ハーセプチン治療も終わり、いよいよ妊娠に向けて本格始動しようということになった。
◎現段階(当時)での状況:
・抗がん剤治療前に凍結した受精卵が1個
・抗がん剤治療による卵巣へのダメージあり
ただ、どのくらいダメージが出ているのか、はわからない。
まずは、今の私の身体の状態から見ていくことに。
ちなみに、治療のすべてがとりあえず終わったのが2018年2月16日。
記録を辿ってみたら、なんと治療がすべて終了する前の治療真っ只中2017年9月15日に生理が戻っていたのだ。
恐るべし、私の身体。
しかし、妊活は治療が終わってからと決めていたため、そういった諸々の検査も治療が終わってからスタートすることにした。
2018年3月にポートを抜き、5月。
私は受精卵を凍結した大学病院で、血液検査から行うことになった。
まずは、
AMH
という値を調べる。
AMH、というのはものすごーーーく簡単に言うと、身体の中に卵子がどのくらい残っているのか、というのがわかる値である。
AMHとは、アンチミューラリアンホルモン(または抗ミュラー管ホルモン)の略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。 血中AMH値が原始卵胞から発育する前胞状卵胞数を反映すると考えられております。 その値は、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを反映すると考えられています。
(↑お借りしました)当時も何でも話していたさっちゃんとのLINEに、記録が残っていた。
2.9あったAMHが、0.2
この数値は、40代後半の数値とのこと。
たった1年ほどでこんなにも下がってしまうとは…
かなりショックではあったものの、検査結果を伝えてくれた先生が上記のように説明してくれたため、前向きに考えることができた。
○AMHが低くても、卵子は残っている!ということ。
○妊娠できる、また、妊娠を継続できるか否かは卵巣機能の方が大事だということ!
がんがわかったときと同じで、やれることはやっていけばいい。
そんな風に思わせてくれた先生に感謝している。
この検査結果から、夫と話し合って今後の妊活について結論を出した。
◎凍結してある受精卵は一旦保留。凍結を更新し、大学病院で保存
◎まずは卵子が残っているうちに自然妊娠にトライ
である。
凍結受精卵は、2人目も考えたい私達のお守りとして、もうしばらくコールドスリープしてもらうことにした。
もし、赤ちゃんが無事生まれて、2人目も考えられるようになったとき、この受精卵で生むことができたら2人目なのに最初にできてる、という不思議なことになるよね、なんて話をしながら。
ここから、私は生理が来るごとにこの大学病院に行き、卵子の育ち方を見てタイミング指導をしていただくという、いわゆる「タイミング法」にチャレンジしていくこととなる。
この大学病院は私の家から1時間ほどかかるところにあり、毎月このために仕事を抜けなければならないというのは勤勉な私にとっては痛手ではあるが、何より大事な妊娠のため。
仕方ない、と顔で笑って心でも笑って通い続けた私なのでした。