君がいいんだ 23 | 櫻葉妄想Story〜陽だまりの中で〜

櫻葉妄想Story〜陽だまりの中で〜

大好きな櫻葉ちゃんのお名前でお話を書いています。
個人で楽しむために書き始めたものなので
苦手な方は御遠慮下さいませ。




〖 side:M〗





笑う櫻井くんのところに走った。
嬉しくて自然とそうなってた。
そしたら…





「うわっ、どうしたの?」





櫻井くんが抱きついてきた。
いや、どっちかっていうと抱きしめられた?






「ねぇ、ねぇ、櫻井くん。」





「はぁ…お前可愛すぎ…。」





え、可愛い?
なにそれ、可愛いって…そんなことあるわけないじゃん。
僕、男だよ?
めちゃめちゃ恥ずかしい…って思った瞬間…





「ひゃぁっ!」





耳にフゥっと櫻井くんの息が当たった。
それがくすぐったいような…変な気持ちになって声が出てしまった。





「もぉっ!何してるの。」





「あはははっ、ごめんごめん。
な、腹減っただろ?メシ買ってきた。」





そう言った櫻井くんは、僕の机の隣に座って手招きした。
今日はもう会えないって思ってたから嬉しい。
それに、袋の中を覗く櫻井くんが楽しそう。
小さく鼻歌が聴こえる。
僕も自分の椅子に座って、櫻井くんに近づいて袋の中を覗き込んだ。





「何買ってきてくれたの?」





「えっとな…これが…」





一つ一つ説明してくれる顔が物凄く優しい。
聞こえてくる声が心地いい。
袋の中から取り出す手が綺麗だなって思う。
なんだか幸せだなぁ…って思っていたら、櫻井くんの手が目の前で揺れているのが見えた。





「おーい、聞いてる?」





「ん、あっ…聞いてるよ。」





「嘘ばっか、違うこと考えてたろ、フフっ。」





「だって、櫻井くん楽しそうだし、優しい顔してるなぁって。
そんな櫻井くん見ていたら、僕も嬉しいなって思っ…」





って、話の途中で箸を渡された。
あれ、もういいのかな?
食べる?





「あんま可愛いことばっか言ってっと、俺が抑えきれなさそうだから終わり〜!!
ほらほら早く食おうぜ、美味そ〜♪」





パックを開いて、櫻井くんがひと口食べた。
櫻井くんがご飯食べてるところ好きだなぁ。
僕も結構食べるほうだと思うんだけど、櫻井くんは僕よりも食べる。
しかも大きな口を開けてパクパク食べるから、見ていて気持ちいい。





「なぁに見てんの、なんかおかしい?」





「ううん、美味しそうに食べるなぁって。」





「だって美味いし。ほら、これ食ってみ。」





目の前に箸が差し出された。
もしかして…食べてってこと?
えーっ、それって…/////
恥ずかしいって思う僕が変?
だって、ア〜ンってことだよね?





一瞬でいろんなことを考えて、物凄〜く恥ずかしい気持ちになって、どんどん身体が熱くなってきた。
僕はそんな感じなのに、櫻井くんはニコニコしながら箸を持って待っててくれる。
せっかくだから…





「パクっ…ありがと/////
ハァ〜、なんかあっついね〜…ハハハハ…。」





思いきって食べちゃった。
もう顔から火が出そう。
きっと、櫻井くんは無意識にしただけなんだろうけど、やっぱり意識しちゃうよね。





「やっぱ可愛い…。」





「もうっ、可愛いって言わないで。」





「ごめんごめん、心の声が漏れた…ハハハ。」





笑いながら櫻井くんは、また食べ始めた。





買ってきてくれたご飯を全部食べると、櫻井くんが手伝うって言ってくれて、手分けして仕事を終わらせた。
終わった資料の整理とか、書類をまとめたりしてもらうだけで捗る。
櫻井くんが来てくれてから2時間で全部の仕事が終わった。





「櫻井くん、ありがとう。
きっと終電ギリギリだろうなって思ってたから、こんなに早く終わるなんて思ってなかった。」





「お役に立てて良かったです。」





軽く頭を下げて冗談みたいに返してくれた櫻井くんを見ていたら、この人が好きだ〜って気持ちがどんどん膨らんでいって、自然と抱きついていた。





「櫻井くん…好き…。」





「おいおい、ここ会社…。」





「櫻井くんもさっき抱きついたでしょ。」





僕…なんか変。
今物凄く櫻井くんにくっついていたいって思ってる。
こんな気持ち…変だよね?





「なぁ、相……ま…さき…」





あっ…
雅紀って呼ばれた?





櫻井くんの声に、お腹の中からぶわぁーって何かが出てきて、胸がドクンドクンして、喉が渇く感じがして、耳まで熱くなって、頭も…。
なんだろう…熱いけど心地よくて、フワフワして、さっきより強く抱きついた。





「雅紀…」





「はい。」





「…って呼んでいい?」





「うん…。」





僕の心臓はずっとドクンドクンしたまま。
このドクンドクンが櫻井くんに伝わってるのかな?