こんにちは、書の佑嘉です!

今回のテーマは「文房四宝の購入について」です。


文房四宝とは、書に於いて
作品の出来を左右する大切な四種類の道具の総称で

硯、墨、筆、紙を指します。



と言っても、この場で「この紙がおすすめですよ」なんていうお話をする訳ではありません。



初めて道具を揃える場合、何に気をつけて購入すればいいか
受講生の方にお伝えしている事の一部を公開したいと思います。


※道具に関しても、指導者によって考え方は千差万別です。
あくまでも小森の考えですので、どなたか先生がいらっしゃる方はその先生の指示に従ってくださいね。



まず、予算が限られている場合。

予算を多く割り振るのは「硯」にしましょう。


他の筆、墨、紙は消耗品ですが硯は違います。


一度購入したら、基本的にはその硯を使い続けることになるので
予算内のものの中で1番良いものを購入されることをおすすめします。


その他の筆、墨、紙は消耗品ですので
最初は「お安いものから少量ずつ」試された方が良いです。


筆なら一種類につき一本、
紙ならバラ売りのもの。


筆はずっと使えるとお考えの方がいらっしゃいますが
使っているとどんどん傷んでしまいます。

特に初心者のうちは上手に扱うことが難しく
すぐ駄目にしてしまうことが多いので
(一部の筆を除き)消耗品と思っていただいた方がいいです。

お安い筆から試していかれることをおすすめ致します。


紙も使っていればご自身の好みが出てくると思います。
最初は色々な紙を試してみて、好きな書き味のものと出会ってからまとめ買いされた方がいいですよ。


墨は違う種類のものを混ぜて放置すると腐ってしまいます。

それぞれの特徴を確認し、希望のものを購入したら
不都合がない限り同じ墨を使い続けることをおすすめします。

どうしても墨を変えたくなった場合は
筆と硯をよく洗ってから変えるようにしてくださいね。


※指導者によっては「このお店で売っているこの銘柄を購入してください」という指示がある場合があります。
指定の道具以外を購入してしまうと買い直さなければいけない可能性があるので
新しく習い始めた場合は、道具を購入する前に必ず先生にご確認ください。


どの道具も手入れの仕方や保存方法がありますので
購入したお店に教えていただくか、
教わっている先生に確認をするといいと思いますよ。




ここまでお目通しくださった方には伝わったかと思いますが
書の佑嘉では特定の道具を指定しておりません。

道具を選ぶのも勉強のうちだと考えているからです。


中には「自分じゃ訳がわからないから先生選んでください」と仰る方もみえます。

どうしても選べない方には勿論助言はしますが
「これを買ってください」とは申しません。


ちょっと考えてみていただきたいんですが

人に決められた道具が自分の好みと合わなかった場合、納得できますか?滝汗


特に筆、紙等は初心者でも好みがはっきり出やすい道具です。

最初は訳がわからなくても、割とすぐに
「この筆柔らかすぎて扱いにくい」とか
「この紙は滑って書きにくい」とか色々わかるようになります。

これらがご自身で「試しに」買ってみたものならば納得できると思いますが
指導者に「これを使いなさい」と言われて買ったものだったら
(指定有りの場合は違うものを気軽に試せませんし)ストレスがたまると思いますよ滝汗

また、買ったものが使い辛いものだった場合
「次はもっと滲みの出る紙にしよう」などと考えると思います。
これが大切な過程なんですよね。

トライアンドエラーで研究を重ねる事が大事なんです。


多分、私と同じタイプの方なら共感していただけるかと思いますが
「次は何を試そうかな」と考えるのは楽しい事じゃないでしょうか?

というか楽しみながら研究していただきたいです!😆



受講生の皆さんにはもっと具体的なアドバイスを致しますので
わからないことは遠慮なくお申し出ください。




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