One Step 71 | 櫻葉妄想Story〜陽だまりの中で〜

櫻葉妄想Story〜陽だまりの中で〜

大好きな櫻葉ちゃんのお名前でお話を書いています。
個人で楽しむために書き始めたものなので
苦手な方は御遠慮下さいませ。



〖 side:M〗





今朝、翔ちゃんが実家に帰った。
今まであんまり気にしてなかったけど、最近翔ちゃんがどうして先生になったのか理由を知って、俺の想像以上に翔ちゃんちは複雑なんじゃないかって思うようになった。





翔ちゃんちが会社を経営してて、そこの跡取りだって話だけでもびっくりだったのに、家と上手くいってないことを聞いて俺なりに何か出来ないかって思うようになった。
だって、俺にとって翔ちゃんのことは何よりも大切だから。





今日1日、いろんなことを考えた。
このまま俺が翔ちゃんと一緒にいていいのか…そこまで考えた。
でも、どれだけ考えても翔ちゃんと離れることなんて考えられなかった。
翔ちゃんのいない未来なんていらない。





「ただいま〜♪」





いろんなことを考えてモヤモヤしているところに翔ちゃんの声が聞こえた。
思っていたより早い帰りにちょっと驚いた。
しかも明るい声。





「えっ?もう帰ってきたの?」





「なんだよ、帰ってきちゃダメなのかよ。」





「違うよ。話ちゃんとできのか心配して…」





玄関から大声で話しながらリビングまで入ってきた翔ちゃんに…





抱きしめられた。





「翔ちゃん、どうした?」





「なんでもない。」





「話、できたのか?」





「あぁ、思っていたのと違った。
でもまぁ、今はこのままでいいかな…。」





そう言った翔ちゃんの表情は、出掛ける前より明るく見えた。
翔ちゃんが納得してんならいい。
俺ができることをしてあげられたらそれでいい。
抱きしめられた身体を翔ちゃんの身体に擦り寄せた。





「雅紀ぃ〜。」





「何?」





「風呂。」





「準備する。」





「違ぇよ。」





「ん?」





話のテンポが早すぎて翔ちゃんを見ると、ニコニコして分かるだろって目をした。





「いやいや、入んねぇぞ!!」





「なぁんでだよ。もう慣れただろ?」





「馬鹿か!慣れるわけねぇだろ!!」





風呂だけはマジ勘弁して欲しい。
何度一緒に入っても慣れねぇんだってば。
翔ちゃんに見られてるとか、素肌がくっ付くとか、想像しただけで顔が熱くなる。





「エッチする時は裸で…」





「わぁぁぁぁ〜っ!!!!!
風呂洗ってくる、翔ちゃん手ぇ洗ってねぇぞ、それから着替えてこいよ、じゃ、俺は風呂を。」





風呂場に向かう後ろから、翔ちゃんのクスクス笑う声がした。
その声になんだかホッとした。
翔ちゃんが笑ってくれてればいいや。





明後日は翔ちゃんの誕生日。
平日だけど、ふたりでゆっくりお祝いしような。