皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。新事務所で迎える繁忙期となります。気持ちを新たにして事務所一丸となり真剣に取り組む所存でございますので、変わらぬ御指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

さて、今月も事務所の移転がらみの話題になってしまいますが、今回でこの話題は最後にいたしますので、どうか最後までお読みいただければと思います。今回は、経営理念に触れていきたいと思います。

 

私は、税理士法人を立ち上げて以来、個人事務所経営からの脱却を目指しつつも、事務所の拡張には消極的な姿勢を貫いておりました。拡大志向のある事務所が、「より都心へ」「より規模を大きく」という方向に舵を切る中、我々は、設備に費用を投下するのではなく、徹底したコストダウンの上で人件費に大分部を投資し、「小さくても頼れる」事務所作りを目指して参りました。この取り組みは、手前味噌ですが期待値以上の成果があったと見ています。しかしながら、ここ1,2年を振り返りますと、ややそこに拘り過ぎてしまっていたと思います。これだけ移り変わりの早い世の中で、経営の選択肢を狭める行為をしていて良いのか真剣に検討をしました。その結果、「小さくても頼れる」に拘るのはやめようという結論に至りました。むしろ、経営的に考えてアウトプットに見合った費用であれば、しっかりと投入していこうという考え方に切り替えました。今は、覚悟を決めて、新事務所で我々の強いところを磨いていきたいと思っています。

 

事務所を移転したことで、他所に負けない強みが生まれました。具体的には、共用部に男女別のトイレがあり、事務所内の定期清掃もサービスとしてついているため、より業務に専念できます。また、小規模ですが自前のセミナールームを作ることができ、定期的な勉強会を開催しやすい環境になりました。これだけの設備がある一方、税務署・年金事務所・労働基準監督署・区の出張所が全て徒歩圏内に位置しています。この辺りは他所が追随できない「オンリーワン」であると思っています。

 

一方で固定費は増えることになりますが、そこはネガティブには考えておりません。人件費への費用の投下も緩めるどころか、より増やしていきたいと思います。設備費用やシステム費用も、このサイズの事務所にしては、少なく抑え込めています。移転後もいくつか新規案件の話をいただいており、売上の増加の兆しも見えてきております。

 

 

最後に、誤解のないように申し上げますと、私は、事務所の規模や従業員数で他所と競っているつもりはありません。追求したいのは、「顧客満足度」と「従業員及び家族の幸福度」になります。そのための選択肢は狭めずに、大きな視野を持って経営していきたいと考えております。

 

では、本年もよろしくお願い申し上げます。

 

石田