<バットマンビギンズ> | 眠れぬ夜に思うこと(人と命の根源をたずねて)
2005-06-19 09:29:45

<バットマンビギンズ>

テーマ:映画
映画バットマンビギンズを観た。
映画というのは、各々の抱える種々の事情が異なるため、観た人間の数だけ評価が分かれるものだ。
経験の質の差が、ときにはつまらぬ映画にも特別な付加価値を与えることがあるからだ。

さて、本作が万人受けするかどうかはわからないが、劇中、個人的にはいくつか興味深い台詞があった。
「正義は調和に関わることだが、復讐は自己満足でしかない(違ってたらゴメンナサイ)」がその一つだ。
多くの場合、正義は独善に陥りやすく、復讐心を正義に完全昇華させるのは極めて困難だ。
誠の愛に依拠した行いだけが、正義にかない、調和をもたらすとしても、己が愛だと信じた所業が、偏愛や独善に足を踏み入れてしまうのが人間だからだ。

実際、己の行いが本当に正義であったのか、本当に愛であったのかについては、結果で判断するしかない場合もある。
このため、己の意志が正義であるか否かについては、常に葛藤がつきまとうものであるし、また、そうでなければならないと私は思う。
葛藤を忘れたところに、独善は忍び寄るものではないだろうか。

作品として、わかりづらいアクションシーンなど、いくつか難がないわけではない。
しかし、誠の正義とは何か、復讐と正義との違いは何か、古臭いテーマなのだが、ヒーロー物の作品にあっては永遠のテーマである葛藤を忠実に描き出してみせている点で、本作には好感がもてた。

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