前世紀、威容を誇る寺社の伽藍 猫が次々横切る春の日

日本の厄はどこにでもあるゆえに気をつけなけば日常の鬼

日本の神はどこにでもいるゆえに息災にしてそこそこの幸

ほどほどの神や適当な神や良い加減な神やそこそこの神

背後から陽の射す堂の仏にも心にかかる一人子のいて

灰燼に帰すとき火中に一身の胎内仏が現れもして

金色の御影堂ある北陸と 色を消し真言唱える堂と

人よりも猫多くなるこの頃の 岩合さんも驚くほどに

素通しの座敷が続き唐紙も取り払われて縁側に猫

NHK取材に来ればお杓文字を掻き混ぜながら答える知枝さん

名所図会に描かれた旧い町の習わしも 今は廃れたか人口も減り

夏頃は夏越しの祭り 茅の輪をくぐり疫病を除ける祭りとするも

神事の矢にも疫病退散は込められていて一心に射る

煉瓦の塀、海鼠壁の蔵、長屋門、灰は点々と屋敷をめぐり

丸一では注連縄などを焼いて屋敷周りの魔除けともして





以上がNHKで視た20分の歴史絵巻
宝塚版なども思い出しつつ

楚の国はミーユエの父の国、兄の国
漢王朝の皇帝となった劉邦

平原で雌雄を決した項羽と劉邦
劉邦の騎馬兵60万が津波となって

兵馬俑にかけられた火から取り出され
歴史書という文化が守られ

劉邦は一時粉々に打ち砕かれて敗走もする

項羽より劉邦の方が頭がいい 
劉邦は歴史資料を火から取り出す

兵馬俑に火が入り兵にも火焔の跡 項羽がかけた火の勢いよ

咸陽は秦の都であったのに西安となり兵馬俑も燃やされ

項羽と劉邦と言えば『虞美人』真飛さんの項羽と
壮さんの劉邦

秦と言い楚と言えばもちろん『ミーユエ』
楚に生まれ秦の始皇帝の祖母となる人の物語

そそり立つ岩壁の上にも戦さあり砂を纏って立つ兵もあり

太陽が黄河を染めて山に入る 千年前も千年のちも

真実か否かを知らず敬愛を受ける英雄たちの物語

敵に優しく心を攻める英雄たち
砂塵の中を駆け抜ける英雄たち

諸葛孔明、映画の顔が浮かびます
曹操もまた映画の顔が

紀元前220年頃、「三国志」の時代
魏、蜀、呉などと教科書では習い

アナーキーなる曹操の墓ゆえ墓もアナーキー
漢の儒教に反撥もして

金縷玉衣で覆われた前王朝のそれでなく
質素な墓に眠る曹操

曹操の頭蓋骨には縫合線
「三国志縁起」と「正史三国志」の境界に似て

小麦畑の一角に曹操の墓はあり
王妃、側室、共に眠りて

草原を軍馬が走る 紀元前220年頃、
河南省の墓から出る副葬品多々

古き佳き時代の名残り 今になれば
当時ならば生死に関わることも






流れゆく雲の行方にある国へ金銀を積み故国へ帰る

神殿に昇る月あり遥かなる海の貝さえ引く力持ち

乞食はどこにでもいて富めるもの貧しきものは王の付属物

赤い石に赤い峡谷 日本にはない規模でえんえんと

太陽と月と蜻蛉と石の影 いつか地球が冷えて静まり

遺跡には歴代の王の壁画があり幼い死者の横顔も見える

死者の書を古代エジプト展は展示する 死の心得や飾りについて





芸術は、また少し違うところもあり、
似ているところと違うところと

倣うことから始めて独自な工夫をする
職人の世界の創意と工夫

それはもう何でも同じだね
どんな世界でもオリジナリティ以上に大事なものはなく

田村隆さんが12月に逝き和食の
伝統を継ぐ人がまた一人亡くなり

村田さんが指導している福井の若狭町の高校生
「奇跡のレッスン」自分なりの工夫が一番大事らしい

京香さんはなかなかセンスがいいですね
色彩感覚抜群にして

美しい素材を上手に煮含めて
調和と均斉ある炊き合わせ

蒸し器には砕いた甘栗も乗せるという
高校生の作る茶碗蒸し

刳り貫いた柿の中にはやわらかく
シャキシャキ感も残る具材をと

今日明日を思えば何でもないけれど
生きて甲斐あるほどでもなくて

どこにもないどこでもない時間に生きて死ぬばかり

想定を外すことから始めている
愉しむことから想外の想

伝承の技の無意味も旨味のことも
今日のレッスン今日の研究

献立の妙味は季節と共にあり
鰹節一枚乗せてダシの見分けを

蔵囲いの昆布を触って羅臼昆布、利尻昆布など
ワイングラスでも

懐かしいものから始めてみましょうか
杵でつく餅、田舎の餅から





LANCETによれば空気による場合が一番多いコロナ感染

何ゆえか認めないままクラスター発生やまぬ介護の現場

今よりは静かに映える入り日なれ コロナで死んだ人は戦死か

国家には国家の計画あるらしく 計画的な漸減もあり

国家により放置死された人がいて 終息すれば忘れ去られて

金メダル森会長が先陣を 世界に冠たる性差別の国

一年の空白期間があったから何をしていいのか 分からなかったりする





ペストではカミュが『ペスト』を書いたけれどコロナの後に何が生まれる

芥川の言った泥濘、日本の真深き黄土色の泥濘

なんとなく心の焦りを感じる頃 コロナが閉じていた扉が開

要するに去年のように今年もありふやけた気分の日日が続き

免罪符を失くしたように己が身の言い訳もできない空白加減

コロナという言葉を頭から除く作業からしてみてもただそれだけで

確か前にも生活をしていてこれからも生活をしていく筈だが

コロナ後にやるべきことって何かしら続きのようで続きでなくて

雲間にも石の壁あり稲田あり千の棚田が中天にもあり

『白骨の書』に言う後生の一大事、朝、夕べに明日は在らずや

そろそろもう自分のやるべきことをする準備をしないと焦りも感じ





伝えたい思いはどこにも伝わらず
鶏舎の鶏は消えて行きたり

黒沢明の『天国と地獄』では桃色の
煙が上がる煙突があり

空気中に拡散していく空気にも
今年はコロナ風の色が着く?

この世には廃棄処分のものばかり
人間がバイオマスになる機械もあり

何万羽、何十万羽と殺処分
毎日虐殺、毎日ジェノサイド

A4の鶏舎に入れられ卵を産み
察処分される鶏、どんな運命

クーデター起こす鳥っているのかしら
牛でも豚でも同じだけれど

鶏は役に立つから殺される
役に立たない鳥なら殺されない
人間も同じかも。





とはいえど「あたりません」
「失礼なんじゃあないでしょうか」と
お怒りになられるでしょう「別人格」だし

人事権自由にできる立場だから
登用、罷免、何でも出来て

よくもまぁそんな基準で拒否できたもの
六名の学者の何が気に入らなくて

よくもまぁそんな基準で選べたもの
公私混同最たるもので

六名は拒否して一名は登用
学術会議と秘書官は違うから?

菅さんの子息は三段跳びの出世
さすが只者ではない苦労人のご子息



現代版わらしべ長者のような噺。
それとも おむすびころりんかな。
ころりんころりんころがって行って
長者様の懐へ。金銀財宝たんとある東北新社の
入り婿に。CS放送、新事業にも興味あり、
お役人さまご接待、さても古巣のお役人
殿の若様のご接待むげに断れもせず茶屋に。

この人の疑惑で一番嫌なタイプの疑惑。
総務省旧内務省に権力を誇示する人が
何が改革だろう。
非正規で正規の職に就けないで
苦労している氷河期の人を尻目に
何をしているんだろう
自分の息子を縁故だけでプラプラしているからと
秘書官に登用して
その上、菅さんの権力行使に慄いている
放送業界へ。



自己都合で「別人格」を使い分ける人、菅総理。
甘やかすだけ甘やかし、縁故採用し、
官僚に対して威張る総理の後ろ姿を見せ、
またまた顔の利く放送業界へ就職させ、
接待という逆の流れで、
何事か美味しい権益を引き出そうというご子息氏。



国が推奨するココアですら
あのテイタラク。
あまり信用できないんだよね。


それに、なりすましメールだって
手が込んで来ている。
巧みな誘導に乗って、
そっくりさんサイトへ行ってしまう
高齢者がいないとは限らない。
何よりもセキュリティ対策を強化し
完璧にしてから、
デジタル化もやるならやるで、
始めてほしい。
走りながら修正するというにしても
安心が第一だ。



しかも高齢者は厖大な人口。
その全ての人が、銀行や証券や、
クレジット会社やの、
IDやパスワードを管理し、
使い分け、更新し、
突然死んでも、ややこしいことに
ならないか、デジタル上遺産管理も
記憶し、適切に承継し、面倒な
ことにならないのか。
通帳より遥かに難しそうだ。


Amazonや楽天だけなら
画面上の確認も馴れたけれど、
銀行の場合は、
もし何かあった時の危険性が
全然違う。
買い物をしただけの場合と、
残高全部の危険は違うという
感覚になるのが高齢者だ。
口座管理には莫大なお金がかかるからというのは
解るが、通帳は画面で視てという取引形態に馴れない
世代では、不便でしかない。
出し入れの無い口座は有料化されるし、
うっかりもしていられない。
第一にセキュリティは大丈夫なのかって
思うしパスワード管理だって
高齢になればなるほど危ない。



イオンのサービスが悪くなった。
高齢で、スマホの操作に馴れていなければ。
何でもかんでも、ダウンロードして、
アプリを入れて、ばかり。
そうしなければ
今まで受けていたサービスさえ受けられない。
高齢者には不便な時代だ。
WEB明細で視るより紙で見たいのに
通帳も郵送明細も廃止されるし。



NHKのでは、
紀行ものと別に、
古代中国 英雄伝説@「頂羽と劉邦」
「曹操と孔明」というのも面白かった。
三国志や赤壁の戦いは、ドラマで
お馴染みだが、淡々と語られる短い
番組も良い。

中国黄河源流への旅3「伝説の地 星宿海へ」
を録画で視ている。
最近のテレビは、お気に入りの海外ドラマ
や紀行番組くらいしか視るものが無いんだよね。
言葉無く、ただ流れて行く映像を視ていれば
十分で。
水や星空以外に何も無い風景が美しい。



受診控えが多いという。
間隔を空けるよう×印を付けている長椅子も、
ところどころしか患者は座っていないし、
時間内なのに、ガラガラで診療時間を
間違えたのかと思うこともある。
私は、受診控えはしない。
きちんと定期的に行くべきものは行く。
どこかおかしいと感じても、すぐ行く。

私も、去年の最初のうちは、
受診控えをしていたのだが、
いつまで待てば終わるのかもわからないほど
長期化したので、その時々で
診察を受けるべきものは受けることに
したのだ。
というのは、受診控えをするうちに
症状が悪化したり慢性化するのも
怖いと思ったからだ。

天気がいいのは有難い。
何より気分が明るい。



重大な問題ですね。
こんなところでも中抜きと税金の無駄遣い
肝腎要のことをできもしないで
デジタル庁を作っても、更なる
杜撰がまかり通り、業者と官庁の癒着と
税金の厖大な乱費にもつながる恐れが大。