世界が認めた靴修理 -3ページ目

靴の常識破壊その1

もうだめです

なにがって?

日本人の足に時限爆弾が

セットされた!



この先、今の20代から30代の方々が

はたして60歳をすぎても自分の足で

旅行に行ったり、孫と一緒に散歩したり

出来るのだろうか?


実は最近の靴の傾向として

とっても軽い靴がもてはやされているんです

結論は、軽い靴は履いちゃいかんのだ!

なぜって?

軽いものは結局のところ

部品の点数を削っているか

耐久性におとる素材を使用してるのです


それをさも軽いから疲れないみたいな

間違った常識をすり込まれて

ルンルンなあなた

すごく危険ですよ

靴って1歩1歩とても人間の複雑な動きに

追従しながら何万歩も酷使されますよね

軽い靴はその複雑な動きによって

形をどんどん変えていってるんです

しかも違和感がないようにじわじわとね

まるで真綿でしめつけるように

軽い靴は芯材や素材にしっかりしたものを

使っていないのですぐに変形するんです。

ある方は外側に5度傾いた状態の靴を

ずっと履いていて最近体調が・・・状態

そりゃそうだよね

常に足裏に物を挟んだ状態で歩いてるのと

同じ事だからね

普通はそんな状態になると履き心地が悪くなるから

気がつくはずなんだが最近の靴底は

とっても優秀(苦笑)

じゃなくてスニーカーみたいに柔らかい底

が増えてるから足裏に違和感が伝わらなくなって

きてるんだよね

おーこわ


今すぐに玄関に走って自分の靴が

床に対して垂直な状態にあるかチェックして


じゃどんな靴買えばいいんだよ?


お出かけする時に履く靴とかは別に

なんだっていいんです

問題は普段がっつり使う靴が重要なんです。

すこしずっしっとした重みがある靴が

目安としては分かり易いかな

ある有名メーカーは中底(中敷きの下にあるパーツ)に

鉄のワイヤーが埋め込まれていて靴がねじれないように

良心的に作られているところもある

それを見たときには感動したね


俺の子供にはそこのメーカーの靴しか履かせない

と密かに誓ったのはここだけの話です(笑)

そこのメーカーの国は車も頑丈だけどね

専門用語になるけど

フットベットをいかに縦にねじれないように

靴を作ってあるかが重要かな


しっかり作ってある靴は確かに値がはるよ

でもその分長く履けるし

それなりの品格と健康な足腰を維持できるのだったら

決して高い買い物じゃないとおもうよ


昔は靴ってそれなりにしっかり作ってあって

直して長く使う文化があったおかげで

年配の方々は今も元気なんじゃないのかな

それに比べて今の現役の方々が元気か?

と問われれば???

こじつけかもしれませんが

すこし30秒だけでも考えてみませんか


靴のTPO

本日は靴のTPOについて少し語ろうと思う。

少しいろんなサイトの情報をチェックしてみたが

本質がないがしろにされてる。

当たり障りのない情報のみが記載されてるなって(苦笑)


服でもそうなのだがまずは

清潔である事

サイズが合ってる事

メンテナンスがされてる事


上記の事がきちんとなされていてこそ

このダークスーツには内羽式の黒のストレートチップとか

明るめの茶のジャケットにチノーズのパンツには茶の○○とか

の情報がやっと生きてくるんです。

なんでもそうだけど前提条件をクリアしないと輝けないのね。

それでは1つ1つ課題をクリアしていきましょう。


清潔であるとは

革にしっとりとした光沢がある事

コバの色が漆を塗ったような質感である事

アッパーとコバの間に埃がないこと

靴紐が切れたり、色あせていない事

中敷きやライニングの破れやはがれがない事


サイズが合ってるとは

靴を履いて真っ直ぐ直立した時に甲の部分にしわが出来ない事

靴紐をきちんと締めた時に羽の間隔が7mmから10mmある事

つま先立ちした時にかかとが脱げない事

サイズが合ってないと20万する靴でもアンパン靴になってしまう

逆にサイズがビッシッと合ってれば2万の靴でも格好良く見える


メンテナンスがなされているとは

トップリフトが5mm以上消耗していない事

靴底に穴が開いていない事

履き口に糸のほつれや革の破けがない事


などなど

料亭のおかみさんは靴でお客様の品格を判断してるとこもあるので

上記の基本をマスターするだけで品格がぐっと上がります。


でも靴好きの方々でも上記の事が出来てる方は少ないです。

が、しかし年に数度来店される

たたき上げの経営者の方であろう年配の方はしっかりと上記の事がさらっと

もう一度いいます!

さらっと出来てたりするんですね。

ちょっと想像してみてください。


明日から少し足下の身だしなみ整えてみませんか。



余談ですが個人的におつきあいのある方の

靴選びのお手伝いを過去に2人ほどした事があるのですが

2人とも数年後にはかなり出世しました。

はて偶然なのかそれとも・・・・・

道具としての靴

この業界に数十年いるが

未だに明確な答えが出ていない事がある。

レザーソールにゴムの薄いシートを張った方が良いのか否か?

ここで普通ならこれはこうだよって

簡単に答えるとこだが

少しその前に

お客さんでよく

『どういった靴が一番おすすめですか?」

と質問される方がいます。

その時オレの脳みそは???????

意味が分からん!状態に陥ります。

そこで優しいオレは(本当はうんちくを語りたかった)

『お客さんのライフスタイルを教えて。』

『お客さんは営業職?』

「お客さんは良く歩かれる方?」

「お客さんは外勤それとも内勤?」

「仕事はたち仕事?それともデスクワーク?」

などなど質問をあびせます。

お客さんはおすすめのブランドとかを聞ければ

よかったと思っているのは解ってるんです。


でもね

お客さんの生活スタイルによってアドアイス方法が

まるっきり違ってくるんじゃよ!


あーめんどくせーなと思った方はここから先は読まないで!


例えば営業職のご婦人方のパンプス一つとっても

トゥーの形が違うだけで相手に与える印象が違うからね。

ラウンドトゥーだと優しいほがらかな印象を与えるし

最近見ないけどスクェアトゥーだとしっかりした印象をもたれるしね。

商談相手の性格や年齢、扱う商品によって使い分けが必要だって事。

つまり良い靴とは履き手の年齢や職種、シチュエーション

によって変化するって事。

少し大きく物事をとらえると自分はその靴を履く事で

自分がどんな感情を得たいのかだと思う。

例えば営業職の方で商談を成功させたって感情を得るには

相手にトータルで好印象を持ってもらわないといけないわけで

ブランドの枠でくくるには無理があるよね。

特にメンズシューズでは商談時に履いてくとNGな靴があるからね。

この情報があふれて選択が難しくなってる

本当はたんに人間が単に考えなくなってきたかも

そんな時代だからこそ

オレはこーしたいんじゃーみたいな強烈な欲求が必要なんじゃないかな?

自分の欲求に素直になれた時こそいろんな事を調べて知恵(知識じゃないよ)を

蓄えていけるんじゃないかな?

だって自分が一番この世の中で大切でしょ。




かなり脱線しましたが、



で、最初の質問

レザーソールにゴムの薄いシートを張った方が良いのか否か?

靴のシルエット、質感を大切にされる方はそのままで。

道具として、そして自分の体の一部分になっていくのを楽しみながら靴とのお付き合いを

考えられる方は迷わず張ったほうが良いです。

それとすべって転ぶのが嫌な方も必ず必要です。

最近はPタイルの床が増えてきてるので本当に要注意です。

張る事によるメリットはグットイヤーの製法で作られた靴であれば

楽勝で二桁の年数はいけるから。

実際オレが22の時に買ったス○ッチグレンの靴は

数十年履けたからね。


PS

連日暑い日が続きますが

いつもいらして頂く常連さん

普段はオープントゥーの靴でも

商談の時はパンプスでパリっとしてますね。

しかもヒールはキップの巻き革。

上品な質感の靴でした。

シューズのセレクションさすがです。