どうも、
翔です。
6月末に行われたヨーロピアンゲームズの体操競技
種目別跳馬決勝にてアルメニアのアルトゥール・ダフティアンが優勝しました。
日本を中心とする東アジア圏では最高Dスコア6.0に挑戦する選手が増え、
跳馬界隈のレベルは上がるばかりです。
そんな中、ヨーロッパの跳馬界隈はEスコア勝負となりました。
オールラウンダーでありながら、かねてからその堅実な演技が評価され、高いEスコアを武器としていたダフティアン。
特に得意とする跳馬ではヨーロッパ選手権やワールドカップでも決勝の常連です。
今回行われたヨーロピアンゲームズでも決勝に残りました。
そこでダフティアンはある快挙を成し遂げます。
①ドラグレスク(前転とび前方抱え込み2回宙返りひねり)【D:5.6】
②ロペス(側転とび1/4ひねり前方伸身宙返り2回半ひねり)【D:5.6】
2本ともDスコア5.6の高難度技を跳んで2本とも着地をピタリと止めました!
そして2本ともEスコアが評価され、決定点となる2本の跳躍の得点のアベレージは15点を超えています。
Dスコア5.6を2本跳んでアベレージが15点超えというのは今期のルール上初めてのことではないでしょうか。
過去、跳馬の決定点が15点を超している選手というのは、
2本のうち少なくとも1本は最高Dスコアである6.0の技を跳んでいる選手でした。
しかし、今回のダフティアンの結果は、1本目にDスコア5.6のドラグレスク、2本目にDスコア5.6のロペスを跳んでともに15点超え。
よって決定点となるアベレージも15点を超える成績となりました。
Dスコアを最高まで上げなくとも15点超えが可能だということをダフティアンが証明したのです。
彼は前例をつくったのです。
こちらはサングラスをかけるとサイコパスみあふれるダフティアン。