コフィン:棺桶をモチーフとしたペンダントトップの製作 その1 | ショッカーのブログ

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    棺…故人を偲び尊ぶようなイメージがあります。アクセでもよく作られるモチーフですよね、特に日本では宗教的な事が絡まない限り和葬用の棺桶だと思うので西洋風なものに触れるとすればアクセが多いのではないでしょうか。

僕が尊敬してやまず、狂信的と言っても過言ではないデザイナー山本義幸さんが手掛けるブランド「F.A.L」。
数あるデザインの中でもイマジナリーヴァンパイアが大好きで、特にブラッドレスクロス・グレイヴオブエンペラーは自分の中で格別です。ワンメイクカスタムでリング作ってもらった時なんてもう感動しきりでした。
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他にもこのコフィン、グレイヴオブエンペラーのレザーブレスも持ってますが、どのアングルから見てもかっこいいんです。
着けててテンション上がるアクセっていいですよね、自分もそんな物が作りたい。

    そんな憧れの存在であるコフィンモチーフをなんとか自分らしく作ってみたいと思います。いつもこのブログは完成後に書いてるんですが、今回はまだまだ先が長いのである程度進んだ段階で書こうと思います。

    まず製作にあたり、僕の今まで作った作品でほとんど見かけない基本ルールがあります。シンメトリーな物がほぼありません。先日作ったスカルぐらいですが、あれも少しシンメトリーではないように作ってあるので違います。
ワックス塊から削り出す一般技法とは違い、ほぼ全て盛り上げで作っていく僕の方法ではシンメトリーな物の製作に向きません。そして僕はそのシンメトリーな物の製作が最高に苦手で大嫌いです。

今まで何度かチャレンジしたけど挫折・頓挫ばかりしてきました。彫金用の緑のハードワックスとは仲良くなれそうにないんです。
そんなある日、ある友人が「別にワックスに拘らなくても、ちゃんとしたものが作れるなら何でも慣れてる材料でいい」と言ってくれました。数日後、いざコフィンにチャレンジ!と思った時にその言葉を思い出して閃いたんです。


技工士である僕がワックス・レジンと同じくずっと使い馴れている材料がもう一つありました…石膏です。硬質石膏を使った時の余りをプレート上に整形し、トリミングする機材を使いました。


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なんて簡単なんだ!!!!
しかもワックス盛り付けられるしワックスより硬いから平滑面が謝って傷付くことも滅多にない!!
ありがとう風助さん!!

そんなわけで、コフィン外形が出来ました。ノンストレス。素晴らしい。機械文明の叡智を見た気がしますね。

ここから、ネットで漁った西洋棺のデザインを参考にオリジナルを構築・投影していきます。
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蓋と本体のセパレート構造で作りたいのでまず蓋の装飾から始めます。クロスはよく見かける形をチョイス、外周にアラベスクをつけてみました。
どうしてもF.A.Lのデザインが好きすぎて引っ張られてしまいますが、なんとか持ち直していきます。



今回はここまで、続きはまた今度。