他記事にも書いたが、放射線治療や抗がん剤治療を行う中、教え子の卒業式があった。
代理で担任をやってくださった先生には本当に感謝しかない。
明るい笑顔で、朗らかに生徒に接するその先生が担任になってくださり、生徒たちも安心してこの日を迎えることができたのではないかと思う。
本音を言えば、一緒に卒業式を迎えたかった。
だが、これでよかったのだ、とも思う。
卒業式の前日、生徒一人ひとりに手紙を渡しに教室まで行かせてもらうことができた。
みんなは一人じゃない。
私が治療をみんなのおかげで乗り越えられたように、困ったときは誰か力になってくれる人が必ずいるよ。
そういう人に遠慮なく頼れて、そして誰かに頼られる人になってね。
私ががんの治療を通して伝えたかったことは、ここが一番大きいかな、と思っている。
ロボの線をスカーフで隠し、頭もウィッグを被って参列した卒業式。
入場してくる生徒たちを見た瞬間に、涙で前が見えなくなった。
何をどう、と考える間もなく溢れ出る涙。
学校長式辞で涙が出たのも教員生活で初めてだった。←オイ
優しくて、あったかい生徒たちの良さを、校長先生がちゃーんとわかって、見守っててくださったのだと感じられる温かい式辞だった。
この生徒たちとともに過ごせたことに、感謝している。
出会いは本当に宝物。
さて、いよいよ仕事復帰だ。