【Day7 Camino de Santiago】2025.9.10 自由を選択できる強さ | ちびタンクのひとりごと

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大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪

フランスのおじさん、マルセルは御年80。

高身長に細い脚、薄黒い肌、短くかられた髪、ゆっくりと微笑む姿は、私にモーガンフリーマンを想起させた。

消防士と軍人を経て60歳でカミーノデビューし、以来11回目のカミーノを歩いているそうだ。


初めての歩き仲間は特別な存在だ。

それはカミーノでもvia Francigena でも変わらない。


これを言うと誰しもに“はああ?”と言われるが、私は自称、人見知りである。

気を遣いいなので、相手が何を求めているかが気になってしまう。

自分の都合でガンガンはいけず、拒絶もできず、ただただ距離感を窺ってしまう。

興味のある人とは距離を詰められず、ガンガンくる人には流されてしまう。

そんな人間だ。


そういったことは海外でも起こる。

“この人、今、これをしたくて私に付き合ってほしいんだろうな”とか。

“私はこの人と仲良くなりたいけど、一人でいたいのかな”とか。


勝手に感じ取ってしまい、勝手に答えてきた。


それでも、何度か旅を続ける中で、少しづつ自由になってきた。


昨日の夜、マルセルに

“何時に起きる?何時に出発する?”

と聞かれた。

今日は私のスーパーでの惣菜晩御飯に付き合ってくれた。

それまでの行動からもなんとなく一緒に歩きたいのかな?と思ったけど、

”わからない。起きたときに“

と答えた。


彼が嫌なわけじゃない。

ただ人と歩くのは気を遣う。

今はまだ、一人の時間を楽しみたい。


朝、私が支度していると彼も起きてきて、一緒に朝食を食べた。

先に支度を済ませた私は、彼に挨拶をして先に出発する。


数時間後に合流した。


一緒に歩いたり、追い越したり追い越されたり。


途中で景色のよい、休憩できそうな場所があったので、“休憩するね”というと、“私は先に行くよ”と応えるマルセル。


やがて街に到着する手間でまた合流した。

チェックインまで時間があったので、宿の近くのバルでビールで乾杯。


お腹が空いたから食事できるところに行くと言うマルセル。

食事はいらないのでここで飲んでるね。支払いしとくから明日は奢ってねという私。


なんだかよい距離感だった。

相手に合わせないからって、相手を嫌いな訳ではない。相手から嫌われる訳でもない。

自分を大切にしているだけ。

そしてお互いを尊重しこそすれ、できることなのだ。

それが本当の自由であり、強さでもあるのかなと思う。


マルセルとは明日も同じ宿だろう。

また明日会えるのが楽しみだ。


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歩きの様子はこちらから↓