ポート抜去術の日がやってきた。
日帰りの手術で終わるため、昼過ぎから手術で、その日のうちに帰ることになった。
さすがに術後すぐに運転は怖かったので、夫に付き添ってもらう。
当日の様子、どんなんだっけ?と思って遡ってみたら、母とこんなLINEをしていた。
ツッコミどころの多い内容でスミマセン
ちなみに、ツッコミどころ
①ちょこちょこ出てくる関西弁(関西の人スミマセン)
②背景は、私が結婚する前にと家族で石川県に旅行したときのもの。
③母はランチ
ところで、ドラマDoctor-Xがまた復活するそうですね!楽しみです
…と、急に何を言い出したかとお思いだろう。
実は、この手術前(2018年)に遅ればせながら夫婦でDoctor-Xデビューした私達。
見事にハマり、Amazonプライムで過去のシリーズまで遡って夜な夜な見ていたのである。
ハーセプチン点滴中にも、忙しい通院治療室の看護師さんに
「やっぱりこの病院も院長回診とかあるんですか?」
「派閥とかあるんですか?」
と、流行遅れの質問を投げかけ、ウンザリされていた。
聞いたところによると、私の通っている地元の中央病院ではそういったものはないが、県内の大学病院では白い巨塔のごとく、Doctor-Xのごとく院長回診があるらしい。
採卵での日帰り入院しか経験していない私は見ることのできなかった光景である。
見てみたいものだ。
…なんて状態で挑んだポート抜去術。
入れるときと同じように局所麻酔で、手術は滞りなく行われた。
うっちーの
「メッツェーン」
の一言に、
「ふおおぉぉ…Doctor-Xや〜」
と、顔に被せられたシートの中で感動して打ち震えていた私は立派なDoctor-X中毒者だった。
※メッツェン…手術用のハサミの一種。先端が細く薄く、曲がっている。血管の周りの薄い膜を剥がす、その膜を切る、糸で結んだ後の血管を切るといった繊細な操作に使用される。
Doctor-Xの大門未知子医師が、手術シーンでしょっちゅう口にする用語である。
(↑お借りしました)
無事私の身体からはポートが取り出され、スッキリと治療の終わりを迎えたのでした。
ポート抜去の手術に関する記述が極端に少ないのは、治療も終了していて、記録もしておらず、ほぼこのことしか覚えていないからである。