こんにちは、書の佑嘉です!

今回のテーマは「書のジャンルについて」です。


もっと早く解説していてもよかったのですが
以前の記事で軽く触れていて
既に解説した気になっておりました💦


改めてご紹介致します!



画像はお借りしました。「蘭亭叙」王羲之

・漢字
「書」といったら漢字を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?☝
題材が漢文や漢語(中国語)で、楷書以外の書体だと
一般の方は読めないことが殆どだと思います。

漢字の中でも色々あり、
画像のように沢山の字を書くものを「他字数」、
一〜三文字程度の字の作品を「少字数」と言ったりします。

「漢字」は大きく分けて5つの書体があり、
篆書、隷書、楷書、行書、草書
同じ言葉を書いていても書体が変わればガラッと雰囲気が変わります。

 



画像はお借りしました。「高野切第一種」伝紀貫之筆

・仮名
題材が和歌や俳句(日本語)で、現代では使われない文字が多用されており
一般の方が読めないことが殆どだと思います。

写真の高野切のような細字作品は紙も見どころの一つで、
全ジャンルの中で一番華やかな紙を使うことが多いです。

仮名は元々机上芸術でしたが、近代に展覧会活動が盛んになったことにより
壁面に展開する作品が出てきました。

私は普段、壁面用の作品を発表することが多いです。


2尺×8尺 ©小森裕子





半切縦 ©小森裕子

・調和体

別名「近代詩文」「漢字かな交じり書」とも言われる
一般の方が読めることを前提として生まれた分野です。

近代になってから成立し、他のどのジャンルよりも歴史が浅いです。

習いはじめて日が浅い生徒さんや
大人の課題に移行したての高校生に

「展覧会は何で出品したいですか?」
と質問するとかなりの割合で
「調和体がいいです」と返ってくるので
やはり読みやすい=親しみやすい、なのかなと思います。

ただね…調和体を格好良く書くのってとても難しいんですよね💦
読みやすい=書きやすいではないのですよ滝汗

実は上級者向けのジャンルです。
 


画像はお借りしました。「呉昌碩篆刻字典」

・篆刻
石材に印刀で刻したものを押印します。
刻す題材は漢語や人の名前であることが多いです。

漢語を刻したものはそのまま作品として発表されたり、
漢字等の作品の中に押したりしますし
人名を刻したものは「落款印」として作品の最後に押印します。

※「人名を刻す」といってもいわゆる「印鑑」とは別物なのでご注意くださいね!

物凄く古い書体なども取り扱いますし、
多分どのジャンルよりも字典が数多く必要なのではないでしょうか。

作品完成に至るまでの工程の多さも特徴の一つと言えると思います。

「印刀」を使い石材を加工するので
工作のような作業がお好きな方は向いていると思います。
 

ここまでが芸術としての「書」の分類になります。



便箋 ©小森裕子
モザイクだらけで申し訳ありません💦

・実用(の書)
主に「手紙」、「祝儀袋」、「芳名帳」等の生活の場で書かれるもので
第一に美しさと読みやすさが要求されます。

子供が習う「教育書道=お習字」とは違った
洗練された美しさが必要です。

漢字と仮名を調和させるという特性がありますので
実は結構難しいです。



硬筆用紙 ©小森裕子

・硬筆
実用よりももっと身近な、普段の文字に密接に関係があります。 

因みに、筆とペンは扱いが異なるため
毛筆が上手いからといって硬筆も上手いとは限りません。

また、実用と同じく、子供が習う
「教育書道=お習字」とは違った洗練された美しさが求められます。





解説は以上になります。

ご紹介したジャンルのうち、書の佑嘉では

漢字(楷書、行書、草書)
仮名
調和体
実用
硬筆

上記の指導が可能です。

詳細は公式ホームページに掲載しておりますので
ご確認の上お問い合わせ頂けたら幸いです🙇



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