5四歩の時、後手は△5三歩くらいですよね。」

二歩千金さん
「はい、以下プロの実戦で現れたのは
①▲2五歩△3三角▲5八飛と②▲4六銀ですか。」


「なるほど。では順番に見て行きましょうか。
①の実戦例は結構ありましたっけ?」

「私が知っているのは
糸谷哲郎 vs 菅井竜也 2011-08-12 の一局だけです。
菅井新手の第一号局が2011-06-21 ですからかなり初期の対策ですね。」

「なるほど。では糸谷戦を考えてみましょうか。上図以下
△5三歩 ▲2五歩 △3三角 ▲5八飛 △5四歩 ▲同 銀(下図)」

「おそらく、▲5四同銀までは進みますよね。
ここで△4四歩・△6四歩と突くような手もあると思いますが、
△2四歩は一貫した姿勢ですね(下図)」
「△2四歩に▲同 歩△同 角▲5三歩は△2六歩がありますね。
▲3八金等には△5七歩。▲2八飛には△5三銀。これは良いですね。」

「したがって実戦は△2四歩を取らずに▲3五歩(下図)」

「これは△同 歩か△2五歩ですね。」

「どちらの変化から調べていきますか?」

「実戦(糸谷-菅井戦 )から行きましょうか。上図以下
△2五歩 ▲3四歩 △2四角 ▲5六飛(下図)」

「▲5六飛までは進みますね。
△4四歩が実戦で、△2三金が定跡。
どちらも△2三金から3四の歩を払う着想ですが、
いずれも▲2二歩の打ち捨てが良い手なんですよね。
左銀が中央で威張る展開は後手自信無しです。

かと言って、他の手段も難しいんです。
例えば△3三歩とあわせるような手もあるんですけど、
▲同 歩成△同 銀▲5二歩くらいで、後の▲3七桂と跳ぶ手もキツいので。」

「よって▲3五歩には素直に△同歩と取る手がまさるんですね。」

「△3五同歩の定跡は、
▲3四歩に対する△4四角▲5五銀△2二角が上手いですね(下図)」

「銀をだぶらせた効果で▲5三歩の押さえ込みを消しているんですね。」

「以下▲2四歩の局面が結構難しいんです(下図)」

「上図以下、定跡の△3六歩には▲3八金も考えられます。
定跡は▲6六角△2六歩▲3八金ですけど、
△3六歩に▲3八金の方が受けが一回で済む意味があるので。」

「たしかに。
先手は次に▲5六飛~▲3六飛と3六歩を払う狙いですが・・・。」


「それが間に合うとダメなので、
△5四飛と暴れるか、△2三歩と受けるかだと思います。
△5四飛以下は▲同 銀△8八角成▲同 玉△4九角(下図)」

「この時▲7八飛が良い手で、△6七角成と成っても響きが薄いですね。
変に受けようとして▲6八飛だと、△5六歩や△5七銀で却ってうるさいです。」

「角ですか。てっきり割り銀(△4九銀)かと思ってました。」

「△4九銀▲7八飛△3八銀成▲2三歩成△同 金▲3八飛
△5五角▲9八玉△1九角成▲4一飛と進んで、
1.△2九馬は▲8八飛△4七馬▲7八金が良い感じですし、
2.△3一金は▲6一飛成△同 銀▲6三銀成で後手の駒が遊びすぎてます。
よって、▲4一飛まで進めば先手まずまずの形勢かと思われます。」

「なるほど、手順中▲8八飛が▲9八玉を生かしたぴったりの逃げ場所でした。」

「△3六歩▲3八金の局面で△5四飛は少し無理なので、
△2三歩が良いかな(下図)」

「△2三歩に▲同歩成△同 金と進んだ時、
△3四金は許せないので▲4五銀(下図)」

「▲4五銀の局面は微妙なバランスです。
△4四歩と突けば▲3六銀と引いてくれると思いますが、
後手も角道が止まりますし、善悪不明です。
そこで、上図以下は△2八歩(下図)」

「手裏剣の歩!」

「流石に▲同 金ですが、そこで△5五角と切ります。以下
▲同 角△同 飛▲同 飛△2二角(下図)」

「なるほど、一見乱暴なようですが、
美濃が堅いのでこれは十分手になっていますね。」


「ここで▲7七角と受けるより無いと思いますが、
以下△5五角▲同 角と進んだ局面は、
△5五角と切った時に▲同 飛△同 角▲同 角と進んだ事と同じですね。
そして▲5五同角の局面で△4八飛と王手(下図)」

「この時受け方が難しいです。」

「一番自然なのは▲5八歩ですか。」

「△5七歩。」

「▲5九金や▲2六角と飛車を追っても△4七飛成が銀取りだからなぁ・・・
先手駒得ですが、あんまり受けきる自信がありません。」


「よって、先手工夫の▲3八金は、
△5四飛と無茶をしてくれれば良くなるけれど、
△2三歩と打たれると受けが難しいのでは、と思ってます。」

「なるほど。
となると本譜の▲6六角にも△2三歩の合わせが気になりますね(下図)」


「▲6六角には△5七歩と叩く手もありますけどね。」

「▲同 飛には△2八歩か・・・たしかに」

「▲6六角に対して△2三歩は、
▲同 歩成△同 金▲7五角があるので、
▲6六角はそういう事なのかもしれないです。」

「あー、そういう含みもあったんですね!>▲6六角」

「定跡は▲6六角△2六歩▲3八金に・・・なんでしたっけ?^^;」

「△1四歩▲5六飛です(下図)」

「この進行も先手を持って自信無いです。
無傷で押さえ込める感じがしないので。
何しろ、先手の守備は▲6九金一枚なので、
完全試合以外に勝ち目が無いですからね。」

「たしかに、ただでさえ先手玉は薄いのに
右金が3八に行くのは辛いですね。」


「第一、▲3八金と上がった局面で△5四飛と切られても、
ちゃんと受けきれるか不明なんですよ(下図)」

「以下▲同 銀△6六角▲同 歩△4九銀・・・
ここで▲4八飛は△3八銀成▲同 飛△5六角で先手大変。
よって先手は金を見捨てなくてはいけませんが、
後手との玉形差を考えると、私は指す気が起きない。」

「私もです。」

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上図以下、
本記事では①▲2五歩△3三角▲5八飛を見ていきましたが、
先手玉が薄く、後手が勝ちやすい将棋という印象でした。

次記事では②▲4六銀を見ていきます。

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